GR東葛、ライナーズからボーナスポイント付きの勝利で最終戦を終える!

NECグリーンロケッツ東葛
チーム・協会

後半に一時逆転されるも、3連続トライで再逆転。POMは後藤輝也に!

NECグリーンロケッツ東葛 43 ― 26花園近鉄ライナーズ

前半(4T1G) 22―14 (2T2G)

後半(3T3G) 21―12 (2T1G)

【NEC GREEN ROCKETS TOKATSU】

レギュラーシーズン最終戦は、開幕戦と同じ花園近鉄ライナーズを相手に、敗れれば最下位転落の可能性もある、絶対に負けられない試合となった。

強風下の風下という悪条件にもかかわらず、NECグリーンロケッツ東葛は、キックオフと同時にかつてチームメイトだったライナーズLOサナイラ ・ワクァに猛然と襲いかかって落球を誘う。そこから5分間、グリーンロケッツ東葛はアタックを続けたが、このチャンスは残念ながら得点に結びつけられなかった。

待望のトライが生まれたのは10分だ。

スクラムからフェイズを重ねてアタック。5フェイズ目にSO金井大雪がきれいに抜け出してWTB後藤輝也にパスをつなぐ。後藤は、トライ寸前に倒されたが、ゴール前のラックからCTBクリスチャン・ラウイが、強引に身体をゴールラインにねじ込んでトライに仕上げた。強い風にあおられて金井のコンバージョンは外れたが、グリーンロケッツ東葛が幸先良く5対0と先制した。

15分には、今度はハーフウェイラインを越えた辺りでラウイがライナーズ防御のギャップをついて抜けだし、後藤へパス。後藤は、内側をサポートしたFBレメキ ロマノラヴァの指示に従って前方にキック。レメキが慎重にボールを納めてトライを挙げた。

しかし、19分にライナーズにトライを返され、コンバージョンも決められて10対7と迫られる。

それでも24分にCTBマリティノ・ネマニがトライを挙げて15対7と引き離すが、31分にトライを奪われて(コンバージョン成功)ふたたび1点差に。

そんな嫌な流れを断ち切ったのが、前半終了間際のアタックだった。

自陣のスクラムから、ラウイ→ネマニが、ジェイク・ボールと山極大貴のLOコンビが、それぞれ手渡しパスで防御を押し下げ、ギャップができたところでネマニが快走。最後はサポートしたSHニック・フィップスがトライを挙げ、金井がコンバージョンを決めて22対14。ワンチャンスで追いつかれない点差にして前半を終えた。

SH:ニック・フィップス 【NEC GREEN ROCKETS TOKATSU】

しかし、風上に立った後半は、一転して立ち上がりからピンチの連続。

スクラムでペナルティをとられるなど上手く地域を獲得できない。しかも、接点でもライナーズを押し下げられず、43分、57分とトライを奪われ、22対26と逆転されてしまう。

このままライナーズを勢いに乗せると勝利までが危うくなる雲行きだったが、次のリスタートで流れを一変させた。

レメキが蹴ったキックを追走した後藤が、地面すれすれにボールを確保。そのままボールを動かして、最後はWTB尾又寛汰がノーホイッスルトライに仕上げたのだ。金井がコンバージョンを決めて29対26と再逆転し、これでようやくフィフティーンに余裕が戻った。そこからの残り時間は、ライナーズ陣内でずっと試合を進める展開に。

細かいミスでなかなかトライには結びつかなかったが、72分に後藤が相手のパスミスを拾って一気に独走。2試合連続となるトライを挙げると、77分にはペナルティを仕掛けてラウイが抜けだし、最後はFLカヴァイア・タギヴェタウアがトライを奪ってゲームを決めた。しかも、このトライでグリーンロケッツ東葛のトライ数は7。4トライのライナーズに3トライ差をつけて、リーグワンで初めての5ポイントの勝利を挙げたのだ。

プレイヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)には、攻守に大活躍した後藤が選ばれた。

これでグリーンロケッツ東葛は今季を3勝13敗勝ち点14の11位で終了。昨季と同じく、三重ホンダヒート(ディビジョン2・2位)と入替戦を行うことになった。

(取材・文:永田洋光)

WTB:尾又寛汰 【NEC GREEN ROCKETS TOKATSU】

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著者プロフィール

NTTジャパンラグビーリーグワンに加盟するラグビーフットボールチーム。 日本選手権優勝3回、マイクロソフトカップ優勝1回の実績がある。2021年にリブランディングを行い、千葉県東葛エリアをホストタウン(千葉県我孫子市、柏市、松戸市、流山市、野田市、鎌ケ谷市、白井市、印西市)とし、チーム名を「NECグリーンロケッツ東葛」に改称。柏の葉公園総合競技場で開催されるリーグワンの試合をホストゲームと位置付けて運営している。「WIN THE RACE」をスローガンとし、日本一を目指す。

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