【WEリーグ第12節新潟L戦】リーグ後半戦のスタート。連戦の中、チームの総合力を発揮し、苦境を脱出する1勝を目指す

セレッソ大阪
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【CEREZO OSAKA】

第9節で三菱重工浦和レッズレディースに0-4の大敗を喫した後、敵地での日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦では、積極的な攻守を見せて先制点を奪い、粘り強い守備も発揮して勝点1を獲得。上向きな流れの中でホームに戻り、勝点3を目指した前節のサンフレッチェ広島レジーナ戦だったが、守備で相手の良さを抑えることができず、2失点。攻撃でもチャンスを多く作ることはできず、ホームで再び完敗を喫してしまった。出足や球際など、局面における戦いでも劣勢を強いられる場面が多く、連戦の疲れも感じさせただけに、今節のアルビレックス新潟レディース戦へ向けては、いかに心身のコンディションをフレッシュな状態に持っていけるかもポイントになる。

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前節から中3日と準備期間は短いが、「1対1の対応や、ワンツーの対応など、前節チームとして出た課題をしっかり見直す」(鳥居塚伸人監督)個人戦術の確認とともに、「ボールを受ける前に次のプレーを考えて準備する」(鳥居塚監督)ことなど、チームとして連動してつながっていく意識も今一度高めつつ、選手たちはトレーニングに励んだ。今節に向けた紅白戦では、いくつかのポジションで変化も加えながら行ったが、「フレッシュなメンバーが『やるぞ』という気持ちで頑張ってくれている」と脇阪麗奈も話すように、時間の経過とともにゴールも生まれるなど、今節へ向けた期待感も抱かせた。前々節、待望のWEリーグ初ゴールを決めた田中智子は、「前半はうまく戦えても、後半はできなかったりする試合が多い。試合中に流れが悪くなっても、チーム全員で声を掛け合いながらプレーして、勝ち切れるように頑張りたい」と今節へ向けた意気込みを話したが、まさに苦しい時間帯をどう乗り越えるか。交代で入る選手も含め、チーム全体の総合力を発揮したい一戦でもある。

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選手一人一人の経験値や技術に加え、失点5という数字が示すように、守備も堅く、チームとしてのまとまりもある新潟Lは、現在のセレッソ大阪ヤンマーレディースにとって格上の相手でもあるが、だからこそ、チャレンジャー精神を強く持って戦うことは欠かせない。2022-23シーズンは新潟Lでプレーした森中陽菜は、新潟Lのホームでの強さについて、「サポーターの声援。後押しが選手をより強くする」と実体験を込めて話す。そうしたスタジアム全体の圧を跳ね返して勝利を掴むためには、「声を掛け合うこと、特長である前からのプレスで相手に何もさせないくらいハードワークすること」(森中)をポイントに挙げる。選手それぞれの今節に懸けるモチベーションも高い。前節、なでしこリーグ・WEリーグ通算100試合を達成した高和芹夏は、「前期の新潟戦は、自分はベンチ外。チームは勝ったけど、スタンドから見て悔しい思いもしたので、次は自分が出場して勝ちたい」と意欲を見せれば、AFC U-20女子アジアカップでは出番が少なく悔しい思いを抱えてチームに戻った中谷莉奈も、「それが今の自分の実力だと思って、セレッソで頑張っていこうと切り替えています。試合をしたい気持ちが強いので、大爆発して、点も決められるように頑張りたい」と個で味わった悔しさをチームの力に変えるべく、今節に挑む。

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WEリーグは今節から後半戦がスタートする。前半戦は11位で折り返したセレッソだが、5位との勝点差は『3』。中位は混戦であり、1つの勝利で一気に上に行くことも可能だ。「まだあと半分あるので、ここからが勝負。今は勝てていないけど、ここを乗り超えれば、チームとしてまた成長できる」とキャプテンの脇阪も前を向く。苦境を脱出する1勝を、チーム全員で掴み取りたい。
(文=小田尚史)
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