【柏レイソル】開幕ダッシュの影の立役者は!?「2024Reysol Report Vol.2」
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後半はジュビロが長身FWのマテウス・ペイショットを投入し、ジャーメイン良との高さのある2トップで、ハイボール主体の攻撃へと戦い方を切り替えてきた。古賀太陽と犬飼智也は、強風の影響でボールの軌道の予測が難しい状況にも冷静に対応していたが、一度でも対応を誤れば大ピンチが訪れる、そんな時間帯が続いていた。
2年目の土屋は昨季DFとして台頭、今年は本職のボランチで躍動する 【©️KASHIWA REYSOL】
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山本もまた、持ち前のスピードを活かして、前から奪いにいくというチームの守備の強度を落とさず、彼のプレッシャーがロングボールの出どころへの牽制にもなった。さらにボールを持ったときは、松原后やリカルド・グラッサに体をぶつけられても崩れることなく、前線でボールをキープしてタメを作るタスクを遂行していく。90分を通じて全選手が集中力を切らすことなく、アラートに戦ったゆえの勝利ではあるが、その中でも若い二人の投入は、勝敗を大きく左右した前節の大きなポイントになった。
同じく高卒2年目の山本は攻守にわたるハードワークが光る 【©️KASHIWA REYSOL】
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「二人とも力があるので、桜大に関しては推進力がありますし、攻守両方に渡って小屋松と同じような役割ができますし、体も強く、実力的にも伸びてきている。土屋に関しても同じで、ボランチは彼本来のポジション。セカンドボールを回収し、ボールを落ち着いて回せるようになっている。二人とも、今、伸び盛りの選手だと思います」
ストライカーとしてJ1初ゴールという結果を狙う山本 【©️KASHIWA REYSOL】
レイソルから今や日本代表に上り詰めた中山雄太、彼のブレイクもプロ2年目だった 【©️KASHIWA REYSOL】
「みんなが意識高くやってくれているので、いざ出番が来たときに、必ずその成果を出してくれると思っています」(井原監督)
開幕3試合で2勝1分と好スタートを切ったレイソル。今季からの新たなチャレンジにより、チームは現在成長過程にある。そこに若手選手たちの下からの突き上げがあれば、チームはもっと強くなるだろう。
【文】柏レイソルオフィシャルライター:鈴木潤
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