FIFAクラブワールドカップ:浦和レッズが過去に戦った5試合を振り返る

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浦和は過去に2度のFIFAクラブワールドカップに出場。今月にはアジア王者として2023 FIFAクラブワールドカップ サウジアラビアに臨む。

【@FIFA】

12日に開幕する2023 FIFAクラブワールドカップ サウジアラビアにアジア代表として出場する浦和レッズ。過去には2度この大会に出場しており、3度目の出場はJリーグクラブとしては単独最多となる。

2度の大会で計5試合を戦った浦和の通算成績は3勝2敗。欧州王者やアフリカ王者などと激戦を繰り広げた過去の戦いぶりを1試合ずつ振り返ってみよう。

浦和レッズ 3-1 セパハン(2007日本 準々決勝)

浦和は2007 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で優勝を飾り、クラブ史上初のアジアタイトルを獲得。同年のFIFAクラブワールドカップにも日本のクラブとしては初めて出場を果たした。

その2007年大会は日本が開催国だったが、浦和がアジアチャンピオンとして出場することになったため、開催国王者の出場枠はACL準優勝のセパハンに与えられた。セパハンは1回戦でCONCACAF王者のオークランド・シティを下し、準々決勝で浦和と対戦が決定。約1カ月前にACL決勝でも激突したアジアの両雄が豊田スタジアムで再戦を繰り広げることになった。

リベンジを期すセパハンに対し、浦和はACL決勝2ndレグと同じく永井雄一郎のゴールで前半に先制点を奪う。後半にはワシントンのゴールとオウンゴールでリードを広げ、セパハンの反撃を終盤の1点に抑えて準決勝進出を決めた。

浦和レッズ 0-1 ミラン(2007日本 準決勝)

横浜国際総合競技場で行われる準決勝で浦和を待ち構えていたのは欧州王者のACミラン。アジアのチームがクラブワールドカップの舞台で欧州勢に挑むのは大会史上初であり、歴史的瞬間として日本中のサッカーファンから大きな注目を集める一戦となった。

カルロ・アンチェロッティ監督の率いる当時のミランは豪華メンバーをずらりと揃えたスター軍団。大会直後にこの年のFIFA年間最優秀選手賞を受賞することになるカカを筆頭に、アンドレア・ピルロ、アレッサンドロ・ネスタ、クラレンス・セードルフ、ジェンナーロ・ガットゥーゾらが先発に名を連ね、ベンチにはパオロ・マルディーニやフィリッポ・インザーギなども控える。

前半はミランにボールを握られながらも粘り強く奮闘し、スコアレスで折り返すことに成功。それでも68分にはカカの突破からついにセードルフに均衡を破るゴールを許してしまう。浦和の反撃はGKジーダの壁を破るには至らず、1点差ながらも確かな実力差を感じさせられての敗戦となった。

エトワール・サヘル 2-2(PK2-4) 浦和レッズ(2007日本 3位決定戦)

決勝進出の快挙は逃したものの、銅メダルを手にして大会を終えたい浦和。横浜で行われたアフリカ代表エトワール・サヘルとの3位決定戦は、開始直後にPKで先制点を奪われながらも35分にワシントンが頭で決めて同点とする。

ワシントンは70分にもフリーキックからのクロスに頭で合わせ、浦和にリードをもたらす2点目のゴールを記録。3試合で3得点を挙げたブラジル人ストライカーは、ミランのインザーギらを抑えてこの大会の単独得点王に輝くことになった。

エトワール・サヘルも5分後に再び同点とし、試合は2-2でPK戦に突入。最後は守護神・都築龍太がメジディ・トラウィのシュートをストップしてチームに勝利をもたらし、浦和はアジア勢としてはクラブワールドカップ初となる3位の好成績で大会を締めくくった。

【@FIFA】

アル・ジャジーラ 1-0 浦和レッズ(2017UAE 準々決勝)

初のアジア制覇とクラブワールドカップ出場を果たしたあと低迷の時期も過ごしたが、2012年に就任したミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもと再び国内外で好成績を残し始めた浦和。2017 ACLでは決勝でサウジアラビアのアル・ヒラルを下し、アジア王者として10年ぶりにクラブワールドカップの舞台に立った。

2007年大会に続いて初戦を制し、欧州王者レアル・マドリードの待つ準決勝へ進むことが最初の目標。だが開催国UAEの王者として出場したアル・ジャジーラが浦和の前に立ちはだかる。

同年のACLではグループ最下位での敗退に終わっていたアル・ジャジーラがホームで意地を見せ、後半にアリー・マブフートが奪った1点により浦和を撃破。浦和は5位決定戦に回ることになった。

ウィダード・カサブランカ 2-3 浦和レッズ(2017UAE 5位決定戦)

5位決定戦の相手は準々決勝でパチューカに敗れたアフリカ王者ウィダード・カサブランカ。前半17分にはディフェンダーのマウリシオが衝撃的なスーパーミドルをゴール右隅に突き刺して浦和が先制点を奪う。

ウィダードもすぐにフリーキックからのゴールで同点としたが、さらに5分後には左サイドからのクロスに飛び込んだ柏木陽介がゴール前の至近距離から押し込んで浦和が再び勝ち越し。前半を2-1のリードで折り返す。

59分にはペナルティーエリア中央にこぼれたボールをマウリシオがしっかりと蹴り込んで自身2点目のゴールを挙げる。終了間際にはPKを与えて1点差に詰め寄られたが、3-2で勝利を収めた浦和が5位で大会を終えた。
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