<重賞レース分析>東京シンデレラマイルは、負担重量や臨戦過程を重要視!
年末に3日連続で行われる重賞の第2弾は、マイル(1,600m)戦の牝馬限定重賞。年明けの交流重賞に向けて、南関東所属馬の勢力図を確認する意味でも見逃せない一戦だ。
ここでは東京シンデレラマイル10年の結果から、レースの傾向を分析する。
<レース情報>
第17回東京シンデレラマイル(SIII)
2023年12月30日(土)16:30発走
距離:1,600m
第16回優勝馬:スピーディキック号 【東京シティ競馬】
■4番人気以内の馬はまずまず堅実
【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
■近年の3着内率が比較的高いのは「浦和」「船橋」勢
【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
なお、第13回(令和元年)以降の過去4年に限ると、「浦和」の馬は[3-0-1-7](3着内率36.4%)、「船橋」の馬は[0-1-1-3](3着内率40.0%)、「大井」の馬は[1-2-2-31](3着内率13.9%)、「川崎」の馬は[0-1-0-7](3着内率12.5%)である。近年の3着内率が優秀な「浦和」所属馬や「船橋」所属馬は、高く評価するべきだろう。
■重い負担重量を課された実績馬が中心
【負担重量別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
なお、第12回(平成30年)以降の過去5年に限ると、54.0kg以下の馬は[0-1-0-22](3着内率4.3%)、54.0kg超の馬は[5-4-5-39](3着内率26.4%)である。在籍しているクラスや過去の成績に応じた負担重量を課される別定競走だが、比較的軽い負担重量を課された馬は割り引きが必要だ。
■主要な前哨戦を経由してきた馬が好成績
【前走のレース別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
なお「東京シンデレラマイルトライアル」が施行されるようになった第12回(平成30年)以降の過去5年に限ると、「東京シンデレラマイルトライアル」の馬は[3-1-2-11](3着内率35.3%)、「JBCレディスクラシック」の馬は[1-0-0-4](3着内率20.0%)、「ロジータ記念」の馬は[1-0-2-4](3着内率42.9%)、「クイーン賞」の馬は[0-2-0-7](3着内率22.2%)、その他の馬は[0-2-1-35](3着内率7.9%)である。今年も「東京シンデレラマイルトライアル」をはじめとする主要な前哨戦に出走していた馬を重視したい。
■前走時点での人気も見逃せない
【前走の単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
なお、第12回(平成30年)以降の過去5年に限ると、2番人気以内の馬は[4-2-5-11](3着内率50.0%)、3~8番人気の馬は[1-3-0-34](3着内率10.5%)、9番人気以下の馬は[0-0-0-16](3着内率0.0%)である。前走の内容を比較する際は、当時の人気もチェックするべきだろう。
■“同年のレディスプレリュード”で11着以内だった馬は要注目
【“同年のレディスプレリュード”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
TCKホームページではより詳しいデータも公開している。
<伊吹雅也>
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