パリ2024まであと1年:ウサイン・ボルトとトニー・エスタンゲ、オリンピック・パラリンピック聖火トーチを公開

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8度のオリンピック金メダリストであるジャマイカのウサイン・ボルト氏が、パリのセーヌ川で行われた次回オリンピック・パラリンピック聖火トーチの公開イベントの特別ゲストとして登場。地元フランスのアスリートたちやトーマス・バッハIOC会長に囲まれ、カヌーで3度のオリンピック金メダリストであるパリ2024大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長から聖火トーチを受け取った。

【Paris 2024】

パリ2024のオリンピック・パラリンピック聖火トーチが公開された。7月25日朝(現地時間)、トーチのデザインが明らかにされたが、その数時間後、聖火トーチはセーヌ川のボート上で多くのアスリートやゲストに公開された。この公開は、パリ2024開会式まであと1年を祝うものとなった。

聖火トーチは、パリ2024大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長から、この公開イベントの特別ゲストである8個のオリンピック金メダルを持つ伝説のアスリート、ウサイン・ボルト氏に手渡された。

開幕まであと1年を迎えお祝いムードに包まれるパリで、ボルト氏が受け取った聖火トーチは、これからフランス全土を渡り、何千人もの人々の手によって運ばれることになる。

ウサイン・ボルト:「来年のオリンピックが本当に楽しみです」

ボルト氏は、パリ2024オリンピック開会式でフランス選手団が使用する予定のボートで話した。

「ここにいることができ本当に幸せです」と、2017年に引退した100mと200mの世界記録保持者は話した。「パリでは競技や観光をいつも楽しんできました。来年のオリンピックが本当に楽しみです。家族と一緒にここに来る予定ですよ」

2024年7月26日、パリ2024オリンピックの開会式が何十万人もの観客の前、このセーヌ川の上で行われる。

「この開会式を想像するだけで鳥肌が立ちます」とトーマス・バッハIOC会長は話した。「ボートの上にいるアスリートやチームが何万人もの観客に歓迎される様子を想像してみてください。それはアスリートたちにとっても、私たち全てにとっても、ユニークで感動的な経験になるでしょう」

セーヌ川を航行するバトー・ムーシュに乗って遊覧する観光客に挨拶したボルト氏も、その経験を考えるだけで感動を覚えると答えている。

「最高の開会式のひとつになるのは間違いないと思います。みんなが屋外に立ち、橋の上からアスリートに声援を送る様子を想像してみてください。それは今まで一度も見ることのなかった光景になるでしょう」

全ての人のためのオリンピック

観客は、エッフェル塔の足元にあるトロカデロ広場に設置されたチャンピオンズパークを訪れることでオリンピック競技大会の中心にいることができるだろう。全てのメダリストがこの場所に来て、ファンと一緒にアスリートの偉業が祝福される。

数百人のオリンピック・パラリンピックファンも、ボートが立ち寄ったドゥビリ港に集まり、この日を祝福した。

ファンの歌とファンファーレによって喝采を浴びたボルト氏とエスタンゲ会長は、壇上に上がり、ジャマイカのダンスと、ボルト氏の愛称である「ライトニングボルト」のポーズをファンに披露し盛り上げた。

「ボルト氏をオリンピックの1年前に迎えることができたことは非常に光栄なことです」と、祝賀イベントに出席したフランス人女性のマイムナは話した。その後、チャンピオンズパークについて触れ、「その場所で感動や祝福をみんな一緒に共有することができるのはとても素晴らしいことです。そしてアスリートが身近に感じられることも重要です。オリンピックは全ての人のためのものなのです」

「象徴的な瞬間」と、パリ南部のビスー出身のマキシムは表現した。「パリでオリンピックが最後に開催されてから来年で100年。パリ2024は、私たちにとって、スポーツが大好きな若者にとって特別なものになるでしょう」

ウサイン・ボルト:「自分自身と自分の夢を信じて」

次回オリンピックは1年後に開催され、すでにオリンピック予選期間が始まっている。アスリートたちは、世界最大のスポーツの祭典への出場権を獲得するためにベストを尽くしている。このオリンピック前年の今年は非常に重要だ。

祝福に包まれるボート上で、ロンドン2012の女子サッカーで4位に入ったロール・ブローらフランスのアスリートたちは、「最大の課題は、体調を整えることを心がけ、けがをしないことです。しかし、地元のアスリートたちはつい興奮してモチベーションを上げ過ぎてしまいます。それによって過度に疲労が蓄積しすぎないように注意しなければなりません。モチベーションを上げ過ぎないよう、下げ過ぎないよう最適なバランスを見つけることが重要です」といった貴重なアドバイスを共有した。

3度(北京2008、ロンドン2012、東京2020)のオリンピック金メダリスト、ハンドボールのリュック・アバロは、オリンピックでは不可能とさえ思えるようなことにチャレンジしなければならないと言う。

「オリンピックのことはあまり深く考えないこと」と東京2020の後に引退したアバロはアドバイスする。

オリンピックのことばかり考えていると、結果ばかり気にしてしまうようになるかもしれない。ボルト氏はオリンピックで目標を達成するために大切なコツを示唆した。

「オリンピック体験を楽しむことが大切です。そしてベストを尽くし自分自身と自分の夢を信じることです」と話した。
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