41得点でチームに初勝利を呼び込んだ2年生 聖和学園#8内田理香選手

日本バスケットボール協会
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ノーリツアリーナ和歌山を舞台に行われた「U18日清食品トップリーグ2023」の第2週。3日間の中で、唯一の女子の試合となったのが9月18日(月・祝)に行われた札幌山の手(北海道)vs.聖和学園(宮城県)の試合です。両チームは今大会、第1週の初戦でそれぞれ白星ならず。リーグ戦での初勝利を懸けて、負けられない一戦に挑みました。

【©U18日清食品リーグ】

試合は流れの奪い合いとなりました。第1クォーターは聖和学園、第2クォーターは札幌山の手、第3クォーターは聖和学園と、各クォーターで交互に主導権が入れ替わり、試合は逆転に次ぐ逆転の展開に。第4クォーター序盤に聖和学園が一時8点のリードを奪いましたが、札幌山の手は#4巻朋花選手、#12鴨田梨央奈選手、#10小林真緒選手が3ポイントシュートを決め、残り5分半でまたもや逆転に成功しました。

しかし、この苦しい場面で踏ん張ったのが聖和学園の#8内田理香選手。力強いゴール下シュートに加えて3ポイントシュートまで射抜き、58-56と再び聖和学園が先行します。その後、立て続けにオフェンスファウルを吹かれてしまいますが、タイムアウトを挟んで落ち着きを取り戻し、フリースローなどでコツコツと得点。残り50.4秒、#8大山瑚南菜選手のフリースローで1点差に詰められた場面でも、#9阿部友愛選手の冷静なアシストで内田選手がノーマークのゴール下を決め、3点リードに。さらに内田選手が仲間との合わせから連続得点を挙げ、最終スコア65-58で札幌山の手を振り切りました。

【©U18日清食品リーグ】

コツコツと得点を重ね、3ポイントシュートも2本決めた聖和学園の内田選手は、41得点、14リバウンドという大車輪の活躍。特に第4クォーターでは、チームの全19得点のうち18得点を挙げる働きでした。それでも、内田選手は「周りの選手が外から攻めてディフェンスを引き付けてくれて、その合わせで自分は得点することができました。チームメイトがリバウンドやアシストで助けてくれたおかげです」と、自身の活躍は周りのサポートあってのことだと語ります。

また、「まだまだです」と語る謙虚な姿勢は、もともと中学時代まで全国的にはほぼ無名だったことも影響しているようです。茨城県出身で、中学まで全国大会への出場経験はゼロ。聖和学園への入学も、自らオープンキャンパスに足を運んで練習を見学し、入部の意志を伝えたというから驚きです。そんな内田選手のこの2年間での成長は、小野裕コーチも「スポンジが水を吸うように吸収しています」と驚くほど。内田選手自身も「中学まではインサイドのプレーしかできませんでしたが、小野先生が外のプレーにも挑戦させてくれて、プレースタイルの幅が広がってきたと思います」と語ります。

【©U18日清食品リーグ】

この内田選手を筆頭に、各々が自信を付ける初勝利を挙げた聖和学園。小野コーチは「前の週に桜花学園さんに大差で敗れ、そこから立ち直るのは大変でしたが、何とかうちの良さを出して勝つことができました。今年はあまり接戦の試合を経験できていなかったので、今日のようなゲームを勝ち切れたことはすごく大きいです。残りの試合も一戦一戦、全力で戦いたい」と、先を見据えていました。

「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。(※バスケットLIVEはシステムメンテナンス等により、一部試合のライブ配信が行われない場合があります。)
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非会場または配信にてご観戦ください。
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