【NBA】【ドラフト直前】GSWはドラフトで誰を指名すべき❓注目したい5人の候補👀

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【【NBA】【ドラフト直前】GSWはドラフトで誰を指名すべき❓注目したい5人の候補👀】

【これはnoteに投稿されたユエ@GSW/考察記事さんによる記事です。】
note上ではお久しぶりです、ユエです🌔

前回のワイズマントレードの記事から早4か月ほど。

GSWは辛くもストレートインでPOに出場を果たしたものの、2回戦でLALに敗北。

初戦のSAC相手に激闘の末Game7で勝利、という素晴らしいシリーズはあったものの、王朝を知るコアからすれば早すぎるオフシーズン突入となってしまいました。

その象徴的なエピソードが以下になります。

🔷クレイから連絡を貰ったイグダラ

『クレイ・トンプソンからメールを貰ったんだ。
"やあ、近いうちにゴルフするの?"
 (それに対し)僕はこんな感じだった。
"ああ、クレイは遊びたがっているな"
その時、彼が退屈していると知ったんだ。
それから僕は日付と時間を見て、
"彼はこの時期に何もしないってことに慣れていないんだな" って思った。 その時分かったんだ。
これは(これまでとは)違う。
まるで侮辱されたようだったよ。

※リンク先は外部サイトの場合があります


オフに入ってからも、なかなかGSWにとって良いニュースはなく、
・ジョーダン・プール(以下JP)はPOでの芳しくないパフォーマンスからのトレードの噂が蔓延
・ジョナサン・クミンガ(以下JK)はPOでのPTのなさから、来季、出場時間が充分に貰えないならばトレード先を探す

などの報道、噂があり、ドレイモンド・グリーン(以下DG)の今後の契約なども含め、統一感のない現状となっています。

極めつけはボブ・マイヤーズGMの退任🌋
これまで、約11年に渡り王朝を築き上げた”建築家”は『全てを捧げることができないならばやるべきではない』(https://twitter.com/yuegsw03/status/1663764153201475585)とある意味、燃え尽きたかのようなコメントを残し、GSWのGM職からの退任を発表しました。

彼の任期は6月30日まで残っており、それまではドラフト、FAにも関与するようですが、GSWはマイヤーズという偉大なGMの後任を急ぎ決めなくてはなりません。

現在はマイク・ダンリービーJr.が筆頭候補のようです。
🔷マイク・ダンリービーJr.が後任を担う可能性についてのマイヤーズ

『それが彼の望みならば、彼は素晴らしいGMになれるでしょう。それは彼が、ジョーが決めることで、私が決めることではありません』

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✅近年のドラフトの歴史と今季の簡単な振り返り

さて、前置きが長くなりましたが、現在過渡期にあるGSWがフランチャイズとしての方向性を改めて示すことになるイベントの1つが、6月22日に迫っているNBAドラフト2023です。

新GMにとっての最初のドラフトでもありますね。

ここ数年のドラフトでGSWは、
・ジェームズ・ワイズマン(19)※以下JW
・ニコ・マニオン(19)
・ジャスティニアン・ジェサップ(22)
・ジョナサン・クミンガ(18)
・モーゼス・ムーディ(19)
・パトリック・ボールドウィンJr.(19)※以下PBJ
・ライアン・ローリンズ(19)
・ギー・サントス(20)

※()は指名当時の年齢

らを指名。

それ以前は20~22歳の選手の指名が多かったのと比較すると、明らかに10代の選手が多く、ポストBIG3の時代を見据えて、若くスター性を秘めた選手の指名が続いています。

ファンとしては、将来性のある選手が在籍していながら、優勝も目指せるロスターというのは楽しみしかないわけで、それはそれで興奮する指名が続いていました。

事実、2021-22シーズンにはJW、JK、Mosesが在籍していながら優勝を成し遂げるという快挙を達成。

しかし、現実は甘くありませんでした。

更に若返りを図ってPBJ、ライアンを加えた今季のロスターはあまりに若く、ツーウェイ契約のベテラン、タイ・ジェローム、アンソニー・ラム(最終的に本契約)がいなければRSをまともに戦えていないほど、若い選手たちの未熟さ(+若手をサポートするベテラン不足)が目立ちました。

結果的に、ポストシーズンを見据えてオーナーの秘蔵っ子のJWを放出。

GPⅡをロスターに戻すことで何とか戦える布陣にするという、方向性、統一感のなさが顕著でした。
※上記では折衷案との評価をしていますが、中途半端とも表現しています

つまり、未来を重視しているのか、今を最大化しようとしているのか、はっきりしないシーズンだったわけです。

そもそもシーズン開幕前にはドレイモンド事件があったりと、結果論にはなりますが、優勝を目指すというには、ロスター的にも精神的にもかなり厳しいチーム状況であったのは間違いないでしょう。
そして、その事件の影響を最も強く受けたのがJPだったことも疑いありません。

