【ラグビー/NTTリーグワン】脇役がいてこそ主役が輝く。S愛知を裏で支えるスタッフたち<豊田自動織機シャトルズ愛知>

【©JRLO】

今節で総当たりのリーグ戦が終了となるNTT ジャパンラグビー リーグワン2022-23 ディビジョン2。3位が確定している豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)は、同じく4位が決まっている清水建設江東ブルーシャークスと対戦する。順位決定戦、入替戦に向けて勢いをつけたい一戦だ。

ディビジョン1昇格に向け、一日一日を大切に過ごす選手たち。緊張感漂う今週の練習では、気迫あるプレーがあふれていた。そして、そんな選手を支えるスタッフもまた、全力で選手たちのサポートに回っている。

S愛知のアスレティックトレーナーである大山知純さんは、負傷者のリハビリを始め、選手の健康チェック、コーチ陣と練習メニューの調整などを行っている。大学生のときにラグビー部の学生トレーナーになったことをきっかけに、“将来的に絶対トレーナーとして仕事をしたい”という思いが芽生え、大学卒業後に専門学校へ進学。2019年にS愛知のスタッフになった。「ラグビーチームにどうしても入りたいという思いがあって、そこで声を掛けてもらったのがS愛知でした」(大山さん)。

主務兼通訳を務める吉岡大貴さんは、スケジュール管理や試合現場での手配などを行いながら、時折外国籍選手の通訳を務めている。「英語は中学生のときから得意で、大学も英語系の学校に通いました。英語を使って仕事をしたい思いがあって、縁があって2021年にS愛知に入りました」(吉岡さん)。

役職は違うが、チームに多大な貢献をしているのは同じ。そんな二人に仕事のやりがいについて聞くと、まったく同じ答えが返ってきた。「選手が試合をしているとき」。「体をあれだけ張って頑張っている選手を見たら、“私ももっと頑張らないと”という気持ちになります」(大山さん)。吉岡さんもまた、「極論を言えば、選手がいるからスタッフの存在意義があると思っています。ですがそれを抜きにしても、ピッチで選手が戦っている姿を見ていると心に来るものがあります」と語った。

あくまで主役は選手。しかし、脇役がいるからこその主役でもある。S愛知には、選手を輝かせるために努力している素晴らしいスタッフがいることも是非覚えていてほしい。

(齋藤弦)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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