第3ラウンド終了! 第44回クィーンシリキットカップアジア太平洋女子招待ゴルフチーム選手権

日本ゴルフ協会(JGA)
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【この日1アンダーパー71でチームに貢献した新地真美夏(共立女子第二高1年)】

日本チームは通算6オーバーで首位と4打差の3位をキープ

2024年度(第44回)クィーンシリキットカップアジア太平洋女子招待ゴルフチーム選手権は22日、ニュージーランドのClearwater GCで第3ラウンドを行った。昨日までの強風も落ち着き、好スコアが期待されたムービングデーだったが、上位チームのスコアは伸び悩む。日本チームも新地真美夏(共立女子第二高1年)が1アンダーパー71、藤本愛菜(沖学園高2年)がパープレーでホールアウト。飯島早織(ルネサンス高3年)は10オーバーパーとスコアを落とし不採用スコアとなり、チームスコア1アンダーパー。通算6オーバーパーに終わった。首位スタートのオーストラリアは、個人戦首位のSarah Hammettが13番でダブルボギーを叩くなど4オーバーパーで不採用スコアとなる誤算もあり、チームスコアはパープレー。3アンダーパーを叩き出したSoomin Ohの活躍でチームスコアを3つ伸ばした韓国とともに通算2オーバーパーで首位タイとなった。日本チームから1打遅れてホスト開催のニュージーランド、首位と11打差の5位にチャイニーズ・タイペイと混戦模様となった今大会。日本チームは明日の最終ラウンド、4打差の3位から逆転優勝を狙う。

日本チームのムービングデーで躍動したのは、怪我を抱える新地真美夏と前日不採用スコアに終わった藤本愛菜だった。
新地は3番でボギーが先行する苦しいスタートも6番でバーディを奪う。しかし、9番のボギーで前半を1オーバーパーで終え、「同組の選手がスコアを伸ばしてきたのに、自分はオーバーパーで、辛い状況だなと。このままじゃ、まずい……という気持ちでした」と、苦しかった胸の裡を吐露する。その時、浮かんだのはともに本大会を戦っているメンバーの姿だった。「この試合では、ナショナルチームのマーカーを使っていて、グリーンでマークするたびに諦めてはいけないって」と自分を鼓舞して、11番でバーディを奪うと、14番(パー5)をボギーとしたもののバウンスバックを決めて、16番で連続バーディを奪取。4バーディ・3ボギーの71でチームトップのスコアをマークして「チームで優勝することが目標。そこを目指してできるだけ差を縮めたいと思ってプレーしました」と笑顔が弾けた。「明日は、無理をせず。パーを重ねて、待っていればチャンスが来ると思うので、それをしっかりと掴みたいです。日に日にスコアは良くなっているので、優勝を目指して頑張りたい」自身のコンディションも徐々に上向いている。明日もグリーン上でマーカーを使うたびにメンバーの顔を思い起こして、自らのプレースタイルを徹底して逆転優勝に貢献することを誓った。

「昨日チームに貢献できなかったので、今日はたくさんバーディを獲って、貢献したかった」と強い気持ちを秘めて1番ホールをティーオフした藤本は、2番でバーディが先行し、流れに乗る。4番からの連続バーディに続き、7番も奪って4アンダーパーにスコアを伸ばした。「リズムも良い感じで、ショットのテンポも球筋もイメージ通りに打てていました。完璧な出足でした」と自画自賛のプレーが続くかと思われたが、8番でハザードに打ち込み、リズムを崩してしまったという。「8番のミスからイライラしてしまって。自分で悪い流れを作ってしまいました」と、このホールをボギーとした後は、3ボギーを叩いてしまった。それでも、4バーディ・4ボギーの72をマークして第2ラウンドのリベンジを果たした藤本。「首位とは4打差。遠いようで近い差だと思いますし、自分がアンダーパーでプレーできれば逆転優勝もあると思います」と、頂点に向けて気持ちを高めている。「チーム戦で勝ちたい。明日は、3人目のスコアも重要なので、1打1打を大事にプレーしていきたいです」今日の1打のミスから流れを失った反省点を心に刻み、勝負の最終ラウンドに臨む。

飯島早織には厳しいムービングデーとなってしまった。ボギースタートと不穏な立ち上がりとなる。「左へのミスが目立って」調子が上がらない中でも、前半を2バーディ・3ボギーの1オーバーパーでしのいできた。しかし、第1ラウンドから鬼門となっているパー5で落とし穴が待っていた。10番でよもやの4オーバーパーを叩いてしまい、流れを失ってしまった。12番でダブルボギー、13番でトリプルボギーと後半4ホールで9ストロークもスコアを落とした。「このときは、辛かったです。途中でチームメイトのスコアも悪いと聞いていて、焦って攻めてしまった部分もありますが……」と振り返った。終わってみれば、この日10オーバーパーで不採用スコアに。悔しさは募るが、「プレー中に左へのミスも修正もできたと思うし、トラブルになってしまったホール以外は耐えることもできた」と収穫もあった。「最後は気分良くアンダーパーで終えたい。みんなのスコアが悪い時に自分が悪くなくてよかった。今日で、みんなの不運を吸い取ったので、明日はみんなで良いスコアにしたい」と最年長らしく、チームを盛り上げる。「終わったことを気にしてもしょうがないので、今日のことを笑えるように明日頑張りたい」72ホール目のグリーンでメンバーが笑い合えることを信じている。
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著者プロフィール

(公財)日本ゴルフ協会(JGA:JAPAN GOLF ASSOCIATION)は1924(大正13)年10月、神戸・根岸・東京・鳴尾・舞子・程ヶ谷・甲南の全国7クラブの代表により、創設された我が国のゴルフ界を代表する団体です。ゴルフ精神の正しい順守、ナショナルハンディキャップ制度の実施、公式競技の開催、ゴルフ・ルールとエチケットマナーの正しい普及などに努め、ゴルフの健全な発展と普及を図り社会に貢献して参ります。

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