レアル・ソシエダ対ラージョ、決定機の少なくスコアレスドロー

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

新戦力ハビ・ガランは攻守に奮闘

 ラ・リーガ第22節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は公式戦6試合ぶりにホームでラージョ・バジェカーノと対戦した。1月下旬、例年であれば雪が降ってもおかしくないこの時期のサン・セバスティアン、気温15度の快晴の中、現地時間土曜日の14時キックオフの試合には多くのサポーターが訪れた。

 サディクとアンドレ・シルバが前線に構える5−3−2のフォーメーションで試合に臨んだイマノル監督。カリレロ(ウイングバック)は国王杯に続きベネズエラ代表アランブルと水曜日にアトレティコ・デ・マドリーより加入したハビ・ガランが務めた。久保、トラオレの代表組、怪我人により限られたメンバーによる戦いが強いられる状況で、スビエタ(下部組織)の選手と経験豊富な補強選手の活躍が期待される。

 互いに潰し合う立ち上がりとなった試合は手の内を探る時間が続く。27分、ロシア代表ザハリャンが足首をおさえ座り込む。ラ・レアルは3戦連続で前半途中での負傷交代を余儀なくされる。前半終了間際にはブライス・メンデス、スビメンディ、アンドレ・シルバのコンビネーションから最後はスビメンディがPA外から強烈なミドルシュートを放つがGKがセーブし、スコアレスで前半を終える。

新加入のハビ・ガラン(写真右) 【©︎RealSociedad】

 後半開始直後、ラージョのサポーターによるアイトール・サバレタ(※)追悼の大きな幕が2分間に渡り掲揚され、これにレアレ・アレナが大きなオベーションで応える。良好な関係を築く両サポーターによる美しい光景が見られた。(※25年前、アトレティコ・デ・マドリーのウルトラスに刺殺されたラ・レアルのサポーター)62分には、オヤルサバル、ベッカー、ウルコが入りシステムを4バックに変更。スピードのあるベッカーの投入により、相手守備ライン裏への配球が多く見られるようになる。

 両チームそれぞれの良さを消し合う守備を見せ、決定機の少ない試合展開が続く後半。83分にはル・ノルマンがプレー続行不可となり交代を要求する。この日2人目の負傷交代となった。全体的に疲れが見えたラ・レアルは引き分けでも良しとしたラージョの守備陣を崩しきれず試合はこのままスコアレスドローとなった。

 次戦は2月3日、首位争いを繰り広げる好調ジローナと敵地で対戦する。久しぶりにミッドウィークの試合もなく、1週間かけて試合の準備ができるラ・レアル。51得点とラ・リーガ最多得点を誇る今季の台風の目を相手に万全の状態で臨みたい。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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