【これはnoteに投稿されたU.G.Oさんによる記事です。】

https://youtu.be/O17DfQco2JQ?si=XTuRICjNJ5kvBHKl

スーパーボウルが終わり、2023シーズンのNFLが終わった。
San Francisco 49ers(SF) 22 - 25 Kansas City Chiefs(KC)

試合の入りは・・・　ポンポンとSFのオフェンスが決まり、KCがピンチかと思ったらターンオーバー。しかし、KCのオフェンスはあっさり終わり。
前半はずっとそんな感じで、ディフェンスがいいとかいうことではなく、ミスとペナルティーで点数が入らず、ただただ重苦しい試合だった。

これは戦前の期待に反して、歴史的ヘボ試合になってしまうのか？と思ったが、後半は両チームの”らしさ”が出始め、引き締まった素晴らしい試合になった。

戦力が本当によく似ている両チーム。プレースタイルも戦力も見事に拮抗していた。それは決着がオーバータイムまで持ち越されたことが、何よりも物語っていると思う。
最後はコーチのプレーコールを含めて大舞台での経験の差ということだろうか。試合が決まった瞬間、私は「へえ～～～～～」と声を上げてしまったが、その「へえ」は、「KCは勝負どころをよく知っているなぁ」の「へえ」だった。

ディフェンス
SFはDEボサ選手のパスラッシュがものすごく、ランディフェンスはKCのRBパチェコ選手をきっちりと止めていた。そしてバックス陣はKCのTEケルシー選手を完全にシャットアウトしていた。
KCもDEジョーンズ選手を中心にDFのQBパーディー選手に圧力をかけ続けた。SFのRBマキャフリー選手には走られたが、パスは再三カットしていた。
前半のKCはあたふたしていたが、試合全体を通しては互角の出来と言っていいだろう。

オフェンス
SFはQBパーディ選手がようやく調子が戻ったように見えた。際どいところへもビシッとパスを通して、プレー選択も良かったと思う。RBマカフリー選手は、さすがにレギュラーシーズンのようにはいかないが、十分な働きをしていたと思う。TEキトル選手が献身的にラン・ブロックをしていたのが印象的だった。でも、ここぞというところであと一歩足りなかった。
KCはQBマホームズ選手も、TEケルシー選手も、RBパチェコ選手も、効果的なプレーという点ではレギュラーシーズンの半分も出来ていなかったのではないだろうか。ただしこちらは、効果的なところで効果的な働きをした。それが最後の最後にWRハードマン選手へのサヨナラパスにつながった。それがチャンピオンチームということなのだろう。

スペシャルチーム
ある意味、４Qの１１分２２秒、SFのエクストラポイントをKCがチャージしたことが勝敗を決したとも言えるのではないだろうか。SFのシャナハン・ヘッドコーチは「あの１点があれば・・・」と嘆いていることだろう。

さて・・・

今シーズンはQBの怪我が多かったなぁという印象だ。
移籍したてのジェッツのロジャース選手がいきなりアキレス腱を痛めたのを皮切りに、ベンガルズのバーロウ選手、タイタンズのタネヒル選手と、私がプレーオフ進出を期待したチームのQBが次々とシーズン終了になってしまった。それが混戦を招いた面も、確かにあったと思う。
それらの選手にはしっかり治してもらって、また活躍を見せて欲しい。

これから９月くらいまで、ちょっと寂しい期間になる。
その間に、次のシーズンはどうなるだろうと思いを巡らせて無聊を慰めるわけだが、シーズン開始までの間にドラフトはあるし、選手やコーチの移籍はあるし、レギュラーシーズンの対戦カードもどうなるかわからないので、次のシーズンがどうなるかはまったく予測がつかない。
ただし期待するのは勝手だ。
次のシーズンでは、チーフス、49ersを筆頭に、NFCはラムズ、ライオンズ、AFCはビルズ、タイタンズ、ベンガルズ、ロジャース次第でジェッツに注目したい。応援するチームの動向を追いかけながら、またエキサイティングなシーズンを待ちたいと思う。

それにしても、今回のスーパーボウルは、最終的にはコスパの良いチケットになったのではないだろうか。
試合はもちろん良かったし、ハーフタイムショーも、ものすごくゴージャスで素晴らしかった。
試合前のセレモニーも「これでもか」というくらい盛り上げていて、そりゃあ選手もアガっちゃうようなぁと思うくらいだ。
まさにエンターテインメントの極みだった。生きている間に一度は行ってみたいものだ・・・