<重賞レース分析>マイルグランプリは、枠順や臨戦過程に注目!

東京シティ競馬
チーム・協会
11月15日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第30回マイルグランプリ(SII)が実施される。
スピードと持久力のバランスが試されるマイル(1,600m)戦で、過去の優勝馬には2021年地方所属馬として初めてJBCクラシックを制したミューチャリーをはじめ、南関東を代表する数多くの実力馬が名を連ねている。今年からは施行時期が秋に移設となった。
ここではマイルグランプリ10年の結果から、レースの傾向を分析する。

<レース情報>
第30回 マイルグランプリ(SII)
2023年11月15日(水) 20:10発走
距離:1,600m

第29回優勝馬:ゴールドホイヤー号 【東京シティ競馬】

■上位人気グループの馬は信頼できる

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、5番人気以内の馬は[9-8-7-26](3着内率48.0%)、6~12番人気の馬は[1-2-3-64](3着内率8.6%)、13番人気以下の馬は[0-0-0-27](3着内率0.0%)となっている。基本的に上位人気馬が強いレースと言えるだろう。

■3着内数は「大井」勢が最多も……

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

 所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[1-1-1-13](3着内率18.8%)、「船橋」の馬は[2-3-1-20](3着内率23.1%)、「大井」の馬は[4-6-7-76](3着内率18.3%)、「川崎」の馬は[3-0-1-8](3着内率33.3%)となっている。
ただし、第23回(平成28年)以降の過去7年に限ると、「浦和」の馬は[1-1-1-8](3着内率27.3%)、「船橋」の馬は[1-3-1-11](3着内率31.3%)、「大井」の馬は[2-3-5-57](3着内率14.9%)、「川崎」の馬は[3-0-0-4](3着内率42.9%)である。近年は「大井」勢の3着内率が比較的低い点に注意したい。

■外寄りの枠に入った馬は割り引きが必要

【馬番別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

馬番別成績を見ると、1~9番の馬は[7-9-9-65](3着内率27.8%)、10~16番の馬は[3-1-1-52](3着内率8.8%)となっている。
なお、第22回(平成27年)以降の過去8年に限ると、1~9番の馬は[7-8-7-50](3着内率30.6%)、10~16番の馬は[1-0-1-41](3着内率4.7%)である。外寄りの枠に入った馬は、評価を下げた方が良さそうだ。

■馬齢が明暗を分けそう

【馬齢別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

馬齢別成績を見ると、5歳以下の馬は[6-5-4-31](3着内率32.6%)、6~8歳の馬は[4-5-6-72](3着内率17.2%)、9歳以上の馬は[0-0-0-14](3着内率0.0%)となっている。
なお、施行時期が10月中旬~11月中旬だった第20回(平成25年)~第26回(令和元年)の計7回に限ると、5歳以下の馬は[3-4-4-23](3着内率32.4%)、6~7歳の馬は[4-3-3-39](3着内率20.4%)、8歳以上の馬は[0-0-0-27](3着内率0.0%)である。高齢馬は過信禁物と見るべきだろう。

■前走を勝ち切った馬は堅実

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、「1着」の馬は[3-5-2-12](3着内率45.5%)、2~6着の馬は[6-4-6-67](3着内率19.3%)、7着以下の馬は[1-1-2-38](3着内率9.5%)となっている。直近のレースで優勝を果たした馬は、相応に高く評価したい。

■前走が1,400m以下のレースだった馬は不振

【前走の距離別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の距離別成績を見ると、1,400m以下の馬は[1-0-0-28](3着内率3.4%)、1,400m超の馬は[9-10-10-89](3着内率24.6%)となっている。
なお、第22回(平成27年)以降の過去8年に限ると、1,400m以下の馬は[0-0-0-21](3着内率0.0%)、1,400m超の馬は[8-8-8-70](3着内率25.5%)である。1,400m以下のレースを経由してきた馬は、割り引きが必要だ。

TCKホームページではより詳しいデータも公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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