【これはnoteに投稿されたwaoさんによる記事です。】

琉球、大阪×2、島根×2とアウェイ5連戦の最終戦。3勝で帰ってこられたらOKかなと思ってたところに試合の出だしから島根の集中力が高いこと。正直16点リードされたときは「まあ仕方ないか…」と思ってました。
ハーフタイムに修正して後半試合をひっくり返してという強さはコロナでリーグ中断したシーズンの強さが垣間見れました。

出だしから川崎のディフェンスが安藤選手とニック・ケイ選手のP&Rに寄ってるのを見出され、津山選手を筆頭に島根のウィング陣に気持ちよく3Pを沈められる。外れてもニカ選手と白濱選手がオフェンスリバウンドを拾ってくれるので、川崎としてはディフェンスの脚は動かしているもののバカスカ点が入りフラストレーションが溜まる。
オフェンスもガード陣のところへのプレッシャーが強くなり思ったように展開できず。
が、Kingニックが何とか繋いでくれて13点ビハインドで後半に入れたのが救いでした。14,000得点おめでとうございます！

修正して食い下がりたい後半。出だし早々に祐眞にアクシデントで竜青さんがコートに早めにイン。追いかける展開で焦りがちな中で、トーマス先生とロスコを良い具合に動かしながら、ロスコが有利になれる場所で1on1を仕掛けさせるゲームコントロールがさすがでした。最後残り6秒でのフリースローを2本とも沈めたときは叫びました。
機動力に不安のあるニックと、ファールトラブルで思うようにプレーできないジェイ。思い切ってこの二人を下げてトーマス先生とロスコの時間を長めに。
これがバチはまりして、前半島根に支配されていたリバウンドを徐々に二人が奪ってくれる。そうなると島根のショットも落ち始めるので、得意のトランジションの展開から3Qに一桁に持っていけたのが大きかった。
それでも要所要所で津山選手を止められず手応えの割には点差が詰まらず9点差で4Qとなったのは苦しかった。

前半抑えられてしまい溜まったストレスを存分に4Qに開放してくれた祐眞。MVPを取ったシーズンのクラッチタイムモンスターっぷりを取り戻しつつある。
PGを竜青さんに任せられるときは自分が点を取ることだけ考えられて本当にイキイキしていそう。このラインナップが個人的には一番ワクワクします。
得点面だけじゃなくリバウンドも祐眞が絡んでくれることで取れたり、取れなくてもファールドローンになったりと一人でコート支配してたのさすがです。
昨季は苦しい期間の方が長くてビーストモード祐眞をなかなか見られなかったのが残念ですが、今季は大丈夫そうですね。

島根戦の連戦、殊勲をあげたいのは野﨑くんかもしれません。
ずっと島根の心臓部の安藤選手にビタつきで、やりたいプレーを一切させない。野﨑くんがこれをできるので、はせやトーマス先生とローテーションしながら脚を残して終始相手エースにプレッシャーかけられるのが大きい。
20分近いプレータイムも納得で、セカンドユニットでよりディフェンス強度を上げられるのはたまらんです。

正直、ビュフォード選手とマーティン選手がいない島根にはもう少し楽に勝てるかと思っていました。
ただ外国籍が2枚いないだけでなく、島根はリーグの中でもタイムシェアが少なく主力5人の破壊力と持続力でぶち抜いてくるのでそこが2枚かけてベンチメンバーが出てくるとなるとかなり有利かと。
が、結果は見て分かる通りそのベンチメンバーたちに苦しめられた。かなり強かったです。
ずっと追ってるわけじゃないので変化は分からないですが、島根がタイムシェアもできるように仕上がってくるとかなり怖いし、今節でのステップアップは収穫が大きかったのではないでしょうか。
ただ問題は、西地区が混戦模様を極めていること。琉球や名古屋Dは引き続き、そこに大阪や長崎も食い込んできておりワイルドカードが全部西地区だったとしてもこの中から1チームはCSに出られないわけで。そうなるとシーズン終盤に1勝差でCS出られるかどうかが変わりうる地獄のようなリーグになりそう。
最高仕上がりの島根は間違いなく強いが、シーズン中に星も重ねないといけない中でヒリヒリする展開です。
できれば、再度フルメンバーの島根とCSで相まみえたい（川崎もちゃんと出られないとだめ）ので、応援しています！

今日は対策されて奮わなかったジェイや、野﨑くんの方が乗ってると判断されてプレータイムが少なかった納見くん・飯田くんは「そんな日もある」かなと思います。
逆に他が不調でこの3人がチームを救ってくれる展開の試合もイメージできます。
問題はまっすーとかまちゃん。試合に出られてないので何が課題かすら見えにくいですが、12人ローテにこの二人が食い込んでくれるかどうかで川崎がもう1ステップギア上げられるか変わる気がします。