実力馬が多数始動する中山記念を分析する
【データ分析】
4歳の複勝率は5割に迫る
■表1 【年齢別成績】
前走G1およびG3出走馬が主力
■表2 【前走クラス別成績】
前走海外も11走とまずまずの出走例があり、いずれも前走では前年末の香港国際競走を使っていた。気になるのは、前走香港カップが【0.0.0.4】と振るわないこと。前走が香港マイルか香港ヴァーズであれば、合算して【1.1.1.4】となかなかの好成績だ。
前走G1で9番人気には入っておきたい
■表3 【前走国内G1出走馬に関するデータ】
前走G3は「前走3番人気以内・3着以内」が目安
■表4 【前走国内G3出走馬に関するデータ】
前走では4角を9番手以内で回っておきたい
■表5 【4角通過順に関するデータ】
「今走(=中山記念)」に関しても、4角10番手以降から好走した馬は皆無で、「前走」のデータと綺麗にリンクしている。一方、今走の4角を1~4番手で回ると好走率が非常に高く、特に3~4番手の8勝は目を引く。先行できそうな馬を上手に探し当てたい。
【結論】
ポイント「データ面で安心なのはエルトンバローズ」
前走国内G3出走馬も6頭いる。今回のデータ分析からは、前走1~3番人気に合致するボーンディスウェイ、前走1~3着に合致するマイネルクリソーラの2頭を挙げておきたい。ともに5歳馬で、前走中山金杯の4角通過が前者は2番手、後者は4番手だった点も好感が持てる。
中山記念3勝目を目指すヒシイグアスにも触れておくべきだろう。今年で8歳(以上)、前走は香港カップ。過去10年で好走例がないデータにふたつ合致しており、今回の分析では強調しづらいが、なにせ過去2勝でレース適性には疑いの余地がない。年齢的な衰えがないと判断できるようなら、無視はできない存在だ。
ライタープロフィール
出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。
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