また、PTを比較しても昨季に比べれば主力の負担が増加したのは明らかで、特にステフの双肩にかかる重みは相当なものであったはずです。

(例)ステフのPOでの平均PT
・21-22:34.7分 
・22-23:37.9分


そんな今季を終え、ロスターの層の厚さ、BIG3の高齢化に伴う負担軽減の重要性を改めて突き付けられたGSWは、ボブ・マイヤーズなしでこの難局を乗り越えることになります。

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✅ドラフトでの補強点はどこなのか

優勝を目指すために指名権をトレードすべきだ、というのはワイズマンの2位指名権の時から言われていたことです。

しかし、結果的にGSWは概ね全ての指名権を使って若手を指名してきました。

その為、今回も指名権のトレードの可能性はあるにしても、普通に指名するのではないかと予想しています。

では、GSWは今回のドラフトで何位指名権を持っているのか、改めて確認しておきましょう。
上記のように19位指名権ですね。

今後2年で持つ唯一の指名権ではあるので、結構貴重です。

仮にトレードする場合、19位指名権だけではインパクトが足りないので、例えばJP、JKを巻き込んだ大規模なトレードが起こる場合、そこに含まれる形になりそうです。

さて、補強点については、現時点では不明な点が多くはっきりとは言えません

なので、幾つか前提条件を最初に明示しておこうかと思います。
・JP、JKはトレードされない、とする
・DGは再契約するものとする(もしくはPO行使)
・(記事の趣旨的に当然だが)指名権は保持するものとする
・ドンテ・ディヴィンチェンゾ(以下DDV)は再契約しないものとする(POを破棄し適切な契約を他チームで得ると予想)

JPとJKだと、風潮的にJPのトレードはあり得るのかも知れませんが、流石にトレードでこの選手を獲得して云々…と話を進めると、あまりに漠然とし過ぎてしまうので、今回その点は考慮していません。

また、DGの再契約とそのコストについて不安な面もありますが、ジョー・レイコブが『何だろうと勝ちに行く、ルールは気にしない』とやはり勝利にこだわっていること。
そして、ボビー・マークス氏が報じているように、CBA改定による厳しい制限は2024年のオフから適用されます。
なので、DGの維持はあり得ますし、それこそダンリービーJr.に対するマイヤーズの発言(『Ⅰ`ll help with Draymond』)等からもむしろ既定路線のような感じは受けますね。

ステフはもちろんそれを望んでいます。
🟧GSWについてのティム・カワカミ

『最も可能性のあるシナリオは、最低でもあと1シーズン、コアのほとんどを維持するということだ。それがカリーの望みであり、彼の意見はある種重要だ』

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とはいえ、何が起こるか分からないのがNBAですし、マイヤーズが居なくなったことでドレイモンドも居なくなる、というのはあり得そうです。

その場合、優勝どころではなくなるので、急速に再建に進むのかどうか…🤔
◆ドレイモンドについてのカー

『もしドレイモンドが戻って来なければ、我々は優勝候補ではない。それは分かっている。彼は勝利と我々にとって重要だ。間違いなく彼を取り戻したい』

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とまあ、そんなことばかり話していても進まないので、早速、補強点、ドラフト候補に求めるものを列挙していきましょう。
・DDVの退団に伴って、2ndユニットでJPをサポートする第2のボールハンドラー(ライアン、レスター等が担う可能性あり)
・スリーの打てるサイズのあるウイングの需要(POの戦いぶり+JK、PBJのPTが不透明の為)
・DG、Loonの負担を軽減するバックアップC、PF
・ある程度の経験値(ポテンシャル枠を増やす余裕はない)
・Ty、Lambが示したような経験値から細かなプレイができること↓
🔷何故Ty/LambをMoses/PBJ以上に起用するのかについてのカー

『ポジションの関係でもある…彼らには経験値がある。彼らはコーチたちが感心する、恐らくファンたちがはっきりとは気付かない小さなプレイを沢山しているんだ』

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つまり、各ポジションに補強が必要と言えば必要ですし、逆に今いる若手たちが充分に成長すれば、FAと合わせてそれぞれのポジションを埋めることは可能、というなかなか想定し辛いことばかりなのが実情です。

