【東芝ブレイブルーパス東京】NTTリーグワン2023-24 第1節 マッチレポート「一進一退の攻防。タフなゲームを勝ち切り、白星発進!」

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一進一退の攻防。タフなゲームを勝ち切り、白星発進!

 開幕を祝うように、暖かく澄んだ青空が広がる味の素スタジアム。多くのファンが待ちわびたシーズン開幕戦、東芝ブレイブルーパス東京(以下BL東京)は、静岡ブルーレブズ(以下静岡BR)と対戦した。
 開始早々、先制トライ挙げたが、その後は相手に2トライ1PGを奪われ、静岡BRに先行される。だが速いテンポのアタックからの連続トライで逆転し、22-20とリードしたまま前半を終えた。後半開始直後にはPGで逆転され、再び追いかける展開に。その後しばらく膠着状態が続いたが、チャンスを得点へと結ぶと、波に乗ったBL東京が連続でトライを挙げる。先制、逆転、再逆転となった攻防戦を制し、43-30で白星発進とした。

 開始早々、試合は動く。細かくパスを繋ぎ激しく前進すると、SOリッチー・モウンガが逆サイドへのキックパスでチャンスを生み、一気にゴール前へ。その後ラックからSH杉山優平モウンガFB松永拓朗と展開し、最後はCTBセタ・タマニバルが左サイドでグラウンディング。幸先よく、先制トライを挙げた。だがその後は相手に攻め込まれる我慢の時間が続き、セットプレーから2トライと1PGを許して、5-17と追う展開に。

 前半24分、ついにBL東京が反撃の狼煙が上げる。キックカウンターの展開から、WTB桑山淳生がディフェンスのギャップを突き、持ち前の走力で約40メートルを駆け抜ると、トライへと結んだ。流れに乗ったBL東京は、粘り強いディフェンスとテンポの速い攻撃を見せ、WTBジョネ・ナイカブラタマニバルの連続トライで逆転。拮抗した前半を22-20のリードで折り返した。

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 後半、今度は静岡BRが開始直後にジャッカルからのPGで追加点を挙げる。再び22-23と相手に勝ち越しを許すと、しばらくは敵陣内で攻めあぐねる時間が続く。試合が動いたのは後半14分、相手ペナルティからゴール前ラインアウトを獲得すると、FWを中心に速いテンポで細かいパスを繋ぎ、徐々にインゴールへと前進する。最後は、モウンガが空いたスペースで待つナイカブラへと繋ぎ、フィニッシュ。コンバージョンキックも成功し、29-23と再び逆転する。

 その直後には、LOシャノン・フリゼルが守備の乱れを突くと、次々にタックラーを交わしてビッグゲイン。サポートに入ったナイカブラがパスを受け、本試合3本目のトライを仕留め切った。中盤に入り1トライを献上したものの、取られたら取り返す。BK陣の連携からナイカブラが蹴ったグラバーキックを自らキャッチし、トライを決めて得点を追加。最後まで激しい攻防は続いたが、相手の猛攻を抑え、43-30で勝利を収めた。

 得点を取っては取られる、非常にタフな開幕戦となった。そんな中でも「ごちゃついた展開から、しっかりと自分たちのペースを取り戻せていた」とトッド・ブラックアダーHCが振り返るように、リズムを立て直しながら膠着状態を打破できたことが、流れと勝利を引き寄せるカギとなったといえる。
 またモウンガフリゼルら新加入選手が、スタンドを沸かせる大きな存在感を見せたことも印象的だ。世界に名をはせる強力な新しい仲間と試合を重ねる中で連携を強め、チームに更なる進化がもたらされることに期待が高まる。

 次戦は、東京サンゴリアス(以下東京SG)との府中ダービー。東京SGは開幕戦で、昨季王者を相手に快勝を収めた。勢いも実力もある強敵ではあるが、同じ府中市に拠点を置くチームとして、負けるわけにはいかない。プライドと意地を賭け、勇猛果敢に激しくぶつかり合う。

(ライター:山田彩愛)

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著者プロフィール

東芝ブレイブルーパス東京はジャパンラグビーリーグワン(Division1)に所属するラグビークラブです。日本代表のリーチマイケル選手や德永祥尭選手が在籍し日本ラグビーの強化に直接つなげることと同時に、東京都、府中市、調布市、三鷹市をホストエリアとして活動し、地域と共に歩み社会へ貢献し、日本ラグビーの更なる発展、価値向上に寄与して参ります。

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