なぜか弱気・神谷そら『苦手意識を払しょく』がテーマ

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神谷 そら 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 JLPGAツアー2023シーズン第28戦『第54回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)が9月15日、愛知県美浜町・新南愛知カントリークラブ美浜コース(6534ヤード/パー72)で開幕。14日はプロアマトーナメントが行われた。

 気がつけば神谷そらは、アジアナンバーワン。JLPGAツアーで今、もっとも勢いがある選手に違いない。ところが、肝心の体調があまりすぐれない様子。「ゴルフ5レディスの時、耳鳴りがしてから、あまり体調がよくない。きょうも歩きながら、フラっとなって…」と打ち明けた。

 振り返れば、前週も第3日が終わると、「熱中症かもしれない。ラウンド中から頭痛に悩まされた」と漏らしている。ただし、大事にはいたらず、それどころか最終日には圧倒的な強さをみせ、公式競技初制覇。「不思議な気分です」と話していたが、まさにその通りである。

 もちろん、体調第一。週初めは休養につとめ、練習ラウンドを行っていない。「コースを良く知っているから」と、つとめて明るく語っている。ただし、いつものように上位を目指す-の言葉は封印。その理由がコースとの相性だ。「第1打、第2打で(攻略する)イメージがあまりわいてこない。グリーンも読みにくいです。うーん…」と首をひねり、「今回のテーマのひとつは、苦手意識を変えられたら-がある」とも。

 いずれにせよ、出場するからにはベストをつくす気構えだ。そして、今大会では年に一度の飛ばし屋ナンバーワン決定戦『朝日インテックpresents ドライビング女王コンテスト』が16日に控えている。もっか、ドライビングディスタンスの第1位。こちらでも最高のパフォーマンスを披露しなくてはならない。

 このドラコンに備え、特注で46インチの1Wを用意したが、「タイミングがとりづらい」。そこで、試合でも使用している通常の1Wで挑戦することになった。小学生の頃から、成人男性に負けないように、とクラブを振り続け圧倒的な飛距離を味方に。シャフトの硬さエキストラ(X)をたくみに操る女子選手はそう多くはないだろう。

 ましてや、今回は飛距離自慢がこぞってエントリーをすませた。近年にない大激戦となることは間違いない。「(穴井)詩さんに勝てる自信はありませんけどね」としたものの、大一番の前週でも300ヤードを超えるビッグドライブで、ギャラリーを驚かせた。すなわち、集中力Maxの大一番には強い証明だ。こちらも要注目である。
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