FAもどうなるか予想がつきませんしね🤔

当然、この全てをドラフト候補に求めるのは不可能なので、今回はできるだけ多くのポジションから5人の候補を挙げたいと思います。

ベテランFAと即戦力のドラフト候補をロスターに加えることで、可能な限り層を厚くし、優勝を目指したい、というのが基本コンセプトです。

優勝した21-22季ではルーキーを含め、ほとんどの選手がPOで試合に出場できていましたが、今季はそうではありませんでした。

未熟な選手を上手くサポートできるだけの層の厚さを取り戻したいですね。

ポテンシャル枠はJKとPBJで十分です。

JWのようにフィットせずに放出されては悲しくなるだけなので…😭

理想はSACがドラフトしたキーガン・マレー、DENがドラフトし、ファイナルでも活躍しているクリスチャン・ブラウンのような選手でしょうか。

即戦力というのはああいう選手たちのことを言うと思います。

(そういえば今回のドラフト候補にキーガンの双子の弟がいたな…)

✅GSWが狙いたい5人の候補たち

個人的に注目したいポイントは、
・パス、3ptが上手いこと
・DFが良いこと
・サイズ、フィジカルがあること
・経験があり、適切なプレイ選択ができること
・オフボールでも動けること

大まかに上の5点です。

上の全てを満たすというよりできるだけ多くを満たす選手を選んでいます。

また、あまり19位という順位にこだわらず、下位指名が予想される選手も幅広く入れています(2巡目中位まで)。

というのも、今回参考にした主要ドラフトサイトでも順位に相当なばらつきがあり、選手によっては15位~30位まで評価が分かれています。

よって、順位に拘りすぎることなく、それぞれのチームの需要に応じてピックアップすべきだと考えています。

トレードダウンなんかもアリかも知れませんね。

また、ポテンシャル、伸びしろは結構曖昧な概念なので、あまり気にかけていません。

そのポテンシャルが開花するまでの1年、2年がGSWにとっては死活問題になりかねないので…

なので、Leonard Miller、Bilal Coulibary、Jett Howard、Bobi Klintman等、興味がそそられる選手たちもあえて選考外にしています。

平均リーグ在籍年数が約5年であるNBA、むしろ全盛期とされる年齢が近い上級生を指名するというのも考え方の1つではあります。

例えばMEMはここ数年、上級生の指名で成功しているフランチャイズだと思うので、参考にしたいですね。
それでは以下に1人ずつ見ていきましょう。

スタッツ、プロフィール、海外記事(主にRinger(https://nbadraft.theringer.com/))の評価、個人的な印象を簡潔に紹介していきます。


①Kris Murray(SF/PF)

22-23季スタッツ
・アイオワ大、身長203㎝、体重100㎏、WS 211cm、22歳8か月
PPG20.2、7.9REB、2.0AST、1.2BLK、1.0STL
・FG47.6%、3pt33.5%、FT72.9%


ご存知キーガン・マレーの双子の弟、クリス・マレーです。

アイオワ大での3年目を終え、ドラフトにエントリーしています。

◆スカウティングレポート

『3&Dの役割を理解し、その領域で上手くプレイする賢い選手』(ケビン・オコナー)

比較:左利きのキーガン・マレー

🟥長所
・賢いカットを行い、オープンを得るためにオフボールでリロケートをする
・キャッチ、ピック&ポップからスムーズに3ptを決める
細かいことを全てよく行う。良いパサーであり、OFの流れの中でスクリーンをセットする
・兄キーガンがSACの複雑なモーションオフェンスに適合していることから、すぐに貢献出来る選手、と見られている
・アイオワでのラストシーズンでは、ドリブルからのジャンパーなど、オンボールのOFも評価されている
・シンプルなドリブルからリムに到達できる
・スイッチ可能、万能なオンボールディフェンダー
・非常にフィジカルであり、空間認識能力も優れている


🟦短所
・年齢。23歳のルーキー
・ダイナミックなドリブルに欠ける
・クイックなファーストステップはあるが、優れたスピードやムーブはない


🌕ユエ的所感

非常に良い選手ですね。

長所、できることが多く、様々なラインナップにスムーズに適合するでしょう。

上にルーキーに求める条件を提示していると思いますが、これは当然、クリスの評価を読む前に考えたものです。

それを偶然にもほぼ全て満たしている、非常に有能かつ有力な候補になります。モックでは19位以下の予想が多いので、残っているなら優先して指名したいですね。

3pt%が気になりますが、これはエースとしての数字なので、GSWでロールプレイヤーとしてプレイするなら、オープンは増え、数字は自然と上がっていくものと思われます。シュートは確かにスムーズです。

