【ラグビー/NTTリーグワン】新風を追い風に変えて。 いま始まる勝負の1カ月<豊田自動織機シャトルズ愛知>

豊田自動織機シャトルズ愛知 山口知貴選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)にとって、勝負の1カ月となる。そんな3月最初の試合は福岡県の東平尾公園博多の森陸上競技場に乗り込み、九州電力キューデンヴォルテクス(以下、九州KV)と対戦する。

3週間前に行われた前節、レッドハリケーンズ大阪戦は苦しみながらも逆転勝利を収め、今季5勝目を挙げた。順位表に目を向けると、浦安D-RocksとNECグリーンロケッツ東葛と勝敗数は同じ。勝ち点では差がありS愛知は2位につけるものの、この3チームが“がっぷり四つ”に組み合っている。これらのチームとの直接対決を制するためにも、今節でどれほどのラグビーを表現できるかはとても重要だ。

「フラストレーションのたまる試合展開だった」と前節を総括した徳野洋一ヘッドコーチ。「簡単な決断が多過ぎた」と、チャンス時のパス選択やフィジカルバトルのところで妥協があったことを悔やむ。九州KVには前回対戦で52対19と完勝しているだけに、前節のような心持ちで試合に臨むのは禁物。今節、今季初先発の山口知貴が「試合間隔が3週間空いたが、チームとして落ち着いてしまわないように、高みを目指して準備をしてきた」と語るように、慢心は一切ない。試合開始からフルスロットルで臨みたい。

今節出場予定の選手には、山口をはじめとして、けがからの復帰戦となるティアン・トーマスウィーラーや初のメンバー入りをつかんだアピサロメ・ボギドラウなど、チームに新しい風を吹かせることができる選手がそろう。徳野ヘッドコーチは「彼らが良い準備をしてきたからチャンスを与えた。試合に出ないバックアップメンバーにも、変化を加えている」と勝負の3月に向けてさらなる競争を促す。

ここまで勝ち星を積み上げてきたのも、準備段階で生まれている「良い競争」を白星に変えてきたから。この流れを継続し、選手全員が各々の役割を全うすることで、ディビジョン2の頂が見えてくる。

(齋藤弦)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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