【ラグビー/NTTリーグワン】プレーオフ進出決定に王手をかけた埼玉WKの練習に、高校生ラガーマンの熱視線<埼玉パナソニックワイルドナイツ>
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前節の三菱重工相模原ダイナボアーズ戦は、もはやチームの欠かせないピースとなった長田智希のトライを皮切りにダミアン・デアレンデ、ディラン・ライリー、今季初先発の島根一磨らのトライによって前半だけで49得点。今季最多の61得点を奪って快勝し、プレーオフ進出に王手をかけた。
第4節では、トヨタVのティアーン・ファルコンの質の高いキックに苦しみながらも34対19で勝利した。ただ、それはあくまでも過去のこと。選手たちは、飽くなき姿勢でトライを狙う。
23日、トヨタV戦へ調整を進める埼玉WKの練習グラウンドに、高校生ラガーマンの姿があった。その高校生たちは、25日から埼玉県熊谷市で開催される全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会に出場する、東海大学付属相模高等学校の選手たちだった。
5大会ぶり4回目の同大会出場となる同校は、昨季のNTT ジャパンラグビーリーグワン王者で今季も首位を走る埼玉WKのトレーニングを見学。小雨の天候だったが、選手たちにとっては貴重な機会となったようだ。
埼玉WKの練習は実戦メニューから、ポジション練習へ移行。フォワード陣はスクラムの確認に入ったが、東海大学付属相模高等学校のフォワード陣はそれに合わせて見学場所を移動し、プロ選手たちの一挙手一投足を食い入るように見つめていた。
上栗颯太選手は(新3年)は、日本代表の稲垣啓太らフロントローの動きから多くを学んだという。上栗選手は「スクラムでも基本を徹底していて良いお手本になりました。自分も稲垣さんのような選手になりたいです」と刺激を受けていた。
工藤寛治キャプテン(新3年)は「バックス陣のキック処理のシーンでの連係やコミュニケーションが参考になりました。また坂手淳史主将のキャプテンシーやチームトークのときの言葉など自分も見習いたいと思いました」と気持ちを昂らせた。
高校生たちの熱視線を受けて練習の強度を高めた埼玉WKの選手たちは、万全の状態で敵地へ向かう。トヨタVで勝利を奪うことができればプレーオフ進出、その先の頂点が見えてくる。
(伊藤寿学)
東海大学付属相模高等学校 上栗選手(左) 工藤主将(右) 【🄫JRLO】
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