最終組で勝負 仁井優花『4打差は射程圏』
首位と4打差でV争い。最終組で逆転を狙う仁井優花は、「可能性がある。射程圏」と力を込めた。プロ3年目の進化。前2年の経験を踏まえ、「気負いがありません。第1打で3回、ショットが曲がり、きのうより印象はよくないけど、プレーは安定していた」と総括した。
この日のスーパープレーといえば7番、残り118ヤード、右バンカーから48度で放ったショットだろう。ピン右4メートルへ運んで、下りの難しいフックラインをしっかりと読んで、カップインさせている。
2月9日からスタートしたグアム合宿で、同じエレコムの所属、また高校の先輩でパッティングに定評がある平田憲聖から指導を受けた。「ラインの読み方などです。タッチとラインが合っていない、といわれて・・・。カップへ入らないのは原因があることがよくわかりました」と明かしている。
ということで沖縄入りする前まで、地元関西で調整を行った。「気候が寒い。そうすると、どうしてもいいボールを打つことができない。絶好調で臨むより、少し不安があったほうが、私にはプラスになる。温暖な沖縄で最終調整を行えば、調子が上がりそう」。
ジワリ、ジワリとすべてが良くなってきた。読みは当たっている。その第六感が最終日を前に、「上位はスコアを伸ばしている。でも、あすも伸びるとは限らない。琉球ゴルフ倶楽部は、いいスコアと悪いスコアが紙一重のコース。マネジメントをもう一度、しっかり行って慎重に行きます」。
さらに、「2位はいらない。1位が欲しいです」とニッコリ。仁井は、2位へつながらないことを証明する絶好機である。
(青木 政司)
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