【ラグビー/NTTリーグワン】代表候補合宿で受けた刺激。 神戸Sの若き二人のファイターに注目<コベルコ神戸スティーラーズ>

コベルコ神戸スティーラーズ 松永貫汰選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

8位・コベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)は今節、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場でリコーブラックラムズ東京と対戦する。一時は3連敗を喫するなど苦境に立ったが、前節は昨季のトップ4の一角、横浜キヤノンイーグルスを撃破。今節はリーグ戦の巻き返しを加速させたい一戦だ。

2月6~7日、福岡市にある日本ラグビーの強化拠点「JAPAN BASE」で実施された「15人制トレーニングスコッド福岡合宿」。神戸Sからは昨秋開催されたラグビーワールドカップ2023フランス大会のメンバーだったサウマキ アマナキ、李承信に加え、新たに二人、初参加のメンバーがいた。

その一人は7人制日本代表経験のある松永貫汰。神戸S加入3シーズン目の今季、ここまでのゲインメーター(ボールを持って前に運んだ距離)がリーグワン1位を記録する24歳だ。

「(これまでは)ほかのチームの選手と関わる機会はなかなかなかった。同じポジションの選手の動きでも、神戸Sの選手と違う動きもあったりするし、とても勉強になりました。リーチ マイケル選手や姫野和樹選手などラグビーワールドカップのメンバーもいて、リーダーシップの部分や練習での存在感などを感じました」

初の15人制日本代表候補合宿への参加。チームメートの李承信ら同世代のプレーヤーがリーダーシップを取る姿にも刺激を受けた様子の松永は「見習っていかないといけない」と充実の時間を過ごした。

コベルコ神戸スティーラーズ ティエナン・コストリー選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

もう一人は、昨季アーリーエントリーでリーグワンデビューを飾り、2023年の男子15人制世界最優秀選手賞を受賞したアーディ・サベアらとスクラムを組むティエナン・コストリー。入団当初、「3年以内に日本代表に入りたい」と語っていた23歳は、“候補”の位置まできたが、「まだ(日本代表に)選ばれていない。これからも頑張っていく」とあらためて決意を強める。憧れの選手はリーチだ。

「彼は自分が進みたい道を作ってくれた人。リーチさんみたいな選手になれるように頑張りたいと思います」

それぞれ自らのスキルアップと向き合いながら、成長の階段を一歩ずつ着実にのぼっている。ティエナン・コストリー同様、松永は神戸Sの結果と自らの成長をリンクさせた。

「チームとして結果を残して、自分としてもいまやれている以上のパフォーマンスを出し続けたい。1試合1試合、80分間とおしていいプレーを継続すること。代表選考をターゲットにしながら、自分のチームでアピールできたらと思っています」

貴重な経験を得た二人は今節、どんなプレーを見せるのか。日本ラグビーを盛り上げる、若き二人のファイターにも注目したい一戦となる。

(小野慶太)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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