【ラグビー/NTTリーグワン】迫力の攻撃のベースにあるのは強固な守備。 先発復帰の坂手淳史がディフェンスで示すプライド<埼玉パナソニックワイルドナイツ>

【(C)JRLO 埼玉パナソニックワイルドナイツ 坂手選手】

埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)が2月26日の第9節の交流戦、ビジターゲームでコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)と対戦する。無傷の8連勝で首位を走る埼玉WKと、4勝4敗で6位に位置する神戸S。埼玉WKは、上位追走を狙う神戸Sを撃破して勝利を積み上げていく。

埼玉WKは前節、花園近鉄ライナーズ戦に41対6で勝利、破竹の8連勝でジャパンラグビー リーグワン初年度から続くリーグ戦の連勝記録を22に更新した。稲垣啓太がジャパンラグビー トップリーグ、リーグワン通算100試合出場を達成したこのゲームでは、堀江翔太が今季初先発し、仲間の記録達成に花を添えた。ヴィンス・アソ、ヴァル アサエリ愛らのトライで得点を重ねると、山沢拓也の縦横無尽のパフォーマンスで勝利を決定付けた。

リーグ折り返し初戦の大一番となる神戸S戦は、前節でサブスタートとなった坂手淳史キャプテンが先発復帰。ジャック・コーネルセンも先発に名を連ねた。迫力の攻撃を展開する埼玉WKだが、そのベースにあるのは頑強な守備にほかならない。

今季8試合の総失点99はリーグ最少で、12チーム中唯一の2ケタ。失点数が二番目に少ない東京サントリーサンゴリアスが156点となっている。その数字からも、埼玉WKのディフェンス力が際立っていることが理解できる。

守備の中心にいるのは、日本代表でもキャプテンを務める坂手だ。国内屈指の心技体を備えるフッカーは、トレーニングからチームを力強くけん引。チームメートと常にコミュニケーションを図り、守備ベースを構築。抜け目のない網のような守備体系をつくり上げている。

坂手は常日頃から、「ディフェンスは、チームのプライドを表現するところ。一戦一戦出た課題を修正していくことによって、チームは強くなっていく。勝利に満足せず、自分たちのラグビーを突き詰めていく」と話している。敵地での神戸S戦は、プライドを示す場所だ。

日本代表やワールドクラスのスターが集結しているチームだが、その中心にいるのは坂手だ。今節も彼のキャプテンシーと実行力、責任感がチームを勝利に導いていく。全幅の信頼を集めるキャプテンは、伝統の一戦でチームの“矜持”を示していく。

(伊藤寿学)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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