また、フィジカル面も優れており、リバウンド、ブロックについても評価できます。インサイドでも戦える筈です。

OPJに似ていると評価するサイトもあり、ルーキーながらここまで不安要素が少ない選手も珍しいでしょう。

年齢への懸念は確かにありますが、現在/未来のGSWにおいて、チームプレイを優先する賢いロールプレイヤー気質な選手は絶対に必要なので、彼のような選手はどこかで指名する必要はあると思います。

ワークアウトを見ても、安定感がありますね☺
流石にキーガンほど目立つ活躍はしないでしょうが、NBAレベルの試合での起用に堪えながら成長ができる、という点において彼以上の候補はそう居ないでしょう。


②Brandin Podziemski(PG/SG)

22-23季スタッツ
・サンタクララ大、身長196㎝、体重93㎏、WS196cm、20歳3か月
PPG19.9、8.8REB、3.7AST、1.8STL
・FG48.3%、3pt43.8%、FT77.1%


イリノイ大からサンタクララ大へ移籍後に頭角を現した、今ドラフトのダークホース、ブランディン・ポジエムスキーです。

イリノイ大での1年、サンタクララ大での1年目を終え、ドラフトにエントリーしています。

どちらかと言えばマイナーな選手ですが、サイトによっては20位で予想しているほど、センスに満ちたガードです。完成度もありながらポテンシャルもある印象です。

※元々Ringerのサイトに名前がなかった選手ですが、直近の更新で彼の分析が追加されたので、元々参照していた他のサイトと合わせて文量がやや多くなっています。が、深い意図はありません。

◆スカウティングレポート

『型にはまらないショットメイキングスキルを持つ独創的なシュートクリエイター』(ケビン・オコナー)

比較:ドンテ・ディヴィンチェンゾ+ディアンジェロ・ラッセルのブレンド

🟥長所
・その地域でもベストな3ptシューターの1人、C&S、オフボールからシュートを決める
・ミッドレンジやリム周辺で自分のシュートを生み出すサイズを持つ、ポストプレイもできる
・左手のスムーズなストロークからフローターを沈める等、様々な場所から得点できる3レベルスコアラー
・クイックネスに課題はあるが、スピン、へジテーション、フットワークなどでスペースを生み出す
複数のポジションを守れるサイズがあり、チームに伝染するエナジーがある
リバウンドは彼のゲームで最も過小評価されている。次のレベルでも魅力的だろう
・過小評価されているファシリテーターでもある。サンタクララではアシストでリード。DFを分析し、瞬時にパスを出せる
・一般的なオンボールディフェンダーだが、アクティブなオフボールディフェンダーであり、スティールやブロックをする


🟦短所
・DF的には標準以下
・低減するであろう役割に適応できるか
・ドリブルからのエリートなクイックなファーストステップ、爆発力、強さに欠けるため、アドバンテージを作るのに苦戦する
・エリートなアスリートではない
・(サンタクララ大はミッドメジャーの為)トップの選手たちとの競争に欠ける


🌕ユエ的所感

マーカス・スマートやジュルー・ホリデーがお気に入りのガードの選手です。

GSWともプレドラフトワークアウトを行っています。

タッチに異常に優れたステフがいるチームを応援しているからこそ、彼のタッチの良さは魅力的に映りますね。

驚くべきことに彼の3ptシュートの64.9%はコンテストされたもの(https://ftw.usatoday.com/lists/brandin-podziemski-nba-draft-combine-sleepers-santa-clara)だというデータがあります。

それでこの成功率なので、シュートは相当上手いと思います。

また、タッチだけでクリエイトしているのではなく、196cm、93㎏と体格的にも恵まれているため、多少の密集地帯ならばドリブル突破からスコアできます。

それでもハンドルはレポート通り課題ですかね。

腕の短さがDFでの懸念材料になりますし、実際に評価が低い面があるのは確かです。一方でDFを評価しているサイトもあるので、及第点レベルにあると言えるでしょう。

また、腕が短いのにもかかわらずリバウンドを量産しているのを見ると、ジャンプのタイミング、感覚等が優れていると言えるかもしれませんね。

元野球少年で、バスケを始めた頃はビッグマンだったそうなので、ポストプレイ等、彼のバスケにいろいろな側面があるのはそのお陰でしょうか。

総じてサイズのあるジェイレン・ブランソン、とも表現できるでしょう。

ごっそりとベテランが抜け、フロントコートからのパスの供給が減り、ステフ、JP以外のシュートクリエイターが必要な場面が多く見られた今季のGSW。

彼はもう1人のシュートクリエイターとして活躍できるかも知れません。

DFも悪くなく、JPの横に置くことができますし、元々コンボガードっぽい選手なので、アシストもオフボールからのC&Sもしっかり遂行することができます。

NBAに来れば役割は当然減りますし、レポートにもその懸念はありますが、
I can be a really good role player my first year.

