【ラグビー/NTTリーグワン】今季は今季。重要なのは明日。 坂手淳史のキャプテンシーが『王座奪還』の手引きとなる <埼玉パナソニックワイルドナイツ>

【©ジャパンラグビーリーグワン】

埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)が12月23日のNTTジャパンラグビーリーグワン2023-24ディビジョン1カンファレンスB第3節でリコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)を熊谷スポーツ文化公園ラグビー場に迎え撃つ。BR東京は2連敗中だが、トヨタヴェルブリッツ、三菱重工相模原ダイナボアーズ相手に接戦を演じているだけに簡単な相手ではない。2023年のラストゲームは白熱の攻防戦が予想される。

坂手淳史はチームに欠かせないプレーヤーだ。フロントローで闘志と知性がみなぎるプレーを見せて、チームを勝利に導く。

開幕戦の横浜キヤノンイーグルス戦、第2節・花園近鉄ライナーズ戦でもスターティングメンバーに名を連ねて2連勝を手繰り寄せた。ともに後半途中で堀江翔太にバトンを渡す『勝利の方程式』で役割を遂行。ベンチへ下がってからもチームのために声を枯らした。

今秋のラグビーワールドカップ2023フランス大会にも日本代表として2大会連続出場。プール初戦のチリ戦で先発するなど全4試合に出場し、持ち前のクレバーさを世界の舞台で発揮した。

ラグビーワールドカップ出場組はリーグワン開幕直前にチームに加わり、コンディションと戦術的にも難しい状況だったが、キャプテンとしてチームをまとめてきた。ロビー・ディーンズ ヘッドコーチは「坂手キャプテンは、開幕までの時間が限られている中でチームをよくまとめて努力してくれた」とその功績を称える。

埼玉WKはリーグワン初年度を制して初代王者となったが、連覇を狙った昨季はプレーオフトーナメント決勝でクボタスピアーズ船橋・東京ベイに惜敗し、トロフィーを掲げることができなかった。坂手は「自分たちがやってきたことは間違っていないし、難しい中で必死になって戦っていました。だが、相手が上回っていた」と敗戦を受け止めた。

今季のチームの目標は『王座奪還』。坂手は「昨季の悔しさはみんなが持っているが、今季は今季であって、昨季ではない。現状維持ではなく、さらに成長していかないと目標は達成できない。一戦一戦、気持ちを込めて戦っていくしかない」と力を込める。2連勝スタートを切っても、重要なのは明日。坂手は今季も絶対的キャプテンとしてチームをけん引していく。彼のキャプテンシーが『王座奪還』への手引きとなる。

(伊藤寿学)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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