茶野篤政はNPB史上初・育成1年目で開幕スタメン 2023年ルーキーの活躍【オリックス編】

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オリックス・バファローズ・曽谷龍平投手、茶野篤政選手 【(C)ORIX Buffaloes】

 10月26日(木)に都内で「2023年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が開催される。2019年以来4年ぶりに会場に観覧客が来場し、さらなる盛り上がりを見せそうだ。

 ところで、昨年ドラフト会議で指名された選手たちは、プロ1年目となった今シーズンどのような活躍を見せたか。ドラフト1位・曽谷龍平投手ら、オリックスのルーキーの活躍を振り返る。

育成ドラ4が開幕スタメン 曽谷龍平は最終戦で白星

 曽谷投手のプロ初登板は4月26日北海道日本ハム戦。2奪三振含む3者凡退の好救援を見せた。しかし、初先発となった6月7日巨人戦は4.2回7安打2失点(自責点1)で1敗目を喫し、翌週は立ち上がりに阪神打線の猛攻を受け連敗してしまう。ファームで登板を重ねながら、一軍でも8月と9月に計4試合で先発。9月25日埼玉西武戦は3連続与四球がきっかけで逆転を許し、5回3失点での交代が告げられるとベンチで涙をにじませた。

 10月9日、チームのレギュラーシーズン最終戦に7度目の先発。相手は2位争い真っ只中の福岡ソフトバンクだったが、4回2死まで無安打に封じる立ち上がり。柳田悠岐選手に初安打を許すも、続く近藤健介選手は左飛に打ち取った。自己最長となる6回を投げ、1安打2四球5奪三振無失点。2塁を踏ませぬ好投で成長を示し、今季10登板目で待望のプロ初勝利を飾った。
 目覚ましい活躍を見せたのは育成4位で入団の茶野篤政選手。オープン戦で10試合、打率.273のアピールが実り、開幕直前に支配下登録。NPB史上初となる育成1年目で開幕スタメンに抜てきされると、早速初安打・初盗塁を記録する。4月9日時点で打率.414、4月28日からは5度のマルチ安打を含む14試合連続安打と快音止まらず。6月1日にはNPB第1号となる満塁ホームランを放った。

 ところが、7月は打率.056と後半戦はファームで過ごす日も。来シーズンは年間通して一軍で戦い抜けるか。独立リーグ出身者の星、育成ドラフトの星として輝く姿に期待したい。
文・菊地綾子
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