※リンク先は外部サイトの場合があります

もう既にそれを理解しているような発言をしているので、そのあたりは問題ないでしょう。

また、エリートなアスリートではないとのことですが、ドラフトコンバインでは垂直跳びで99㎝を記録し、それは2000年からのコンバインの参加者をすべて合わせても上位11%に入っているので、恐らくエリートな身体能力は持っています。

インタビューを読む限り、既に達観しているような印象を受けますし、スターにもロールプレイヤーにもなれるであろう、NBAで見るのが非常に楽しみな選手です。

【彼らしさが詰まったハイライト】
同じサンラクララということで、OKCのジェイレン・ウィリアムスに続いてほしいですね。

見た目もゲームもドンテっぽくて良い選手です。

ライアン、レスターとポジションを争ってほしいところです。

しかし、ドンテが残留 or FAで良い控えガードが来る or ライアンたちが台頭、となると優先度は下がるでしょう。


③Trayce Jackson-Davis(PF/C)

22-23季スタッツ
・インディアナ大、身長206㎝、体重111㎏、WS 218㎝、23歳3か月
PPG20.9、10.8REB、4.0AST、2.9BLK
・FG58.1%、3pt 0%、FT69.5%


インディアナ大学での4年目を終えたトレイス・ジャクソン−デイビスです。

同じくドラフト候補のガードJalen Hood-Schifinoと相性よくプレイしているビッグマンです。

◆スカウティングレポート

『リム周辺で優位に立ち、相手を脅かす、跳躍力のある左利きのセンター』(ケビン・オコナー)

比較:ジョン・コリンズ

🟥長所
・一貫性のあるロブスレット
・大学では主要なポストスコアラー。NBAではその役割ではなくなるだろうが、それでも価値のあるスキル
・ドリブルからポストアップをし、ミスマッチをつく。ゴール下で相手を抑え、簡単なシュートをつくり出す
・フック、フローターの柔らかいタッチ
・ドリブルハンドオフアクションを開始する為にボールをプッシュすることができる、有用なプレイメーカー
ロール技術が高い為、正確なパスの出せるシューターと組み合わせれば、彼の価値は高まるだろう
・ポストからシューターへクロスコートパスが出せる。どんな状況でもフロアのどこからでも可能
・着地してから2回目のジャンプまでが早く、攻守で有用
・素晴らしい運動能力と協調性でブロックする為、ドロップカバレッジで効果的な、万能なディフェンダー。でありながら、スイッチするのに充分な敏捷性を備えている


🟦短所
・左手をよく使う選手であり、両手でダンクする以外で右手を使うのは稀
・シューターとしては証明されていない。FTの確率、たった3本の試投に終わった3pt
・確かなマッチアップに制限があるアンダーサイズのセンター


🌕ユエ的所感

シュートレンジが狭いながら、パスやドリブル、運動能力、フィジカル、ブロックと長所も多い選手です。

ジョン・コリンズというよりは、マーキース・クリス+ドレイモンド・グリーン(マーキース強め)という印象が個人的にはあります。

リバウンドも強いのでドマンタス・サボニスっぽさもありますかね。

大学に4年在籍し、年々各スタッツを向上させている選手ですが、特に3年目から4年目にASTが1.9→4.0に倍増している点は注目に値します。

インディアナ大のバスケを追っているわけではないので大きな声では言えませんが、自分のゲームの新しい領域を開発しようと努力したことが推測されますね。

ドレイモンドのようにリバウンドからのボールプッシュ→シューター、ゴール下へのパスが出来ますし、ハンドオフアクションにも慣れているので、GSWのシューターを活かすプレイにはそれほど時間はかからずに順応出来そうです。

今回のドラフトのPF/Cには結構ポテンシャル枠が多いですが、個々のOFだったりDFにアップサイドがある選手が多く、プレイメイクを評価されている選手は少ない印象です。

その点、TJDはパス、プレイメイク能力+ロール技術を評価されており、チームプレイに溶け込めるスタイルを既に確立しています。

シュートレンジが狭いことは明確な弱点であり、NBAでダンク、フック、フローターでどこまで戦えるのかは疑問です。

ただ、GSWにはシュートレンジが狭いにも拘らず、リバウンド、プレイメイク、スクリーン、DFでご飯を食べているドレイモンド先生(予定)とルーニー先生が居るので、彼らから学ぶことは多いでしょう。

