トライアル勝ち馬よりひまわり賞2着馬に注目!?佐賀・たんぽぽ賞データ分析
2023年たんぽぽ賞優勝オバケノキンタ 【撮影:佐賀県競馬組合】
2月22日佐賀6レース 16時25分発走予定
2年半前、九州産馬のヨカヨカがJRA重賞を制覇し、話題となった。以降、九州産馬への注目度は上がり、今年はJBC当日に九州産限定の重賞(地方全国交流)も佐賀競馬場で開催予定となっている。そこで外せないのがたんぽぽ賞。九州産限定で、JRA1勝クラスとの交流レースだ。ここでは2014年~23年の過去10年のデータを元に分析を行う。
九州の意地を見せる!地元佐賀が近年は奮闘
所属別成績 【表1】
3連単1万円未満の堅い決着の傾向
単勝人気別成績 【表2】
逃げ・先行有利も、差し馬への割引不要
脚質別成績 【表3】
牝馬を狙うなら2番人気以内
性別別成績 【表4】
ヨカヨカも育てた“九州産馬の谷潔厩舎”
なお、下表は今年、出走馬がいる調教師のみを抽出した。
調教師別成績 【表5】
ひまわり賞2着馬に注目
前哨戦別成績 【表6】
栗毛・黒鹿毛が不思議と好成績
毛色別成績 【表7】
データからの推奨馬は?
② 1番人気
③ 牝馬で上位人気
④ 栗毛・黒鹿毛ならなお良し
※差し馬への大幅割引不要
注目は新馬戦(九州産限定)を勝ったアイタカ(JRA)。昨夏は小倉が1開催のみで、九州産限定戦は開幕週に新馬戦が2鞍、翌週に未勝利1鞍、さらに翌週にひまわり賞が行われ、九州産馬にとってはやや詰まったローテーションで活躍の場が限られた。そうした中、開幕日の新馬戦を勝ち、ひまわり賞でも2着だったのがアイタカ。管理する谷潔調教師は当レース3着内率100%の一方、20年以降は出走馬がなく、「たんぽぽ賞に管理馬を出走させたい」と近年は意気込んでいた。そうした中、入厩前から「良さそう」と期待を寄せていたのがこのアイタカ。①②③④すべてに当てはまりそうだ。
同じく谷厩舎が送り出すのはユメカナウケン(JRA)。こちらは小倉2週目の未勝利戦(九州産限定)で逃げ切り勝ちを収め、ひまわり賞でも3着と健闘。その後の1勝クラスでも1秒以内にまとめており、力上位だ。③に該当。
トライアルレースを勝ってここに駒を進めるのはコウユーカメサンヨ(JRA)。JRA交流ミヤマキリシマ特別が同馬の初勝利とあって、ここでの力関係がどうかだが、勝ち時計は上々だった。④に当てはまる。
近年、上位争いを繰り広げる地元・佐賀からは重賞・カペラ賞3着の実績のあるカシノルーカスか。これまで出走した重賞では4戦すべてで掲示板を確保しており、JRA小倉競馬場に遠征したひまわり賞では6着。④に当てはまる。
また、他地区からは2勝を挙げるエイシンチョンパ(兵庫)が地元の名手・山口勲騎手を背に参戦し、④に該当する。
第28回たんぽぽ賞 【出馬表】
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日や週末は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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