GR東葛、スティーラーズに大敗
GR東葛、立ち上がりに連続トライを許してスティーラーズに大敗!
前半(2T2G) 14 ― 33 (5T4G)
後半(2T1G) 12 ― 26 (4T3G)
10位、11位、12位の“ボトムスリー”脱出への大切な一戦に、神戸に乗り込んだNECグリーンロケッツ東葛だが、開始早々のスクラムでマイボールを奪われ、そこからパスをつながれてトライを許した。
その後も、スクラムで圧力を受け、接点でもスティーラーズの勢いを止められず、アタックのためのボール保持(ポゼッション)ができないまま防戦に追われて、9分、15分と立て続けてにトライを奪われた。
つまり、立ち上がりの8分間で3トライを奪われた第3節のスティーラーズ戦とまったく同じような展開だ。
しかも、第3節の展開をなぞるようにグリーンロケッツ東葛は、22分にスティーラーズのラインアウトをLOジェイク・ボールがスチール。そこから初めてアタックを繰り出してNo8アセリ・マシヴォウが大きくブレイク。サポートしたSHニック・フィップスがトライを返し、SO吉村紘がコンバージョンを決める。
25分にスティーラーズに4本目のトライを奪われた直後には、相手陣のラックでボールを奪ってジェイクが突破。そこからフェイズを重ねて、28分にニックがラックサイドを駆け抜け、2本目のトライを記録。吉村のコンバージョンで14対26と追い上げた。
しかも、続くリスタートでスティーラーズがキックオフを直接タッチに出すミスをして、グリーンロケッツ東葛のセンタースクラムでゲームが再開――とチャンスをつかんだが、このスクラムでペナルティを犯し、逆にスティーラーズにトライを追加される。
結局、前半を終えて14対33と、第3節と同じ19点差でハーフタイムを迎えた。
このモールはスティーラーズに前進を阻まれたが、ニックが左に待つCTBクリスチャン・ラウイにパス。ラウイは、そのままディフェンスを2人引きずって、前節に続き今季4トライ目をゲット。吉村のコンバージョンで12点差へと追い上げた。
続くリスタートからグリーンロケッツ東葛は、さらにトライを追加すべくアタックを仕掛けたが、自陣10メートルライン付近でパスミス。それをスティーラーズに拾われてトライを奪われ、点差はまた19点差に戻る。
この試合では、スクラムでの反則が5本を数え、ラインアウトからのモールも2回相手に組み止められてボールを出せないなど、グリーンロケッツ東葛は、これまで計算できたFWのセットプレーが誤算続き。
66分にもペナルティからゴール前に攻め込まれてトライを許し、スコアは21対45とスリーチャンスでも追いつけない点差まで広がった。
このままでは引き下がれないグリーンロケッツ東葛は、73分にゴール前のフリーキックから攻めてWTB尾又寛汰が今季5トライ目を挙げたが、連続的にトライを重ねることができず、点差を縮められない。
逆に76分、78分とスティーラーズに連続トライを奪われ、26対59と点差を広げられた。しかも、トライ数でも4本対9本と、ボトムスリーからの脱出を図るために倒さなければならないスティーラーズに、ボーナスポイントを与える結果となった。
もはや負けられないグリーンロケッツ東葛は、次節はホストの柏の葉公園総合競技場に戻って、東京サントリーサンゴリアスと対戦する(19日 14時30分キックオフ)。
(取材・文:永田洋光)
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