それでも、バム・アデバヨのように少なくともミッドレンジは武器にしたいところです。プロデイワークアウトでは3ptを何本も決めていたので全く打てないという訳でもなさそうですが🤔
DF面も優秀だと思います。

ガードからビッグマンにマッチアップ出来ますし、ブロックのタイミングも、無理にブロックに行こうとしているのではなく、相手の動きをきちんと見て跳んでいます。

ファール数が年々低下しているのは見過ごされがちなスタッツの1つでしょう。

個人的に欠点を挙げるとすれば、相手をよく見ているとはいえ、時折、密集地帯でのシュートセレクションに難があるようにも見えます。

ただ、エースとしてポストプレイから攻めるのが彼の大学での役割ではあったので、あまり気にしすぎてはいません。

レポートにもあるようにポストプレイはNBAでは減っていくと思うので、それ以外でGSWで活躍する為には、彼の既に評価されている部分を更に洗練させていく必要がありそうです。

23歳ということもあり、元々多くのサイトで2巡目にランクされていた選手ですが、Ringerでは29位まで評価を上げています。

GSWで戦力になれる要素を既に持っている彼もまた魅力的な選手ですね。


④Colby Jones(SG/SF)

22-23季スタッツ
・ザビエル大、身長198㎝、体重94㎏、WS203㎝、21歳0か月
・PPG15.0、5.7REB、4.4AST、1.3STL
FG50.9%、3pt 37.8%、FT65.3%


◆スカウティングレポート

『OFを連結させる力を持ち、万能なディフェンダーでもある、NBAに通用する質を備えているチームプレイヤー』(ケビン・オコナー)

比較:マルコム・ブログドン

ザビエル大学のガード/ウイング、コルビー・ジョーンズです。弱点が少なく、DFを評価されているいぶし銀な選手です。

3年目を終え、ドラフトにエントリーしています。

元々1巡目下位〜2巡目上位の評価でしたが、直近のRingerモックでは21位まで順位を上げています。

🟥長所
・ソフトタッチなレイアップ、フローター、ポストフック
・シュート確率は伸び悩んでいるが、ポジティブな改善の指標
・クローズアウトへのカウンター、ハンドオフからリムをアタック、P&Rを扱う等、貢献する準備は出来ている
・チームコンセプトの中で(活躍できる)賢い選手。ボールムーブを続け、自分をオープンにするためにリロケート、バスケットに向かって気の利くカットをする
・忍耐強いハンドラーであり、過度にスピードを上げない。
・自分の長いフレームを使い、スペースをつくり、コンタクトを吸収し、エリートな運動能力の欠如を補うのが上手い
堅実なプレイメーカーでもあり、両手でコート中にボールを供給する
・自分のOFに左右されない容赦ないディフェンダー
・スクリーンを避けて相手に張り付き、全てのリバウンドを追いかけ、オフボールでも躍動する
・毎試合顔を叩かれたとしても、引き下がらない(精神の持ち主)


🟦短所
・安定したプルアップジャンパーに欠ける
・証明されていないスポットアップシューター


🌕ユエ的所感

好きですね〜こういう選手😳

タイ・ジェロームが好きなのを公言している身としては、タイを一回りフィジカルにし、DFをかなり強化し、シュート力をやや落とした選手、と評価できるかなと思います。忍耐強いハンドラーというのも似ていますね。

クリス・マレーと同じく弱点が少なく、色々な面でNBAでも通用できることを証明しているタイプで、彼もまた1〜3番で色々なラインナップに適合しそうです。

DDVが抜け、ガードを補強する場合、ブランディンかコルビーを選ぶとしたら、個人的にはコルビーを選びたいですね。

DDVと同じくプレイに落ち着きと度胸があり、メインハンドラーとしてはシュート、ドリブル、パスを堅実に選択します。

オープンシュートを強気に放ちますし、接触を嫌がらずリムにもアタックします。

それでいて、カッティング、リロケートとオフボールでも貢献できるので、痒い所に手が届くタイプと言えます。

視野も広く、狭いスペースにパスを通すスキルがあるのが更に良いですね。

極めつけはDFでしょう。

多少のスクリーンなら関係なく相手を追いかけますし、カバーリングも上手く、ペイントエリアではしっかり腕を上げつつ、ファールなしで守ることが出来ます。

P&RDFの上手さも光りますし、相手のプレイを読んでのインターセプトも流石です。OF同様、フィジカルを活かして強気にDFすることが出来るのは強みで、プレイでチームを引っ張れる素質がありそうです。

