北海道出身の宮澤美咲が酷暑の中で首位タイ発進

チーム・協会

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 JLPGAツアー2023シーズン第21戦『楽天スーパーレディース』(賞金総額1億円/優勝賞金1800万円)が7月27日、兵庫県加東市・東急グランドオークゴルフクラブ(6636ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日、37度を超える猛暑の中、7アンダーで首位に並んだのが菅沼菜々と宮澤美咲。1打差の6アンダー、3位に川岸史果。さらに1打遅れて5アンダーの4位タイに鈴木愛、吉田優利ら8人が並ぶ。
(天候:晴れ 気温:34.7℃ 風速:1.4m/s)
《グリーン=スティンプ:10 1/4フィート コンパクション:22~23mm》

 最高気温が37.2度となったこの日、菅沼菜々とともに首位タイに並んだのは、北海道出身の宮澤美咲だった。3週前、地元・北海道で開催されたミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップで自身初の5位タイとなったが、福岡で開催された次戦の大東建託・いい部屋ネットレディスでは予選落ち。暑さに弱いのかと思われたが、自身は「寒いよりも暑い方が好き」というだけあって元気ハツラツ。7バーディー、ノーボギーの65をマークした。

 「スタート前の練習ではいいショットを打てずに不安でしたが、コースへ出たらそれほど悪くもなく、むしろいつもより飛距離が出ていたぐらいです」

 突如ショットが良化した要因は、技術的なことよりもちょっとした気持ちの切り替えだった。「朝の練習で調子がいいと感じた時ほど結果が悪かったりするので、朝の調子が悪かったからラウンドではいいはずだと思いました」

 独特なプラス思考が功を奏したのか、練習ラウンドでは第2打にユーティリティを多用していたのに、この日はアイアンを持つホールが多かったという。おかげでピンの近くにボールを落とす確率が高くなり、バーディーを量産できた。

【Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images】

 また、宮澤の場合、フェアウェイが広いホールよりも狭いホールを迎えた時に集中力が高まる。「狭い方が目標をより絞れるので、ドライバーショットの方向性がアップします」。今回の開催コースは比較的フェアウェイが広くはないせいか、この日のフェアウェイキープ率は78.5714パーセントと高めだった。ちなみに、フェアウェイが狭いときほどしっかりとクラブを振り抜くのが、ボールを真っ直ぐ飛ばすコツとのこと。

 北海道は洋芝のゴルフ場が多いものの、本州のコウライ芝のほうが、ボールが浮いてくれるので好きだという宮澤。ただ、アプローチする際にボールの下をクラブヘッドが潜ってしまうことが多いので、大会前にしっかりとアプローチ練習をこなしてきた。それがこの日のノーボギーにもつながっている。

 偶然だが、昨年のステップアップツアーで初優勝を飾ったSkyレディースABC杯を開催したABCゴルフ倶楽部は、今大会開催コースのすぐ近くにあるだけに、兵庫県加東市は宮澤にとってパワースポットかもしれない。「昨年優勝したときに食べていたお好み焼きを今年もしっかり食べています」と、自身もゲンを担いでいる。となれば、目指すはJLPGAツアー初優勝のみだろう。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)
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