ラスト9節、ラリーガ EA SPORTS を巡るそれぞれの争い

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代表戦による中断期間を経て、ラリーガ EA SPORTS の20チームは残り9節となった2023/24シーズンの終盤戦に臨む。首位争いをリードするレアル・マドリーから最下位脱出を試みるアルメリアまで、現時点で目標を失ったチームは一つもない。残る9節も各会場で緊張感溢れる激戦が繰り広げられるはずだ。

独走レアル、バルサが追走
今季のタイトル争いはレアル・マドリーの独走状態が続いている。ロス・ブランコスは昨年9月の第6節アトレティコ・デ・マドリー戦で今季唯一の敗戦を喫して以降、23試合も不敗を貫く中で首位に立ち、2位以下との差を広げてきた。

そのレアル・マドリーと長らく首位の座を争ってきたジローナはラスト6試合で4敗と失速。逆に前節アトレティコとの3、4位対決を3ー0で制したバルセロナが2位に浮上している。残り9節でレアル・マドリーとの8ポイント差を覆すのは簡単ではない。その意味で、4月21日の第32節に迎えるサンティアゴ・ベルナベウでのエル・クラシコはタイトル争いを決する天王山となりそうだ。

第11節のクラシコはレアル・マドリーがジュード・ベリンガムの2ゴールにより逆転勝利を手にし、独走体勢を固めた 【(C)LaLiga】

バルセロナはアトレティコとの天王山を制し、2位に浮上。残り9節でレアル・マドリーとの8ポイント差を覆せるか 【(C)LaLiga】

伏兵を追うアトレティコ
今季のチャンピオンズリーグ出場権争いはレアル・マドリーとバルセロナに加えて2つの伏兵チーム、ジローナとアスレティック・クルブがトップ3の常連であるアトレティコをリードしている。ただアトレティコには4月13日にジローナ、その2週後にアスレティックとの直接対決が残されており、挽回は可能だ。いずれにせよ、シビタス・メトロポリターノで行われるこの2試合がチャンピオンズリーグ出場権争いを大きく左右することは間違いない。

第17節の対戦ではホームのアスレティックがアトレティコを2ー0で下している 【(C)LaLiga】

第19節ジローナ対アトレティコでは、アルバロ・モラタが3得点を挙げるもジローナが4ー3で競り勝った 【(C)LaLiga】

7位の欧州行きはコパ決勝次第
ヨーロッパリーグとカンファレンスリーグの出場枠は、コパデルレイ決勝の結果次第で変わってくる。マジョルカが優勝すればラリーガ EA SPORTS 5位がヨーロッパリーグ、6位がカンファレンスリーグに出場するが、アスレティック・クルブが優勝し、かつラリーガ EA SPORTS で5位以内に入れば5、6位にヨーロッパリーグ、7位にカンファレンスリーグへの出場権が回ってくる。現在5位につけるのは勝ち点46のレアル・ソシエダ。6位は同42のベティスで、1試合未消化のバレンシアが同40で追っている。

5季連続の欧州行きを目指すレアル・ソシエダは、ラスト4節でバルセロナ、バレンシア、ベティス、アトレティコと対戦する 【(C)LaLiga】

ベティスとバレンシアも第32節に直接対決を残している 【(C)LaLiga】

最後まで気が抜けない残留争い
今季の残留争いも最終節までもつれ込む可能性がある。勝ち点13の最下位アルメリア、同14の19位グラナダは他に離されてしまっているが、18位より上に大きな差はない。降格圏のボーダーラインを形成するのは18位カディスの勝ち点22。同27の17位セルタはもちろんのこと、16位セビージャ(勝ち点28)、15位ラージョ・バジェカーノ(29)、14位マジョルカ(30)も気が抜けない状況にある。

カディスはいまだ降格圏から抜け出せないが、第28節アトレティコ戦では23試合も続いた未勝利の流れを断った 【(C)LaLiga】

グラナダは前節終了後にアレクサンデル・メディナ監督を解任。ホセ・ラモン・サンドバル新監督と共に残り9節に挑む 【© GRANADA CF】

アルメリアはペペ・メル新監督の初陣となった前節ラスパルマス戦でようやく今季初勝利を手にした 【(C)LaLiga】

ピチチ&サモラ争いも混戦模様
2つの個人賞、トロフェオ・ピチチ(得点王)とトロフェオ・サモラ(最少失点GK賞)を懸けた争いも混戦を極めている。現在得点ランキングの首位に立つのは16ゴールのジュード・ベリンガム(レアル・マドリー)。15ゴールを挙げていたボルハ・マヨラル(ヘタフェ)は残念ながら怪我で残る試合の出場が不可能になってしまったが、前節1ゴールを加えたアンテ・ブディミール(オサスナ)が15ゴールで2位タイに浮上。アルバロ・モラタ(アトレティコ)とアルテム・ドフビク(ジローナ)が14ゴール、ロベルト・レバンドフスキ(バルセロナ)とアレクサンダー・ソルロート(ビジャレアル)、ゴルカ・グルセタ(アスレティック)が13ゴールで追っている。

ベリンガムは加入1年目から得点を量産中。残り9戦でどこまで数字を伸ばせるか 【(C)LaLiga】

ブディミールはチームと共に尻上がりに調子を上げている 【(C)LaLiga】

チームと同様に、レバンドフスキは得点王争いでも首位を追走している 【(C)LaLiga】

サモラ争いで首位に立つのは1試合平均0.90失点のウナイ・シモン(アスレティック)で、アレックス・レミロ(レアル・ソシエダ)が1.04失点で追走する。昨季に同賞を獲得したマルク=アンドレ・テアシュテーゲン(バルセロナ)もここまで0.89失点を保っているが、離脱期間が長かった彼がランクインするためには残り9試合に出場し、出場28試合以上という同賞の基準を満たす必要がある。

好調のアスレティックを支えるウナイ・シモン。自身初のサモラなるか 【(C)LaLiga】

好パフォーマンスを維持する今季、レミロはスペイン代表デビューも果たした 【(C)LaLiga】

長らく戦列を離れていたテアシュテーゲンも、ここにきて本来のパフォーマンスを取り戻しつつある 【(C)LaLiga】

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