総じてバランスの良いサイズ、スキルセットを持っており、どんなチームでも貢献できる選手だと言えるでしょう。

GSWで言えば、もちろんJPの隣に置き補完的な役割が出来るでしょうし、ステフ、クレイ、コルビー、ウィギンズ、ドレイモンドの並びはカーが好みそうです。

数少ない泣き所がシュート系になりますが、シュート確率自体は年々向上しています。

一方で年々FTの確率が下がっているのはよく分かりません🤔

が、そもそもプレイ選択が賢いので、シュート確率に極端な波はないでしょう。たまに見せる安易なパスからのTOには気を付けてほしいですかね。
ブランディンほどの華はないですが、ハイレベルに堅実で魅力的な選手です。どことなくペイサーズ感が漂いますね☺


⑤Keyontae Johnson(Wing)

22-23季スタッツ
・カンサス州立大、身長195㎝、体重108㎏、WS 213cm、23歳0か月
PPG17.4、6.8REB、2.1AST、1.0STL、2.9TO
FG51.6%、3pt 40.5%、FT71.5%


カンザス州立大学のウイング、キヨンテ・ジョンソンです。

約2年半前、フロリダ大学の選手だったキヨンテは試合中に心臓の炎症が発症、コート上で頭から倒れてしまいます。

そのショッキングな出来事から約2年の療養期間を経て、つい最近エントリーが許可された、という苦労人です。

そのストーリーから、彼の復帰を喜ぶ声は多く見られ、一部では"歩く奇跡"とも称されます。

キヨンテ・ジョージという選手がドラフト上位にいるので紛らわしいですが、こちらは2巡目指名が濃厚な選手です。

ブランディン同様、最近GSWとワークアウトを行い、少し話題になっていますね。
スカウティングレポート

『堅実なロールプレイヤーになれる資質を持った逞しいウイングであり、オフボールでの素早いゲームを持つ』(ケビン・オコナー)

比較:キャム・ジョンソン+スタンリー・ジョンソン

🟥長所
・C&Sからの3ptの成功率45.2%。そのほとんどがハーフコートかトランジションから生まれている
・ドリブルジャンパーの成功率は29.6%だが、彼の以前の大学シーズンからすれば大きな進歩
・ランナーやスポットアップスリーでソフトタッチを見せている為、それらがドリブルジャンパーに反映されるのは時間の問題かも知れない
・特にクローズアウトやフェイスアップに対してクイックファーストステップからダウンヒルへ強靭なドライブを行う
・直線的なアタックを得意とするが、パスに対して静止したり、フローターやレイアップの為にピボットでスペースをつくることができる
・即興的なバックドアカットや速攻での走力
良い長さとタフネスを備えた万能なディフェンダー。スイッチ重視のスキームに適合する
・リバウンドでも競争する


🟦短所
・アシスト/TO比がマイナス
・時々ドリブルが緩く、シンプルなプレイをする代わりに無理に攻めることがある
・「「ディシジョンメイクに難あり」」。迅速な判断をせず、ボールを失ってしまうことが多い
・オフボールディフェンダーとしてポジションを見失い、スクリーンを超えて相手を追いかけるのに苦戦する


🌕ユエ的所感

好きな選手はカワイ・レナード、参考にしているのはPJタッカーという、逞しいウイングです。デズモンド・ベインっぽい筋肉シューターでもありますね。

ウイングとしては上背はないものの、彼の体重108kgはDereck Lively(216cm)と大体同じなので、フレームはかなり頑丈です。

機動力、跳躍力があり、カンザス州立大学では彼へのロブがオプションとしてありました。コーナーから合わせでカットするのも得意です。

また、C&Sにはかなりの安定感があり、ハンドリングスキルもあるので個人でのクリエイトもある程度はできる印象です。

その体格を活かしたフィジカルなDFも強みで、身体を張って相手を止めることができますし、クローズアウトなどもきちんと行えます。

オフボールDFの評価が低いとのことですが、個人的にはそこまで気になりませんかね🤔

1〜5番を守ることが出来るツールはあるのかなと思います。

弱点はプレイメイキングですね。

無鉄砲なパスを出してしまうシーンがあり、そこで評価を下げている印象です。

また彼はあまりクリエイトをする側ではない為、優秀なプレイメーカーと組ませることで真価を発揮するタイプでしょう。
そして、厳しい言い方にはなってしまいますが、23歳という年齢の割に経験を積めていないこと、そもそもの健康状態は大丈夫なのか、といった疑問はあるでしょう。

先に、2年間の療養期間があったと述べましたが、この間、キヨンテはフロリダ大のコーチ兼選手として、毎朝11時からフィルムの分析を2時間ほど行い、更にチームメイトのためにケンタッキー大、テネシー大などのスカウティングを行っていたそうです。

