【ラグビー/NTTリーグワン】サウマキ アマナキの“いま”を作るは、 沢木敬介監督との出会いとFWへの転向<コベルコ神戸スティーラーズ>
サウマキ アマナキが、6シーズン在籍した横浜Eとの思い入れある一戦に臨む。
「旧友がたくさんいますし、そういう選手たちと一緒にプレーできることはとても楽しみ。気持ちも昂っています」
今季は開幕から全試合に先発出場し、フォワードとして攻守に欠かせぬ存在感を示している。ただ、横浜E時代は必ずしも順風満帆な日々を送っていたわけではない。バックスでプレーした3シーズン目まで「練習試合でも満足のいくプレータイムを確保できなかった」と難しい時期を過ごしたという。そんな彼の転機は翌シーズンのことだった。
「沢木(敬介)監督から『フォワードをやってみないか』と。そこから徐々に試合に出るようになって、最終的には公式戦にも出られるようになっていました。(出身地の)トンガではどちらかというとフォワードをやっていました。フォワードのほうがボールも扱えるし、コンタクトもできるし、プレーに絡むことができるので、フォワードになれて良かったと思います」
昨秋には日本代表のフォワードとしてラグビーワールドカップ2023フランス大会に出場するなど、一気に活躍の場を広げている26歳は、「自分のことをちゃんと見ていてくれて、こういう能力や素質がある、というのを見抜いてくれていた」と、きっかけを与えてくれた沢木監督に感謝。横浜E時代は自身のキャリアにとってとても大切な時間だったようだ。
フェードカットした凛々しさ抜群のヘアスタイルで登場した25日、取材中の彼に近づいたチーム最年長の山下裕史は「髪型、かっこいいね」と絶賛。照れたような笑顔を見せた今節の6番は神戸S加入2シーズン目、試合で中心的な活躍を見せると同時に、愛されキャラとしても大活躍中だ。
「神戸のためにしっかりプレーして勝ちにいく。自分の仕事をするだけです」
進化する神戸Sのサウマキが、かつてのホームで最高のパフォーマンスを披露する。
(小野慶太)
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