【ノルディックコンバインド】タフなレースでも渡部暁斗選手は貫録の走り、中村安寿選手はどん底から奮起のシーズン最高位
ノルディックコンバインドのFISワールドカップは2月2~4日にゼーフェルト大会(オーストリア)が開催されました。
毎年この時期にゼーフェルトを舞台に繰り広げられるワールドカップ男子のビッグイベント「トリプル」。
3連戦で行われる大会は順位に応じて与えられる得点を翌日の前半ジャンプの成績に加算し、後半クロスカントリーは初日7.5km、2日目10km、3日目12.5kmを走って総合順位を争います。
毎年この時期にゼーフェルトを舞台に繰り広げられるワールドカップ男子のビッグイベント「トリプル」。
3連戦で行われる大会は順位に応じて与えられる得点を翌日の前半ジャンプの成績に加算し、後半クロスカントリーは初日7.5km、2日目10km、3日目12.5kmを走って総合順位を争います。
「TRIPLE」が開催されるゼーフェルト 【全日本スキー連盟ノルディックコンバインドチーム】
11年目を迎えた今年の「トリプル」(個人11、12、13戦)は最終日がハードモードの1日に。前半ジャンプは強風のため中止となり、予備飛躍の結果を用いてスタートしたクロスカントリー12.5キロは10度超の気温でコースの雪もとけて難しいコンディション。スキーをとられかける選手も多く、転倒する選手も複数出るタフなレースとなりました。
2017/2018シーズンの「トリプル」王者である渡部暁斗選手(北野建設SC)はシーズンベスト更新とはならなかったものの3戦全てで後半に順位を上げてゴール。クロスカントリーの順位は9位、13位、12位と距離や雪質も関係なく貫録の走りを続けており、あとはジャンプの調子さえ上がれば通算75度目の表彰台も確実に見えてくるはずです。
トリプル3戦の結果は以下の通りでした。
渡部暁斗
個人12戦:11位、第13戦:18位、第14戦:17位
山本涼太(長野日野自動車SC)
個人12戦:21位、第13戦:22位、第14戦:29位
谷地宙(日本航空株式会社)
個人12戦:35位、第13戦:38位、第14戦:42位
「いいジャンプが出たものの、なかなか上位勢に絡める結果にはならなかった。今の課題である踏み切りから空中前半をしっかり改善していかないと、いい感覚のジャンプができても他の国の選手たちがもっといいジャンプしているので上位に絡めないと感じた。(次戦の)オテパーではそこを改善できるように。クロスカントリーは3日間通して技術的なところ、特にキックの仕方、雪質に合わせた走り方というのがなかなか上手くできなかったように感じました。距離が長くなるにつれてラップのタイムを徐々に落としてしまいましたし、体力的な要因だけでなくカーブだったり下りだったりキックの仕方など、様々な技術的要因もある。そこをしっかり改善していかないといけない。オテパーはキャリアベストを出している場所でもあるので、いいジャンプをしてクロスカントリーもしっかり粘って走れるようにしたい。まずはしっかり30位以内に入ること。そして今シーズンのベストである17位を更新できるよう頑張っていきたいと思います」
山本侑弥(早稲田大学)
個人12戦:50位、第13戦:48位、第14戦:35位
木村幸大(中央大学)
個人12戦:49位、第13戦:50位、第14戦:37位
女子は個人第9戦と10戦の2試合が行われました。中村安寿選手(株式会社ショウワ)は第9戦で今季自己ワーストの16位に沈むも、翌日の10戦は前半12位から大きく順位を上げて6位でゴール。「すごく落ち込んで、なかなか立ち直れずにいた」ところから見事に切り替えて今季最高の結果を残しました。
今季初表彰台まであと一歩が続く葛西春香選手(早稲田大学)は6位と5位。あと5戦を残して総合順位は3位と97点差の5位につけており、総合トップ3へ踏ん張りどころです。
女子の結果は以下の通りでした。
葛西春香
第9戦:6位、第10戦:5位
中村安寿
第9戦:19位、第10戦:6位
