フル出場の久保は同点弾を記録、レアル・ソシエダはマジョルカに1−2で勝利

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メリーノが終了間際に決勝点!リーグ戦4試合ぶりの勝利

 ラ・リーガ第25節、ラ・レアル(レアル・ソシエダソシエダの愛称)は敵地でマジョルカと対戦した。約2週間前に国王杯準決勝第一戦のために訪れた敵地を再訪。前回の対戦ではマジョルカの守備的な戦術を前にスコアレスドローという結果に終わった。

 フォーメーションこそ両チーム変わらないが、積極的に攻撃をしかけるマジョルカが開始早々得点。4分のアントニオ・サンチェスのゴールで勢いに乗る。CLのPSG戦からの疲れからか、攻守の切り替えでも後手にまわるラ・レアル。12分の決定機では久保のパスを受けたスビメンディがPA内からシュートを放つがライコビッチのセーブに阻まれた。

 時間の経過と共に流れを掴んでいくラ・レアルの攻撃を牽引するのは久保建英。長短のドリブル、最終局面での仕掛けでその技術の高さを見せる。そして38分、リーグ戦約3ヶ月ぶりのゴールを記録。センターサークルでボールを奪取したスベルディアが久保へパス、これを受けた久保はゴールへとドリブル一直線。ドリブルの勢いそそのままに放った抑えの効いたシュートがGKの手を弾きゴールへ。得点後はゴールを祝うことなく、古巣に敬意を示した。

 前半終了間際、マジョルカ主将ライージョがイエローカードを提示される。この判定を揶揄する態度を示したことで、続けて2枚目のカードが提示され退場処分となった。敵地ソン・モイシュはブーイングに包まれ、荒れた雰囲気のまま1ー1で前半を終えた。

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 思わぬ形で数的優位を得たラ・レアルは試合をコントロールし、スペースを得た久保もドリブルで仕掛ける局面が増えていく。64分にはバレネチェア、パチェコ、アンドレ・シルバがピッチに送り込まれ、敵地への逆転勝利に向けギアを上げていく。攻める展開が続くが中々逆転までは至らず、このまま同点かと思われた93分、 CBパチェコのクロスをファーサイドのメリーノがヘディングを叩き込む。ゲームキャプテンを務めたメリーノの逆転弾に狂喜乱舞するラ・レアルベンチ。

 試合はこのまま終了。公式戦6試合ぶりの得点で勝利を挙げたラ・レアル。前線に多くのタレントを擁するチームでありながら、両得点がCBのアシストという稀なケースでの逆転劇となった。次戦は23日ホームでのビジャレアル戦。試合後はピッチ上で円陣を組みシーズン終盤に向けて団結を強めた。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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