第4回ユースオリンピック冬季競技大会(2024/江原道)TEAM JAPAN結団式を実施

日本オリンピック委員会
チーム・協会

【第4回ユースオリンピック冬季競技大会(2024/江原道)日本代表選手団の結団式が行われた(写真:フォート・キシモト)】

 日本オリンピック委員会(JOC)は1月16日、第4回ユースオリンピック冬季競技大会(2024/江原道)のTEAM JAPAN結団式を実施しました。

 ユースオリンピックは、国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ前会長が2007年に提案した、15歳から18歳までのアスリート(※1)を対象とした国際総合競技大会です。オリンピックと同じく夏季・冬季に分かれ、それぞれ4年ごとに開催。冬季は第1回大会が2012年にオーストリアのインスブルック、第2回大会が2016年にノルウェーのリレハンメル、第3回大会が2020年にスイスの・ローザンヌでそれぞれ開催されました。また、競技以外に大会期間中を通じて、さまざまな文化・教育プログラムが行われます。

 式典には、TEAM JAPAN総勢118名(選手69名、監督・コーチ等49名)のうち、海外遠征または別の大会に参加等の選手らを除く35名が出席しました。

主催者代表挨拶

【酒井邦彦JOC副会長(写真:フォート・キシモト)】

【原田雅彦団長から藤井海斗旗手へと団旗が授与された(写真:フォート・キシモト)】

【橋場健スポーツ庁審議官(写真:フォート・キシモト)】

 最初に国歌斉唱が行われ、続いて主催者を代表して酒井邦彦JOC副会長が挨拶。酒井副会長は冒頭、1月1日に発生した令和6年能登半島地震被災者について「亡くなられた方々に心から哀悼の意を表します。また、今なお安否が不明の方や避難を余儀なくされている方々も多く、救援と復旧が速やかに進んで1日も早く平穏な生活に戻られることを心からお祈り申し上げます」と述べました。続けてユースオリンピックの目的や意義に触れた上で、「今回のTEAM JAPANの編成においてはJOCの選手強化スローガンである『人間力なくして競技力向上なし』を基本に据え、人から尊敬される行動ができ、参加各国・地域の方々とも友好的な関係を築ける選手を選考いたしました。TEAM JAPANの一員として誇りと自覚を持って、自己ベストを目指して正々堂々と全力で競技に挑んでいただき、また積極的に文化・教育プログラムにも参加することで多くの友人もたくさん作っていただきたいと考えています。そして、そのように人間力を高めることによって、将来のオリンピックでの活躍だけでなく、人生における金メダルを目指していただきたいと期待しています」とTEAM JAPAN選手団に呼びかけました。
 
 続いて、原田雅彦TEAM JAPAN団長をはじめ、藤井海斗旗手(カーリング)、石田莉緒旗手代行(スキー/スノーボード)、TEAM JAPANを紹介。団旗授与では、秩父宮殿下よりご下賜の団旗が酒井副会長より原田団長へ、そして原田団長より石田旗手代行の介添えのもと、藤井旗手へと授与されました。

祝辞

【原田雅彦団長(写真:フォート・キシモト)】

【藤井海斗旗手(写真:フォート・キシモト)】

 次に、来賓を代表して橋場健スポーツ庁審議官から祝辞が述べられ、「今大会は、皆さんが2年後のミラノ・コルティナダンペッツォ2026冬季大会への出場や活躍を目指す上で非常に良い経験になると思います。日頃の練習の成果を最大限に発揮できるよう、体調管理に留意しつつ、日本代表としての誇りを胸に全力で戦ってきてください。皆さんが全力で競技に向き合う姿は、日本中の方々に感動を与えてくれるものと確信しています。スポーツ庁としましても、引き続き選手の皆さんが活躍できるようしっかりとサポートしていきたいと思います。また、日本のスポーツの未来を担う皆さんが世界の仲間と切磋琢磨し、オリンピックやオリンピック精神について学び、今後世界で輝いていくための自己向上の素晴らしい機会となることを期待しています」と激励しました。

 TEAM JAPANからは原田団長が代表して挨拶に立ち、「TEAM JAPANの皆さんは、日本を代表するアスリートとしての誇りと自信を持ち、持てる力を最大限に発揮し、一人ひとりがベストを尽くし、ミラノ・コルティナダンペッツォ2026冬季大会の出場に向けて、世界を知る場として貴重な経験を積んでいただきたいと思います。また、大会開催中に実施される文化・教育プログラムに積極的に参加し、各国・地域の選手たちと友好親善を図り、世界で戦う仲間を1人でも多く増やしていただきたいと願っています。大会期間中は、競技の垣根を越えて連携を促進し、情報交換を活発に行いつつ、挨拶を欠かさず、感謝の気持ちを持って全ての関係者と接することを心がけましょう。そして『スポーツの価値を守り、創り、伝える』というJOCのビジョンを、自らが考え、この大会を通じて体現していきましょう」と呼びかけました。

決意表明

【石田莉緒旗手代行(写真:フォート・キシモト)】

 最後に、藤井旗手が「第4回ユースオリンピック冬季競技大会に選ばれたことを誇りとし、TEAM JAPANとしての自覚を持ち大会へ臨みます。競技ではフェアな精神で全力を尽くし、世界中のアスリートと友情を深めます。また、文化・教育プログラムを積極的に受けることでオリンピックの意義を学び、スポーツの価値を伝えていく一員となります。そして、憧れの舞台に立つ喜びと、私達を日々支えてくださる方々への感謝を胸に、TEAM JAPAN一丸となって戦うことを誓います」、石田旗手代行が「第4回ユースオリンピック冬季競技大会に日本を代表して出場できることを誇りに思います。自覚を持ち、最後までしっかりと行動規範を厳守し、TEAM JAPAN一丸となって競技に挑みます。さらに、オリンピックの価値である『エクセレンス(卓越)』『フレンドシップ(友情)』『リスペクト(尊重)』を心がけ、参加各国・地域の選手と親善を深め、国際色豊かな環境の中で日本の文化を存分に発信できるよう、ベストを尽くして大会に挑むことを誓います」と決意表明を行いました。

 大会は1月19日に開会式を行い、2月1日までの14日間で7競技81種目を実施します。
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著者プロフィール

日本オリンピック委員会(JOC)は、「スポーツの価値を守り、創り、伝える」を長期ビジョンとして掲げ、オリンピックの理念に則り、スポーツ等を通じ世界の平和の維持と国際的友好親善、調和のとれた人間性の育成に寄与することを目的に活動しております。 JOC公式ウェブサイトでは、各種事業の活動内容をはじめ、オリンピック日本代表選手団や、世界で日本の代表として戦う選手やそのチームで構成されるTEAM JAPANに関する最新ニュースや話題をお届けします。

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