早大ラグビー蹴球部 チーム伊藤終幕 笑顔溢れる引退試合

チーム・協会
追い出し試合 2月4日 早大上井草グラウンド
【早稲田スポーツ新聞会】記事 安藤香穂、写真 清水浬央

 時折小雨が降る中、早大・上井草グラウンドにてチーム伊藤の1年間を締めくくる追い出し試合が行われた。あいにくの天気にも関わらず、4年生の最後の勇姿を見届けるため多くの観客が集まった今試合。グラウンドには終始輝かしい笑顔が溢れ、和やかな雰囲気のうちに幕を閉じた。

最後の円陣を組む4年生 【早稲田スポーツ新聞会】

 最初に行われたのは4年生チームと下級生チームによる対戦。試合開始早々、伊藤大祐主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が先制トライをあげると、その後も4年生チームが横にパスを展開し攻撃を仕掛ける。藤井将吾(スポ4=大阪・早稲田摂陵)や下間元貴(スポ4=秋田)をはじめとするFW陣がコンバージョンキックを蹴るイレギュラーな場面も見られ、会場は笑いの渦に包まれた。また、後半からは4年生スタッフ陣も赤黒を着て出場。SHとして鈴木大世主務(基理4=東京・玉川学園) が自ら攻撃を仕掛けたり、MG石橋華子(政経4=東京女学館) がラインアウトに参戦したりと、全員が試合を楽しんでいる様子がうかがえた。

佐藤新主将からタックルを受ける伊藤 【早稲田スポーツ新聞会】

 試合後には下級生がそれぞれ4年生を指名し、一対一で思いの丈をぶつけた。宮尾昌典(スポ3=京都成章)は岡﨑颯馬副将(スポ4=長崎北陽台)、島本陽太(スポ4=神奈川・桐蔭学園)、伊藤主将の3人を指名。日常生活の他愛のない話で部員や観客を笑わせる場面もあったが、最後は感謝の思いをつづった。また、佐藤健次(スポ3=神奈川・桐蔭学園)は高校の先輩でもある伊藤主将に愛のあるメッセージを送り、それに対して伊藤主将は「健ちゃん大好きだよ!」と返すなど、部員たちの仲睦まじい姿も垣間見られた。

ファンを交えた集合写真 【早稲田スポーツ新聞会】

 『荒ぶる』獲得を目指し、鍛錬を積んできた4年間。しかし、全国大学選手権準々決勝で惜しくも京産大に敗れ、その夢は道半ばで途絶えることとなってしまった。「僕たちが課題を残してしまった1年だったので、来年は笑顔で終わって欲しい」と永嶋仁副将(社4=東福岡)が語るように、4年生の思いは後輩たちに託された。今年こそ悲願の『日本一』をつかみ取るため、早大ラグビー蹴球部の新たな挑戦がいま始まる。

コメント

岡崎颯馬(スポ4=長崎北陽台)

――今日の追い出し試合を振り返っていかがでしたか

やっぱり仲間とラグビーできて楽しかったなというのがいちばんです。まだ終わりたくないという気持ちはあるんですが、4年間早稲田でラグビーできて良かったです。

――4年時には副将を務めましたが、早稲田での4年間振り返っていかがですか

すごく充実していた4年間でした。副将というのもあるんですが、チームの先頭に立つことができて、チームの中心選手としてプレーできたのはすごいよかったです。

――宮尾選手からのタックルも受けてましたが、新チームに向けて何かメッセージはありますか

自分たちらしく頑張って欲しい、ただそれだけです。僕がいちばん応援するので、後輩たちには頑張ってほしいです。

――ファンの方にメッセージをお願いします

いつも温かい応援ありがとうございます。皆さんの応援のおかげて僕らは気持ちよくプレーすることができました。これからも早稲田ラグビーの応援をよろしくお願いします。

永嶋仁(社4=東福岡)

――今日の追い出し試合を振り返っていかがでしたか

最後に後輩とラグビーができたのですごく楽しかったです。

――4年間の早稲田ラグビーを振り返っていかがですか

辛いことも楽しいことも沢山あったんですが、やっぱり素敵な同期と出会えて良かったなって思います。

――副将としての思いはありますか

未だに自分自身が副将でよかったのかなって感じる部分もあるんですが、最後にみんながこうやって笑顔で終わってくれたので、少しは副将として貢献できたのかなと思います。

――後輩たちに向けて何かメッセージはありますか

僕たちがすごい課題を残してしまった1年だったと思うので、来年は健次を中心に最後笑顔で終わって欲しいなって、それだけです。

――ファンの方にメッセージをお願いします

本当に4年間応援ありがとうございました。みなさんの力が僕たちの力になりました。これからは後輩たちの応援をよろしくお願いします。

古瀬健樹(商4=東福岡)

――今日を振り返っていかがですか

この4年間色々やってきたことがもう終わりにはなりますが、色々振り返るいい機会になったかなと思います。結果は残念でしたが、これからもまだまだ後輩たちがしっかり早稲田の伝統と新たな文化を築いていってくれればなと、そこに託したいと思います。

――ご自身の4年間を振り返っていかがでしたか

レフリーとしてもすごく大きく成長させて貰えた場所なので、全ての環境、コーチ、スタッフ選手の皆に本当に感謝してます。すごく自分の中で飛躍できた4年間、充実した4年間でした。

――後輩に向けてメッセージをお願いします

今まで4年間、僕が入部してから1度も荒ぶる獲れなかったので、やっぱりこの4年間やってきたことが間違いではなかったけれど、もっと上を目指すためにはまだまだ練習が必要ですし、課された課題に対してしっかり向き合って克服していくことが重要になるかなと思うので、自分たちに向き合って頑張って欲しいと思います。

――応援してくださった方々へのメッセージをお願いします

4年間早稲田ラグビーをサポートしてくださった皆様、本当にありがとうございました。期待に応えることはできませんでしたが、自分たちがやってきたことは間違ってないと思うので、この経験を生かしてこれから長い人生を歩んでいきたいと思います。ありがとうございました。

川﨑太雅(スポ4=東福岡)

――今日の追い出し試合はいかがでしたか

 4年生全員で楽しくラグビーできて良かったです。

――早稲田での4年間を振り返ってみていかがですか

 4年間で1、2、3番全部を経験してその中で学んだことが多く、自分の強みも増やすことができました。また、伝統ある早稲田ラグビーの一員になれたことが一番の財産だなと思います。

――後輩に向けてメッセージをお願いします

 もうみんな全力でラグビーをやっているし、あとは信じて頑張るだけだと思います。ずっと応援しています。

――最後にファンの方々へメッセージをお願いします

 4年間応援ありがとうございました。早稲田でのラグビーは終わりますが、まだまだラグビーは続けるので、早稲田の伝統や良い部分をしっかり自分のラグビーに繋げていきたいと思います。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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