今年11月にインドネシアで行われるFIFA U-17ワールドカップ2023。過去にAFC傘下の国が優勝したことは一度もなく、今回アジアから参加する5カ国は悲願の初優勝をそれぞれ狙ってインドネシアに乗り込む。

FIFAでは大会に向けて、AFCの参加5チームで注目すべき5人の選手の情報を紹介する。

佐藤龍之介 – 日本
既に技術力とポジショニングに関してはトップチームの選手と比べても遜色ない高いレベルでプレーができる選手であり、サッカーインテリジェンスはこの年代でも群を抜いている。また攻撃だけではなく、強度の高い動きなどディフェンス面でも光るものを持っている。

YBCルヴァンカップでJデビューを果たし、クラブの最年少記録を更新している佐藤は、アジアカップでも突出した存在としてインパクトを見せ、日本の優勝に大きく貢献した。彼のアタッキングセンスは、間違いなく日本のこの大会での鍵となるだろう。

ユン・ドヨン – 韓国
左サイドを主戦場とし、利き足の左足を武器とするドリブラー。身長は小さいが、アリエン・ロッベンのように動きが速く、クリエイティブなパスと動きが持ち味。また、フリーキックも印象的で、自らシュートを狙うこともあるが、味方をよく見て正確なパスを出す。

韓国U-17代表のビョン・ソンファン監督は、主に4-1-4-1システムを採用し、ウイングからのダイレクトプレーを好む傾向がある。セットプレーからの得点も多く、彼のフリーキックの精度はこのチームの生命線となるはずだ。

アルカン・カカ – インドネシア
ACミランで活躍した元ブラジル代表MFカカと同じ名前を持つアルカン・カカは、ゴールへの鋭い勘を持つストライカーだ。数ヶ月前の2023年U-17アジアカップ予選では、大会得点王のネストリー・イランカンダ（オーストラリア）とワン・ユドン（中国）に1ゴール差の7ゴールを決めた。

ビマ・サクティの信頼が厚いU-17代表チームとは別に、アルカンは少し前にシン・テヨンから2023年のU-20アジアカップに向けたU-20代表チームの準備のためにドイツで開催されているTCに招集され、昨年1月のフィジー戦でU-20代表デビューも果たした。

アミルモハンマド・ラザギニア - イラン
イランの中盤選手であるラザギニアは、その巧みな技術とクレバーさを兼ね備えているミッドフィルダーであり、状況に応じた長短のパスを使い分けることができる。

ゲームの戦況を読む能力に優れており、常に相手が嫌がるプレーを選択して実行できる。彼がボールを持った時には、何かが起こるかもしれないという期待がつきまとう。

ラジズベク・ミルザエフ - ウズベキスタン
ラジズベク・ミルザエフはロコ・タシケントのユースアカデミー出身。近年、ウズベキスタン最大の才能の一人と言われている。2023年6月、チームがアジアカップの準決勝に進出することに貢献し、ゴールはなかったものの、創造性溢れるプレーで何度も味方のチャンスを演出した。

準決勝では韓国の前に0-1で惜敗を喫するも、積極的にシュートを打つなどして、果敢にゴールに向かう姿を見せた。この大会ではその雪辱と躍進を誓う。