「ゼーフェルトの2戦はシーズンワーストの19位とシーズンベストの6位でした。1日目はジャンプで条件を味方にできずトップと5分以上離れてしまい、すごく落ち込みました。なかなか立ち直れずにいましたが、2日目の後半は落ち着いてクロスカントリーで順位を上げることができて良かったです。悔やまれるのは、まだジャンプの感覚があまり良くないこと、距離のラストスパートで最後(の力)を出し切れなかったことです。来週のオテパーはショーナッハ、ゼーフェルトとは気温がマイナス20度くらい変わってくると思うので、しっかり雪質にも対応して頑張りたい」
葛西優奈選手(早稲田大学)
第9戦:8位、第10戦:13位
畔上沙那選手(日本体育大学)
第9戦:18位、第10戦:15位
ワールドカップ次戦は、2月9~11日にオテパーで男女とも個人3戦が行われます。
2017/2018シーズンの「トリプル」王者である渡部暁斗選手(北野建設SC)はシーズンベスト更新とはならなかったものの3戦全てで後半に順位を上げてゴール。クロスカントリーの順位は9位、13位、12位と距離や雪質も関係なく貫録の走りを続けており、あとはジャンプの調子さえ上がれば通算75度目の表彰台も確実に見えてくるはずです。
トリプル3戦の結果は以下の通りでした。
渡部暁斗
個人12戦:11位、第13戦:18位、第14戦:17位
山本涼太(長野日野自動車SC)
個人12戦:21位、第13戦:22位、第14戦:29位
谷地宙(日本航空株式会社)
個人12戦:35位、第13戦:38位、第14戦:42位
「いいジャンプが出たものの、なかなか上位勢に絡める結果にはならなかった。今の課題である踏み切りから空中前半をしっかり改善していかないと、いい感覚のジャンプができても他の国の選手たちがもっといいジャンプしているので上位に絡めないと感じた。(次戦の)オテパーではそこを改善できるように。クロスカントリーは3日間通して技術的なところ、特にキックの仕方、雪質に合わせた走り方というのがなかなか上手くできなかったように感じました。距離が長くなるにつれてラップのタイムを徐々に落としてしまいましたし、体力的な要因だけでなくカーブだったり下りだったりキックの仕方など、様々な技術的要因もある。そこをしっかり改善していかないといけない。オテパーはキャリアベストを出している場所でもあるので、いいジャンプをしてクロスカントリーもしっかり粘って走れるようにしたい。まずはしっかり30位以内に入ること。そして今シーズンのベストである17位を更新できるよう頑張っていきたいと思います」
山本侑弥(早稲田大学)
個人12戦:50位、第13戦:48位、第14戦:35位
木村幸大(中央大学)
個人12戦:49位、第13戦:50位、第14戦:37位
女子は個人第9戦と10戦の2試合が行われました。中村安寿選手(株式会社ショウワ)は第9戦で今季自己ワーストの16位に沈むも、翌日の10戦は前半12位から大きく順位を上げて6位でゴール。「すごく落ち込んで、なかなか立ち直れずにいた」ところから見事に切り替えて今季最高の結果を残しました。
今季初表彰台まであと一歩が続く葛西春香選手(早稲田大学)は6位と5位。あと5戦を残して総合順位は3位と97点差の5位につけており、総合トップ3へ踏ん張りどころです。
女子の結果は以下の通りでした。
葛西春香
第9戦:6位、第10戦:5位
中村安寿
第9戦:19位、第10戦:6位
「ゼーフェルトの2戦はシーズンワーストの19位とシーズンベストの6位でした。1日目はジャンプで条件を味方にできずトップと5分以上離れてしまい、すごく落ち込みました。なかなか立ち直れずにいましたが、2日目の後半は落ち着いてクロスカントリーで順位を上げることができて良かったです。悔やまれるのは、まだジャンプの感覚があまり良くないこと、距離のラストスパートで最後(の力)を出し切れなかったことです。来週のオテパーはショーナッハ、ゼーフェルトとは気温がマイナス20度くらい変わってくると思うので、しっかり雪質にも対応して頑張りたい」
葛西優奈選手(早稲田大学)
第9戦:8位、第10戦:13位
畔上沙那選手(日本体育大学)
第9戦:18位、第10戦:15位
ワールドカップ次戦は、2月9~11日にオテパーで男女とも個人3戦が行われます。
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