【ジュビロ磐田⚽】【雑感】磐田の間合い。

note
チーム・協会
【これはnoteに投稿された鈴木意斗(すずきいと)/ ほぼ毎日書く人さんによる記事です。】
サッカー経験者。あるいはフットサル経験者でも良いです。もしくはバスケやアイスホッケーの経験者。
つまりはネットを挟まない、相手との接触を有する競技経験者であればピンとくると思うんですけど、

球技にも「間合い」ってのがあるんです。



ずっとずっと、それはもうここ数年間気になっていたんですけど。この「間合い」がですね、実に良くない。ジュビロ磐田は。

攻でも守でも。

今回はこの「間合い」の真相について、少し整理してみたいと思います。

スポーツ未経験の方でも、ちょっとだけ頭に入れてれば非常に興味深い視点になると思うので、ぜひ耳を傾けていただけたらなと。

そして、「間合い」を知るスポーツ経験者の方からはぜひ意見を聞いてみたい。ジュビロ磐田の、

「間合い」について。

■「殺られない」ギリギリを保つ

1対1のマークに付くとき、
一番やってはいけないことは抜かれることです。

なので相手と対峙するときはある程度の距離を保ちます。抜かれないために。

ただ、
この距離を取り過ぎると、今度は相手に自由を与えることになり良いパスを出されたり、良いシュートをさせてしまいます。これはこれで良くありません。いわゆるノープレッシャー状態は保持側からすれば居ないに等しかったりします。

なので、
1対1のディフェンス側は、絶対に抜かれない自信がありつつかつ相手に自由を与えない、つまりはプレッシャーを与え得るギリギリの距離感でもって対峙します。

これが「間合い」です。



そんでそんで、この「間合い」ってのは試合開始して、ワンプレーでもこなせば大体わかります
「あ、こいつあぶねぇな」とか、「あ、こいつイケるな」とか。

サイドの攻防、中盤の攻防。
見ていれば分かります。局面局面の優劣が。この「間合い」という尺で。



植村くんが慣れないサイドバックで起用され続けているのはこの「間合い」を読むセンスと、実際の対峙強度が良いからだと思っています。
彼が名だたるウィング相手にえぐられたり、交わされたりして殆ど抜かれていないのがその証明です。

仕掛ける側が分かるんです。「あ、こいつ(相手だと)イケないな」と。


■長友佑都の場合

小柄ながら日本代表で活躍している長友選手。

彼の一番のストロングは、「間合い」を常人よりあと30cm詰められることだと思っています。
つまりは対峙距離を縮めても抜かれないだけの俊敏性と体幹があるんですよね。

経験者だとわかると思うんですけど、この30cmってのが実はかなりデカい。下に簡単な絵を書いてみましたけど、一番は間合いが詰まるとパスコースが減ることです。

普通の人 【鈴木意斗(すずきいと)/ ほぼ毎日書く人】

ブラボー長友 【鈴木意斗(すずきいと)/ ほぼ毎日書く人】

局面局面でこういった細かい規制が積み重なるとボールってグッと奪いやすくなるんです。

これはマジのガチです。バスケ観るのが好きな人はぜひその視点で見てみてください。ターンオーバーとはコレで生じます。手でボールを扱っていてもそうなんだから足だと尚更だと思います。



全盛期は「ユートが対峙しているときは独りで任せておいて(ダブルチームに行かず)出されたパスを狙えばいい」などという約束すらあったかもしれません。

それだけ重要なんです。「間合い」においてギリギリを攻めること、または攻められるだけのスキルがあるってことは。

で、ジュビロ磐田です。


■「あ、こいつイケるな」

悔しいけど、相手目線でほぼこれかなと。

古川陽介、ジャーメイン良ぐらいでしょうか。抜かれるのを嫌がって、意図的に距離取られているのは。

特にフロンターレ戦で川崎の選手が「想像以上だった」と言っていたのは、言い換えれば「間合いを読み違えて詰めすぎた」との意味。
これは、”対峙距離”を制すれば圧倒的に有利であると、ジャメさんが証明してくれたそのものでした。

で、

今日は改めて「間合い」をじっくり見てたんですけどね。ガッツリ詰められて、まんまと奪われるか、なす術無く後ろに下げられていましたね。

怖くないんですよ。全く。特に前線がこれではしんどすぎる。。。



神戸や川崎は3トップだったんである程度相手側が強く見えるのかなー、しょうがないのかなーと思ってましたけど・・・それがミラーだった今日のガンバ戦でもはっきりと劣勢だったんで(僕の中で)確定してしまいました。

出来ないのはシステム上の問題じゃなくて、チームの問題。そして個人の問題。


■パスコースは、作るもの

も一回さっきの絵です。

【鈴木意斗(すずきいと)/ ほぼ毎日書く人】

間合いを詰められてパスコース無いなら、受ける側の選手がもっと右に動けばいいんじゃね?

その通りだと思います。
それこそがこちらのnoteで書いた”対処ポイント② 周囲の援護”。いわゆる淀みない動きってやつ。

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極論、個人で劣勢でもチームで解決は出来ます。ていうか強いチームはこれも秀逸です。

でも、それも無いのがここ数年の磐田なんですよね。なぜ出来ないのかはもはやよくわかりません。

マリノスなんかは出口を作る中盤の動きを90分止めません。
神戸もその辺は抜群でしたね。


■やるしかない

ボールを動かしてボールに汗を掻かせれば90分疲れずに相手を支配できる。

つまりは「間合い」の概念そのものを凌駕するパスワークを志向したのがヤットさんだったと思っています。
おかげでジュビロ磐田は縦ポンサッカーから脱却し、こんなゴールも奪えるようになりました👏
しかし、
それだけでは今のJ1では勝てないと証明されてしまった2022年。
やっぱり最終的には「個」の強度だよな。と、我々は思い知ったわけです。で、


「個」って何ですか?



それを炙り絵のように試合中に浮き上がらせ、可視化しているのが個人的には「間合い」だと思っています。



「間合い」を見てみてください。

守では相手より緩く、攻では相手に詰められている。個人でもチームでも。
これを局面と呼ぶならば、やはりその結果が今の成績なのかなーと、個人的には思っています。

チームとしてこれが改善されるのか。救世主が現れるのか。その辺りが今後の順位を左右すると言っても過言では…あいや、過言かもしれませんけど、ひとつの重要な要素であることは間違いなさそうです。

ただ、
僕らは知っているんですよ。チームと個人は成長することを。

注目していきましょう。期待していきましょう。



きっとやってくれると信じています。

これからも「間合い」を詰めてじっくり観戦していきましょう!!
バモスです!!!


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