2023.9.9 FC町田ゼルビア vs 栃木SC マッチレビュー

note
チーム・協会
【これはnoteに投稿されたりんぐさんによる記事です。】
こういう試合こそ書き残す意味がある!

ということでレビューです。よろしくお願いします。

なんとか2位以下との勝ち点差を維持しているゼルビアと夏の移籍期間を経て好調の栃木との試合。

前半戦での対戦は1-1の引き分け。ゼルビア目線ではエリキの個人技でなんとか追いついた試合でした。

J2リーグもラストスパート、総力戦!

スタメン

【りんぐ】

町田:4-2-3-1
デュークがオーストラリア代表に、藤尾と平河がU-22日本代表に選出され、離脱。そのため、ボールを動かせる、地上戦重視のメンバーに。今週に加入が発表されたアデミウソンはさっそくスタメン。
栃木:3-4-2-1
夏に加入したイスマイラを頂点にした布陣。イスマイラの身体能力の高さをメインにしつつ、神戸や大島、宮崎、西谷などの派手ではないが、確実にチームの力になるプレーも良い。

有効打を打ち続けることができなかったゼルビア

試合序盤から、ボールはゼルビアが持ち続ける展開に。もちろん、これは意図的ではなく、持たされてのことである。それも考慮しての下田や安井の先発起用である。

この試合の狙いはおそらく、左サイドでのコンビネーションでのアタックと、右SHのバイロンの個人技を生かしたアイソレーションで、ゴールに迫るというものであった。

裏テーマとしては新加入のアデミウソンを試合の中でチームに慣れさせるというものもあったであろう。

さて、これが上手くいったかどうかである。答えは半分Yesで、半分Noである。前者は概ね上手くいっていたであろう。後者は全くと言ってダメであった。手厳しいかもしれないが、彼にかけた金額や待遇面を考えればこういう反応になる。

前者の左サイドのコンビネーションでのアタックは、安井が大外や内側のレーンに自由にポジションを取り、最終ラインからの縦パスを引き出し、そのままターンで前を向いたり、これも自由にポジションを取る髙橋大悟を使っての前進が主である。

栃木の守備からすると、5-2-3のブロックの2の脇を使われる形となり、なかなかここを捕まえることができなかった。だが、ターンされてもすぐに密集を作り、ゼルビアの選手に自由を与えることは少なかったように思う。もちろん、ファウルもあったが、危険なものは少なく、フェアであった。

ここがある程度効果的に見えたのは、栃木のブロック守備の決まりが関係していた。栃木のWBは町田のSBや先の5-2-3の2の脇にボールが入っても前に飛び出して対応することが無かったからだ。ここを飛び出して来てくれるともう少し楽にペナルティエリア周辺に行けたであろう。

後者のバイロンのアイソレーションアタックであるが、対峙した福森をはじめとする栃木の選手たちの対応が見事であった。左利きのバイロンのカットインを警戒して、必ず1対2でカットインさせないように立ち、縦方向に誘導することで、バイロンの強みを出させないようにしていた。また、カットインできたとしても、クロスが足に当たったりと、こちらのチャンスになることはほとんどなかった。

また、後半になると、疲労からかノープレッシャーの場面でのコントロールミスなども目立ち、最終盤での良い流れを毎度断ち切ることになってしまった。

ただ、当初狙いとした、バイロンのアイソレーションは上手くいかなかったが、これを利用した攻撃は効果的だった。それは、ダブルチームで空いたスペースを後ろから飛び出してきた松井や、逆サイドから流れてきた安井が使うプレーである。後半には中島裕希が2度ほどこのエリアに顔を出していた。

栃木としては、ペナルティエリアに侵入されると、ブロックが崩れたり、空中戦という強みを活かせなかったりするので、脅威に感じていたであろうが、今日はフィニッシャーがおらず、また、ペナルティエリア内で1人でどうにかしてくれる突出した個もいなかったために、ピンチというピンチは無かっただろうか。

だが、数を打てば当たる、ボディブローのように相手にダメージを当たることができる崩しではあったのは確かである。しかし、最終ラインから前方にパスが出てこなかったり、ボールコントロールのミスでそこにすらたどり着けなかった、再現性が無かったのは無念である。

また、そこにこの選手たちが今のチーム内での立ち位置にいることに納得感を覚えてしまったのも、残念である。


町田以上に町田らしかった栃木

この日の栃木は今シーズンのゼルビア以上にゼルビアだった。

球際の強さや密集を作るスピード、攻守における空中戦の強さ、先制後のゴール前を固めるチーム全体の動き。もちろん、時間稼ぎも。

今シーズンのゼルビアは栃木や秋田が元々ベースとしているものに、+αで選手個々人の質を組み合わせているように、この試合を見て感じた。

だからこそ、この敗戦を受けて、チームが戻る場所を目の前の相手に見出して次の試合に活かすと言えば、変かもしれないが、1月の立ち上げや2月末の開幕のような原点に一度立ち返ることで、ラストスパートを勝って勝ち続けることで、昨シーズンとは違うんだぞという所を見たいところ。

とにかく、栃木さんすごかった。




試合結果

町田 0-1 栃木
得点者:54' オウンゴール

さいごに

栃木が先制後に全体的にコンパクトになったり、5-4-1にして、4が中央に寄って中央のレーンを崩されることを極度に嫌がったりしているところにこの試合に懸ける思いを感じた。いわゆる勝利への執念というものだろうか。

それに代わって、ゼルビアは深刻なリソース不足というか、もちろんこれを言い訳にしてはいけないのだけれど、栃木の守備に対するソリューションが見えてこなかったのは残念で会った。黒田監督も栃木ではない相手と戦っているように見えたし。

また、文中でも述べたように、先発復帰した選手たちが、今のチーム内競争における立ち位置になぜいるのかを示すような試合内容、結果になってしまった。

次節の藤枝は、前半戦の時ゼルビアが得意とするような典型的なチームであったけど、選手も入れ替わっているし、どのようになるだろうか。連敗を防ぐために劇薬が投入されるのであろうか。




今節もお読みいただきありがとうございました。

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