攻撃優勢、守備は互角、警戒必須なセットプレー。データで見るなでしこジャパン対スウェーデン戦の見どころ
ラウンド16でノルウェーを破ったなでしこジャパンは、準々決勝でスウェーデンと対戦する。優勝候補にも挙げられる強敵との対戦を前に、ここまでの両者のスタッツを比較した。
【@FIFA+】
快進撃が続くなでしこジャパンは、1次リーグを3連勝で終えた後、ラウンド16でノルウェーを撃破。2大会ぶりのベスト8進出を決めた。
迎える準々決勝では優勝候補のスウェーデンとベスト4の座をかけて激突する。ここまで負け知らずできている両者の戦いはどういったものになるのか、データを比較して予想する。
破壊力抜群の攻撃を披露するなでしこジャパン
破壊力ある攻撃を見せているのは、インパクトの大きさからもわかるように日本だ。ここまで4試合すべてで複数得点を奪い14得点を記録。宮澤ひなたの5得点もさることながら、7人の選手がゴールを奪っており、先発や途中出場にかかわらず、どこからでも得点が奪える攻撃を披露している。加えて、4試合のシュート総数でも74本を記録。これは大会トップレベルの数字を誇っており、対戦相手の違いがあるとはいえ、日本は今大会屈指の攻撃力を持っていると言っていいだろう。
一方、スウェーデンは4試合で9得点を記録。死闘となったラウンド16のアメリカ戦でゴールを奪うことはできなかったが、1次リーグでの攻撃力は素晴らしいもので、高さを使った攻撃は他を圧倒している。シュート数も49本を記録しており、ペナルティーエリア内外で積極的な攻撃を仕掛けてくる印象だ。
また、互いにポゼッション率が決して高くなく、ラインブレークの試行回数が多い(日本は706回、スウェーデンは657回)のがデータとして出ている。60%以上のポゼッション率は一度もなく、50%前後で推移しながら相手にボールを持たれたとしても鋭いカウンターを繰り出せる力がある。逆にボールを保持した時にどんな攻撃を出していけるかは、この試合で気にしたいポイントの一つだ。
守備の安定感はほぼ互角
ここまで互いに光っているのが守備だ。両者ともに4試合で喫した失点は1つのみ。今大会全体を見ても、安定した守備を誇るチームが勝ち上がっており、この2チームにも同じことが言える。
被シュートの数では日本が23本と少ないが、圧倒した最初の2試合で6本しか打たれていないことを考慮しないといけない。とはいえ、スペインとノルウェー相手に平均9本しか打たれていないことはプラスで、難敵を相手に守備が機能していると言えるはずだ。
対するスウェーデンは被シュート50本と、1試合平均12本打たれている計算となるが、こちらはアメリカと120分やって21本の被シュートを記録したことを忘れてはならない。守備プレスがハマってターンオーバーを誘発する回数では日本を上回っており(スウェーデン:369回、日本:327回)、守備面ではほぼ五分と言って差し支えないだろう。
注意するべきセットプレー
最後に両者の比較として注目したいのがCKだ。前述した通り、スウェーデンは高さを使った攻撃が多く、ゴールパターンを見てもクロス攻撃かセットプレーによる得点がほとんど。サイド攻撃がうまくいかなくても、CKを得て二次攻撃が始まるのは脅威となる。
データで見ても、ここまで4試合で21本のCKを手にしながら一つの得点も奪えていない日本に対し、スウェーデンは23本のCKで4得点を奪取。高さと強さを兼ね備えたアマンダ・イレステットがかなりの確率でセットプレーに絡んでおり、日本にとってはここを抑えられるかが最大のポイントになる。
日本が唯一失点を喫した場面がサイドからのクロスだったことを考えると、高さで優位に立つスウェーデンの攻撃を阻むことができなければ、主導権を握られてしまうことになりかねない。自分たちが攻撃をする時間を長くすることで、相手を敵陣に押し込みたいところだ。
迎える準々決勝では優勝候補のスウェーデンとベスト4の座をかけて激突する。ここまで負け知らずできている両者の戦いはどういったものになるのか、データを比較して予想する。
破壊力抜群の攻撃を披露するなでしこジャパン
破壊力ある攻撃を見せているのは、インパクトの大きさからもわかるように日本だ。ここまで4試合すべてで複数得点を奪い14得点を記録。宮澤ひなたの5得点もさることながら、7人の選手がゴールを奪っており、先発や途中出場にかかわらず、どこからでも得点が奪える攻撃を披露している。加えて、4試合のシュート総数でも74本を記録。これは大会トップレベルの数字を誇っており、対戦相手の違いがあるとはいえ、日本は今大会屈指の攻撃力を持っていると言っていいだろう。
一方、スウェーデンは4試合で9得点を記録。死闘となったラウンド16のアメリカ戦でゴールを奪うことはできなかったが、1次リーグでの攻撃力は素晴らしいもので、高さを使った攻撃は他を圧倒している。シュート数も49本を記録しており、ペナルティーエリア内外で積極的な攻撃を仕掛けてくる印象だ。
また、互いにポゼッション率が決して高くなく、ラインブレークの試行回数が多い(日本は706回、スウェーデンは657回)のがデータとして出ている。60%以上のポゼッション率は一度もなく、50%前後で推移しながら相手にボールを持たれたとしても鋭いカウンターを繰り出せる力がある。逆にボールを保持した時にどんな攻撃を出していけるかは、この試合で気にしたいポイントの一つだ。
守備の安定感はほぼ互角
ここまで互いに光っているのが守備だ。両者ともに4試合で喫した失点は1つのみ。今大会全体を見ても、安定した守備を誇るチームが勝ち上がっており、この2チームにも同じことが言える。
被シュートの数では日本が23本と少ないが、圧倒した最初の2試合で6本しか打たれていないことを考慮しないといけない。とはいえ、スペインとノルウェー相手に平均9本しか打たれていないことはプラスで、難敵を相手に守備が機能していると言えるはずだ。
対するスウェーデンは被シュート50本と、1試合平均12本打たれている計算となるが、こちらはアメリカと120分やって21本の被シュートを記録したことを忘れてはならない。守備プレスがハマってターンオーバーを誘発する回数では日本を上回っており(スウェーデン:369回、日本:327回)、守備面ではほぼ五分と言って差し支えないだろう。
注意するべきセットプレー
最後に両者の比較として注目したいのがCKだ。前述した通り、スウェーデンは高さを使った攻撃が多く、ゴールパターンを見てもクロス攻撃かセットプレーによる得点がほとんど。サイド攻撃がうまくいかなくても、CKを得て二次攻撃が始まるのは脅威となる。
データで見ても、ここまで4試合で21本のCKを手にしながら一つの得点も奪えていない日本に対し、スウェーデンは23本のCKで4得点を奪取。高さと強さを兼ね備えたアマンダ・イレステットがかなりの確率でセットプレーに絡んでおり、日本にとってはここを抑えられるかが最大のポイントになる。
日本が唯一失点を喫した場面がサイドからのクロスだったことを考えると、高さで優位に立つスウェーデンの攻撃を阻むことができなければ、主導権を握られてしまうことになりかねない。自分たちが攻撃をする時間を長くすることで、相手を敵陣に押し込みたいところだ。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