「ディフェンス、リバウンドに加えて得点も」著しい成長を見せる開志国際#6フリッシュニコラス聖選手

日本バスケットボール協会
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ノーリツアリーナ和歌山にて第2週を迎えた「U18日清食品トップリーグ2023」。2日目の9月17日(日)には、北陸(福井県)vs.開志国際(新潟県)の北信越対決が行われました。

【©U18日清食品リーグ】

両者は2月の北信越新人大会準決勝、6月の北信越大会決勝と、今年に入って2度対戦し、どちらも開志国際が20点以上の差を付けて快勝しています。ただ今回の試合、開志国際は#12千保銀河選手が「FIBA U16アジア選手権大会2023」に出場するため欠場。さらに2年生エースの#13平良宗龍選手もケガでエントリーを外れ、スタメンの2人を欠く状況でした。一方、北陸は前日に中部大学第一(愛知県)を1点差で下して勢いに乗っており、強敵相手に3度目の正直となるか注目となりました。

結果的には、後半から引き離した開志国際が92-73で勝利。何度となく追い上げた北陸を振り切り、リーグ2連勝を挙げました。試合の一つのポイントとなったのは、開志国際の3点リードで入った第2クォーターです。このリーグ戦の目的を「優勝に加えて、選手層を厚くすること」と語る富樫英樹コーチは、このクォーターであえて1年生たちを積極的に起用。#10北村優太選手、#12北本慶志選手に加え、#18中塚遼人選手や#11小泉俊介選手もあとから投入するなど、コート上に常に1年生が2、3人いる状態で戦いました。ディフェンスにほころびが生じ、一時は北陸に逆転を許します。

【©U18日清食品リーグ】

しかし、ここで奮起したのが3年生の#6フリッシュニコラス聖選手です。「3年生として後輩たちが攻めやすくなるように、リバウンドを頑張ることを意識しました。また、今日はいつも点を取ってくれる(平良)宗龍と千保がいないので、自分も得点に絡まなければと思っていました」と、体を張ってこぼれ球を拾い、セカンドチャンスから得点も量産。すると1年生たちも徐々に調子を上げ、思い切りの良いシュートを決めていきます。#14ネブフィ ケルビン シェミリー選手のダンクなども続き、再逆転から5点リードで試合を折り返したことが、後半リードを引き離すための布石になったと言えるでしょう。試合後、富樫英樹コーチも「1年生たちは予想以上に良かったですし、ニコラスもリバウンドを頑張ってくれました」と評価していました。

下級生を支えたニコラス選手は、終わってみれば第2クォーターを中心に21分間の出場で16得点、11リバウンドのダブルダブルを記録しました。過去2年間はケガに泣き、復帰して臨んだ今年のインターハイでは長くプレータイムを得ることはできませんでしたが、この「U18日清食品トップリーグ2023」では第1週、第2週とスタメン入り。この2試合だけでも「今まで自分はディフェンスとリバウンドだけ、という感じでしたが、今大会は得点にも徐々に絡めていると思います」と自身の成長を実感している様子です。残りの5試合に向けても、「ディフェンスとリバウンドを頑張ることは変わりませんが、それに加えてオフェンスリバウンドや合わせのプレーで今日のように得点して、仲間を鼓舞できたらなと思います」と意気込みを語っていました。

【©U18日清食品リーグ】

「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。(※バスケットLIVEはシステムメンテナンス等により、一部試合のライブ配信が行われない場合があります。)
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非会場または配信にてご観戦ください。
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