明日開幕! 第44回クィーンシリキットカップアジア太平洋女子招待ゴルフチーム選手権

日本ゴルフ協会(JGA)
チーム・協会

【(写真左から)新地真美夏、飯島早織、藤本愛菜、クレイグ・ビショップコーチ】

チーム力を活かして、2年ぶりの8度目の頂点を目指す

2024年JGA女子ナショナルチームの初戦となる「第44回クィーンシリキットカップアジア太平洋女子招待ゴルフチーム選手権」がニュージーランドのClearwater GCで3月20日に開幕する。
昨年大会3位タイの雪辱を期して本選手権に臨む飯島早織(ルネサンス高3年)、新地真美夏(共立女子第二高1年)、藤本愛菜(沖学園高2年)の日本チームは、先週のオーストラリア合宿からニュージーランドに移動し、開催コースで最後の調整に努めた。メンバー全員が口を揃えるのは、Clearwater GCの名が示す通りの各ホールに絡み視覚的なプレッシャーを与えるハザードと固くしまった高速グリーン。秋から冬への季節の変わり目で肌寒さを感じるニュージーランドの気温の中、コースを吹き抜ける風を読み切る観察力と、セカンドショットで上り傾斜のパットを打てる位置に乗せるショット力が好スコアの要因となりそうだ。

日本チーム初戦の先陣を切る飯島早織は、「このあとも試合を控えているので、調子は仕上がってきていると思います。1日目からしっかり攻めて、チームの雰囲気を作っていきたい」と最年長らしくチーム全体を俯瞰しつつ、コース攻略に自信をのぞかせる。昨年、国際競技でブレイクした新地真美夏も「調子は良い感じになってきました。このコースはグリーンも難しいですし、ハザードが絡むホールが多いので、伸ばし合いにはならないかもしれません。でも、自分はそういうコースのほうが得意ですし、これまでの国際競技で同じようなコースを経験してきたので、大丈夫だと思います。苦しい場面もあるかと思いますが、落ち着いてプレーできれば良いと思います」と、チーム最年少らしからぬ落ち着きをみせて明日の開幕を迎える。先週のオーストラリア合宿でガレス・ジョーンズヘッドコーチの指導を受け、スウィング改造中という藤本愛菜は、「今日の練習ラウンドは、あまり調子が良くないと感じましたが、試合の中でも少しずつスウィングを改善していこうと思います。試合に入ったらパッティングが決まれば、スコアが出ると思います。コースは自分が不得意な池も多いですが、それを克服できるチャンスだと思って」と、本選手権で飛躍を誓う。
チームを率いるクレイグ・ビショップコーチも、「グリーンは速くて固い。風もさらに強くなると思います。でも、メンバーには今日の練習で色んな方向からの風を意識してもらうようにしたので大きな問題にはならないでしょう。このコースを攻略するには手前からのマネジメントが重要になります。先週の合宿で取り組んだことを、この試合で実践することが狙いですが、メンバーは良い調子でこの試合に入っています。非常に強いメンバーですし、このチームで勝てない理由は見当たりません。今週が非常に楽しみです」と、メンバーの仕上がりに胸を張る。
オーストラリア合宿で多くの時間を共有し、メンバー・スタッフの心がひとつになった日本チーム。メンバー全員が「出場しているチームで日本チームの雰囲気が一番良い」と信頼で結ばれたチーム力を活かして、2年ぶりの8度目の頂点を目指す。


飯島早織
 コメント
「先週の合宿でエイムポイント、スウィング、7番アイアンや9番アイアンを使ったアプローチなど新しい知識がたくさん増えました。自分の中でそれらを使えるかどうかは、もう少し練習が必要かと思いますが、新しいことを自分の力に変えることができれば、いい方向に持っていけるとワクワクしています。このコースは、見通しが良いけれど、狙い場所が狭くて、グリーンの傾斜が強くて速いです。フェアウェイは固くてボールが弾むので思ったよりも距離が短くなりますが、刻む場所をしっかり考えたいと思います。風向と強さがかなり変わるので、注意してインポジションに置ければと思います。チームの雰囲気は日本チームが一番良いと思います。団結力も感じています。チームでは自分が一番年上になりますが、それを気にせずにチーム、個人で優勝を狙って、日本が表彰台に上がれるように頑張ります。風の強さによって難しさも変わると思いますが、毎日アンダーパーを目指して、一つでも良いスコアでプレーできるように、1日目からしっかり攻めていこうと思います。2日間は自分がチームのトップバッターなので、チームの雰囲気を作っていきたいです」

新地真美夏
 コメント
「先週のオーストラリア合宿では、テクニカル、フィジカルとも、取り組むことが多くて疲労が溜まっている部分もありますが、調子は上がってきているので、合宿の成果を出したいと思います。コースは、グリーンも固くスピードも早くて苦戦しそうですが、伸ばし合いじゃないほうが得意なので、自分には向いているかと感じています。ティーショットやセカンドショットで池が絡むホールが多いですが、これまでの国際競技でも同じようなコースも経験してきたので、大丈夫だと思います。メンバーは明るく、雰囲気で良いので楽しいです。自分が最年少ですが、そんな感じもしなくて、みんなとも話しやすいし、このチームならどんな状況でも大丈夫だと思います。このメンバーで優勝をつかみ取りたい。個人でも良い成績を残したいですが、まずはチーム戦です。いつも通りのプレーをしっかりできるように心がけたいと思います。苦しい場面も来ると思いますが、落ち着いて一日プレーしたいです」

藤本愛菜
 コメント
「オーストラリア合宿でジョーンズヘッドコーチから指導を受け、今回の試合でも少しずつスウィングを変えていこうと思っています。コースは自分が苦手の池が多いですが、克服できるチャンスかと思って頑張ります。グリーンスピードが速いので。マネジメント、ゼロラインにつけることが必要で、パットを決められれば良いスコアも出せると思います。メンバーの2人が上手で自分のスコアが悪くても助けてもらえるかなと。でも、チーム優勝を目標に自分も精一杯頑張ります。楽しく全力を尽くしたいと思います」
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著者プロフィール

(公財)日本ゴルフ協会(JGA:JAPAN GOLF ASSOCIATION)は1924(大正13)年10月、神戸・根岸・東京・鳴尾・舞子・程ヶ谷・甲南の全国7クラブの代表により、創設された我が国のゴルフ界を代表する団体です。ゴルフ精神の正しい順守、ナショナルハンディキャップ制度の実施、公式競技の開催、ゴルフ・ルールとエチケットマナーの正しい普及などに努め、ゴルフの健全な発展と普及を図り社会に貢献して参ります。

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