リーグ第5節 「えどりく」不敗神話更新へ準備は万端!
【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 】
今回取材に参加した選手は、リーグワン50キャップの節目を迎えるロックのヘル ウヴェ選手(以下、ウヴェ選手)と、頼れるセンター、ライアン・クロッティ選手(以下、クロッティ選手)の2名。
ジャンパーの練習にも余念がないヘル ウヴェ選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 】
「スピアーズの優勝に向かってラグビーをエンジョイしたい」(ヘル ウヴェ)
「どれだけ細かい部分にフォーカスし、自分の役割を忠実に実行して、相手を圧倒していくことが必要だと思う。スピアーズの強いFWがBKにボールを渡し、BKがトライを決めるようにもっていきたい。もちろんスティーラーズのFWはプライドをもって挑んでくると思うので、我々もしっかり向かい合っていきたい」と意気込んだ。
また、チームの好調ぶりについて「以前は個人でなんとかしていた部分があったが、今季メンバーが大きく変わらなかったこともあり、今は全員が一貫性をもってプレーに挑めている。若いメンバーが入ってきても、すでにあるシステムを共有できているので、問題ない」とし、個人としては、ロックのポジションに専念できていることをポイントにあげた。
「ヤマハ(現静岡ブルーレヴズ)やサンウルブズ(日本代表強化のために結成され、スーパーラグビーに参戦したチーム)では主にフランカーでの出場が多く、ボールキャリーや前に出ることが仕事だった。スピアーズではロックとして、メインジャンパーやモールなどにフォーカスしている。今はプレーに自信もついてきた」と、新たな役割にも馴染んだ様子をみせた。
ワールドカップイヤーということで、ジャパンへの思いを問われると、「今は先を見過ぎずに、スピアーズでのラグビーにフォーカスして、スピアーズの優勝というゴールに向かってラグビーをエンジョイしている」とのこと。
スピアーズでの活躍が続けば、その先の道も開けるはず。リーグワン50キャップという節目のゲーム、思いっきりエンジョイする姿を期待したい。
力強いキャリーもみたいぞ! ヘル ウヴェ選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 】
「成長する“クボタウェイ”を見せたい」(ライアン・クロッティ)
「フレッシュでいいコンディションをキープ中」のライアン・クロッティ選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 】
スピアーズでプレーするのも4シーズン目。ニュージーランド代表オールブラックスで活躍した世界的トッププレーヤーであると同時に、“クボタマン”として選手の兄貴分の役割を果たすクロッティ選手は、日々成長するチームの姿に自信を深めている。
「今はとってもエキサイティングな気持ち。新年になってますますチームはいい感じ。今週の試合も“成長するクボタウェイ”を見せる機会だと捉えている」
金秀隆選手、根塚洸雅選手と2年連続でリーグ新人賞を輩出。今シーズンも木田晴斗選手がトライを量産し、この第5節では島田悠平選手がFBで先発と、若手BK陣の躍動しているが、クロッティ選手は、彼らの活躍をどんなふうに感じているのだろう。
「彼らがチャンスをものしている姿を見られるのはうれしいこと。試合に出てしっかり結果を残していることも、いいチームの文化があることを示している。いいプレーをするにはいい準備が必要、彼らはハードにトレーニングし、研究し、とても一生懸命やっている」と目を細める。若手選手からは日々、いろいろな質問を受けるそうだ。
「ラグビーのことはもちろん、試合当日の過ごし方、睡眠時間について……“聞く”ことはとても大事なことだし、そうやって若手選手にアドバイスできることはシニアプレーヤーとして光栄なこと。支え合って、才能ある選手がハードワークして成長していけたらいいと思う」と続けた。
19日は「BLKスペシャルマッチ」として、この日のために特別に用意した黒を基調にした「BLKスペシャルジャージー」を身につけての試合となる。
「すごくクールなジャージー。僕にとっては親しみのあるカラーでもあるし(笑)。今週のサプライズだった。エンジョイしたい」
「スピアーズのファン、オレンジアーミーは、チーム、ファミリーの一員だと思っている。彼らに応援してもらえることが光栄だ。ファンの人たちとのつながりも楽しめている」とファンへの惜しみない感謝を口にしたクロッティ選手は、グリーンロケッツ東葛戦に続き、先発出場の予定。誰よりもこのスペシャルジャージーが似合う男が、躍動する姿を応援したい!
BLKスペシャルジャージーを着用するライアン・クロッティ選手!やっぱり黒が似合う! 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 】
【NTTリーグワン2022-23第5節 神戸S戦メンバーは以下の通り。
1.海士広大
2.マルコム・マークス
3.松波昭哉
4.ヘル ウヴェ
5.デーヴィッド・ブルブリング
6.ピーター"ラピース"ラブスカフニ
7.末永健雄
8.ファウルア・マキシ
9.藤原忍
10.バーナード・フォーリー
11.ゲラード・ファンデンヒーファー
12.立川理道
13.ライアン・クロッティ
14.根塚洸雅
15.島田悠平
16.杉本博昭
17.山本剣士
18.オペティ・ヘル
19.ルアン・ボタ
20.トゥパ フィナウ
21.谷口和洋
22.押川敦治
23.テアウパ シオネ
海士選手とファンデンヒーファー選手はこの試合でクボタスピアーズ50キャップ達成。ヘルウヴェ選手はこの試合でリーグワン50キャップ達成となる。
※クボタスピアーズキャップ:公式戦出場試合数(プレーオフ、カップ戦含む)、リーグワンキャップ数:トップリーグ公式戦(プレーオフ、カップ戦含まない)+リーグワン公式戦(プレーオフ含む)
文:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ オレンジリポーター marizo
写真:チームフォトグラファー 福島宏治
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