【ラグビーW杯日本代表選出記念⑩】~東芝ブレイブルーパス東京のスタッフが日本代表リーチマイケルを語る(宇薄岳央編)~

東芝ブレイブルーパス東京
チーム・協会

【東芝ブレイブルーパス東京】

ラグビーワールドカップ2023フランス大会が9月8日から開幕し、日本代表は初戦のチリ代表に対し42-12で勝利を収めた。
東芝ブレイブルーパス東京からはリーチ マイケル選手(FL)、ジョネ・ナイカブラ選手(WTB)、ワーナー・ディアンズ選手(LO)の3名が日本代表に選出されており、チリ代表戦では3選手が1トライずつ決め、日本の勝利に大きく貢献した。

今回は、4度目のラグビーワールドカップ出場となるリーチ マイケル選手について、東芝ブレイブルーパス東京でパフォーマンスコーチを担う宇薄岳央に語ってもらった。
ラグビーワールドカップ2011では日本代表として活躍し今もチームでリーチマイケルを支えている彼が、リーチの魅力、そして素顔を語る。

【ラグビーW杯日本代表選出記念⑩】~東芝ブレイブルーパス東京のスタッフが日本代表リーチマイケルを語る(宇薄岳央編)~

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――リーチ マイケル選手に初めて会った際の印象はいかがでしたか?

 初めて会ったのは、北海道合宿で同志社大学(宇薄コーチ当時4年生)と東海大学(リーチ選手当時1年生)が試合をした時だったと思います。噂でリーチマイケルがいるということは聞いていました。ただ、その時はまだ今ほどの脅威は無かったかなと。試合でいいステップを踏むなという印象はありましたね。

――次にリーチ選手にあったのは代表の時ですか?

 そうですね、代表の候補合宿で一緒になりました。その時にはマイケルがチームに来るという話があったので、こっちから話しかけたりしていました。最初は人見知りしていましたが、自分がいじられキャラとわかってから心を開いてくれて、逆にいじってくれたりして、仲良くなれましたね。

――代表での印象はいかがでしたか?

 代表の時は本当にパフォーマンスが凄くて、ラインブレイクもするしジャッカルもするし、試合に負けてもMVPはマイケルが選ばれるぐらい、この子は本当に凄いなという感じでした。チームに入ったらすぐに出るだろうなと思っていました。

――東芝ブレイブルーパス東京に入ってからの印象はいかがでしたか?

 当時はスティーブン・ベイツ(FL/No.8)などもいて、なかなかスタメンで出られることが少なかったんですよね。マイケルがどう思っているのかと喋ってみたんですが、気持ちを落とすことはなく、「こういう時間も必要だ」と言っていて、ワールドカップでも活躍していたのに、そうやって前向きな発言が出来る、いい選手なんだなと感じましたね。

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――チームメイトになってから気付いた、リーチ選手の一面はありますか?

 マイケルとはロッカーが近かったんですが、普段はあまりロッカーがキレイではないんです。ただ、あるタイミングで突然キレイにしだすことがあって、そうするとマイケルのパフォーマンスが上がっていく。マイケルが掃除をしだすと「切り替えたんだな」という感じがありましたね。

――現役時代に一緒に出て印象に残っている試合はありますか?

 瀬川智広さんが監督の時に、ヤマハ(現・静岡ブルーレヴズ)との試合がヤンマースタジアム長居であったんですよね。その試合の最後のプレーで、自分が抜かれて「ヤバい!」と思ったらマイケルがタックルして、ジャッカルしてノットリリースを取って試合が終わったんです。その時のマイケルの危機管理能力と、タックルしてすぐ起き上がるというハビット(習慣)が付いているというのが凄いなと思ったし、後輩だけど助けられたなと感じたのが印象に残っています。

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――リーチ選手の好調について、コーチという立場から感じることはありますか?

 自分がコーチになった時はマット・トッド(FL)がめちゃくちゃハードワークをしていて、元オールブラックスがあれだけやっているなら、とマイケルが触発されたのか分からないけれど、マット・トッドが練習後にランニングフィットネスをしたり、ウェイト後にサーキットトレーニングをやったりしていると、マイケルも同じようにきついことをやっていました。怪我が良くなってきたのもあるけれど、しっかりとトレーニング出来ていることが好調の理由ではないかと。
 調整をしている時よりもハードにいつもトレーニングしている時の方が調子は良く、マイケルの中でもどうやったら調子が上がってくるのかを見つけられたのかなと思います。

――今回のワールドカップでリーチ選手のここに注目してほしい、期待していることはありますか?

 やっぱりディフェンスのところ。タックル回数、タックルをしてからの起き上がり、あとはピンチの時のスピードやコースの変化など。なんでそのコースを走るんだろうというのがあるかもしれないが、それがピンチを防ぐこともあって、そういったワークレートの高さを観てもらえたらいいのかなと思います。

――4回目のワールドカップについて、リーチ選手に一言

 とても羨ましいことだと思います。ただ、2015年(南アフリカに勝利)、2019年(初のベスト8)を経ての2023年、日本国民からの期待もある年で凄いプレッシャーを感じていると思います。でもマイケルは昔みたいに思い詰めた感じもなく、それを凄い楽しんでやっているように見えます。今まで数々の修羅場もくぐってきているし、4回目の経験値もあって、凄く落ち着いているように見えます。
 マイケルには4回目のワールドカップを楽しんでやってきてほしいです。

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東芝ブレイブルーパス東京からのお知らせ

ついに、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24の大会日程が公開されました!
東芝ブレイブルーパス東京の開幕戦は、静岡ブルーレヴズと味の素スタジアムでの対戦となります!
東芝ブレイブルーパス東京への皆様のご声援を何卒よろしくお願いいたします!

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著者プロフィール

東芝ブレイブルーパス東京はジャパンラグビーリーグワン(Division1)に所属するラグビークラブです。日本代表のリーチマイケル選手や德永祥尭選手が在籍し日本ラグビーの強化に直接つなげることと同時に、東京都、府中市、調布市、三鷹市をホストエリアとして活動し、地域と共に歩み社会へ貢献し、日本ラグビーの更なる発展、価値向上に寄与して参ります。

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