この時のフィルム分析が大きな助けになっているとキヨンテは感じているようで、
『NBAでは沢山の試合を行う。だから、フィルムは観なきゃいけない。毎晩素晴らしい相手と対戦するんだ。休みはないし、対戦相手のことは全て知っておかなきゃいけないんだ』

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と、なかなかのバスケットボール中毒っぷりを見せています。

個人的に特に評価しているのもこの点です。

チームメイトを第一に考え、相手の分析を怠らない姿勢。

2年間プレイは出来なかったものの、大きな病気から見事復活したという稀有な経験。

そんな彼ならば、今チームとしてガタガタなGSWに新たな風を吹き込んでくれるかも知れないと期待しています。

健康状態については、エントリーに際してNBAから許可が出ていますし、カンザス州立大学では全36試合で平均34.1分出場しているので、問題ないと信じたいです。

2年間のブランクの割にスタッツが良いですから、元々のフィーリングなどが良いのでしょうかね🤔

ただ、彼を指名するとなると、19位指名権はややもったいないかも知れません。

ここに紹介している選手は19位以下がほとんどですが、2巡目濃厚なキヨンテは特にそうですね。

その場合、トレードダウンして契約するのか、ドラフト外から今後枠の増えるツーウェイ契約を結ぶのか等々、色々と方法はあります。

Dalton氏がわざわざ記事を書いているくらいの選手ですから、彼の動向には注目したいですね😳

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✅終わりに:Jake Stephens

以上、GSWが注目したい5人のドラフト候補について述べてきました。

皆様の中でお気に入りの選手はいましたか?

私は皆好きです(笑)

上級生を中心に、とにかく色々な面で即戦力になれるであろう選手達をピックアップしたつもりです。

初めはDereck Livelyも入れていたのですが、やはり彼のようなタイプが(少なくともカー指揮下では)フィットする未来が見えないこと。

そして、最近GSWとのワークアウトも断られたので、多分上の順位で消えるだろうということで外しています。

仮に落ちてくれば、指名をしても驚きはしませんが…🤔

評価がかなりバラついているJett Howardも明らかに興味深い選手ですが、今回は見送りました…😭

CBAの改定もあり、今後は更にドラフト指名と育成がチーム運営の肝になっていきますから( DENが最近OKCとのトレードで直近の指名権を多く確保しましたね)、下位でも貢献できるベテランが多い今回のドラフトにおいては、19位指名権を下位指名権2つに代える、などの選択肢も充分ありでしょう。
ボビー氏が報じているように、今後は2巡目の選手にも安価な複数年契約を渡すことが可能になりますし、2巡目指名権の価値も上がっていきます。

例えば、GSWは昨年、2巡目指名のライアンに3年契約を渡すためにMLEの一部を使っていましたが、今後は普通にそういう契約が渡せる、ということですね。

当然、1巡目よりも2巡目の方がサラリーは安いので、よりスカウティングの重要性も増していきますね。

では、最後に番外編として1人だけ紹介させていただきます。

番外編 Jake Stephens(C)

22-23季スタッツ
・テネシー大チャタヌーガ校、身長211㎝、体重120㎏、WS238㎝、23歳8か月
PPG22.0、9.8REB、3.4AST、2.2BLK
FG55.2%、3pt 40.8%、FT82.0%


大体どのモックでも60位以内には基本入ってこない選手、ジェイク・スティーブンスです。

なので、海外記事の評価も読みません(あるにはある)が、ドラフト外で拾ってSCWあたりで1、2年ほど育成して欲しい選手です。

非常にタッチが繊細なストレッチタイプのビッグマンで、体格にも恵まれています。

スタッツを見ても分かるように、結構色々なことができますし、彼のツイッターを見ると、ヨキッチのプレイ集がリツイートされていたりしているので、個人的に好感度が上がっている選手です(評価とは言っていない)。

一方で運動能力、機動力は低く、現時点ではイロモノ枠は出ませんが、もしかしたらどこかで名前を見る日が来るかも…?

頭の片隅に置いておきたい選手です🧠

というわけで、今回もかなり長くなってしまいました(もっと掘り下げたい選手もいました)が、ここまで読んでいただいた方は本当にありがとうございます😭

見逃している選手、過小評価している選手も当然いると思うので、またコメント等で教えていただけると幸いです。

記事が面白かったらで良いので、コメント、いいね、リツイート等、ぜひぜひお願いいたします🙏

それでは次回の記事でお会いしましょう☺

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