【ラグビー/NTTリーグワン】サウマキ アマナキの“いま”を作るは、 沢木敬介監督との出会いとFWへの転向<コベルコ神戸スティーラーズ>

コベルコ神戸スティーラーズ サウマキ アマナキ選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

コベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)は1月27日、ニッパツ三ツ沢球技場で横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)と対戦する。直近3連敗と勝ち星から遠ざかっているが、持ち前のアタックや粘り強さを随所に見せ、チームとして着実な前進を示している。今節は山中亮平が先発復帰し、小瀧尚弘、林真太郎、マイケル・リトルが今季初先発。自慢の攻撃的スタイルで勝利に挑む。

サウマキ アマナキが、6シーズン在籍した横浜Eとの思い入れある一戦に臨む。

「旧友がたくさんいますし、そういう選手たちと一緒にプレーできることはとても楽しみ。気持ちも昂っています」

今季は開幕から全試合に先発出場し、フォワードとして攻守に欠かせぬ存在感を示している。ただ、横浜E時代は必ずしも順風満帆な日々を送っていたわけではない。バックスでプレーした3シーズン目まで「練習試合でも満足のいくプレータイムを確保できなかった」と難しい時期を過ごしたという。そんな彼の転機は翌シーズンのことだった。

「沢木(敬介)監督から『フォワードをやってみないか』と。そこから徐々に試合に出るようになって、最終的には公式戦にも出られるようになっていました。(出身地の)トンガではどちらかというとフォワードをやっていました。フォワードのほうがボールも扱えるし、コンタクトもできるし、プレーに絡むことができるので、フォワードになれて良かったと思います」

昨秋には日本代表のフォワードとしてラグビーワールドカップ2023フランス大会に出場するなど、一気に活躍の場を広げている26歳は、「自分のことをちゃんと見ていてくれて、こういう能力や素質がある、というのを見抜いてくれていた」と、きっかけを与えてくれた沢木監督に感謝。横浜E時代は自身のキャリアにとってとても大切な時間だったようだ。

フェードカットした凛々しさ抜群のヘアスタイルで登場した25日、取材中の彼に近づいたチーム最年長の山下裕史は「髪型、かっこいいね」と絶賛。照れたような笑顔を見せた今節の6番は神戸S加入2シーズン目、試合で中心的な活躍を見せると同時に、愛されキャラとしても大活躍中だ。

「神戸のためにしっかりプレーして勝ちにいく。自分の仕事をするだけです」

進化する神戸Sのサウマキが、かつてのホームで最高のパフォーマンスを披露する。

(小野慶太)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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