久保に休息を与えたレアル・ソシエダはFW陣の活躍でグラナダに勝利

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

2−3での逆転勝利にリーグ終盤戦に弾み

 ラ・リーガ第28節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はグラナダとのアウェイ戦に臨んだ。直近の公式戦10試合でわずか1勝と不調のラ・レアル。国王杯は準決勝、CLはベスト16で敗退となり、今季残されたコンペティションはラリーガのみ。現在6位につけるチームは来季のCL、EL出場を目指して戦うこととなった。過密日程の中、休みなく試合に出場し続けた久保はベンチスタート。

 試合前の大雨により水の溜まったピッチという難しいコンディションでの戦いを強いられることとなった両チーム。グラナダはカウンターからチャンスを得るがレミロの好セーブにより得点とはならない。しかしこの後、ハビ・ガランがこぼれ球を処理する際に、ペリストリの足首を蹴ったとしてPKが与えられる。これをグラナダのチーム得点王アルバニア代表ウスミがきっちりと決め先制。レミロはデータ通り右へ飛ぶがわずかに手は届かず、シュートを止めることができなかった。

 この日、中盤を4枚にし、オヤルサバル、サディクの2トップで臨んだラ・レアルは33分、左サイドからのブライス・メンデスのクロスをサディクがヘディングで今季3点目を決め同点に追いつく。不調に苦しんだナイジェリア代表FWに笑顔が戻った。得点後はリズムを掴み試合を優位に進めるラ・レアルだったが、アディショナルタイムに再びウスミに得点を許し、2−1とグラナダにリードされて前半終了を迎えた。

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 逆転での勝利を目指すラ・レアルはトップ下でブライス・メンデスが攻撃のタクトを振るう。68分には2トップを入れ替え、ベッカー、アンドレ・シルバが最前線へ。78分のベッカーの折り返しはゴール前をすり抜けてしまうが、直後のCKの流れからティアニーの上げたクロスにル・ノルマンが右足で合わせ、同点に追いつく。ベンチで見守る久保もチームの同点弾をチームメートと喜んだ。

 そして、85分ついに逆転弾を決めるラ・レアル。ブライス・メンデスのパスを受けたトゥリエンテスが左足の鋭いシュートを放ち、GKが弾いたところに詰めていたアンドレ・シルバがネットを揺らす。オフサイドを主張するグラナダ選手たちだが、主審がVARスタッフからのオフサイドなしの報告を受け、ラ・レアルの得点を有効とした。97分の試合終了のホイッスルまで集中を切らさずリードを守り切ったラ・レアルが勝ち点3を獲得した。

 3試合ぶりにリーグ戦で勝利を挙げたラ・レアルは、アウェイに駆けつけたサポーターたちと逆転勝利を祝った。次戦は15日ホームでのカディス戦。今季残された試合は10試合、FW陣の得点でポジティブな空気を取り戻しつつあるラ・レアルは欧州の舞台への出場権をかけた戦いに挑む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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