母校ジャージーで士気高揚!?別府でスピアーズがダイナボアーズに快勝!

チーム・協会

【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(ラグビー)】

終始激しい肉弾戦を40点差で勝利

本日(11/18)、大分県別府市にてクボタスピアーズ船橋・東京ベイ対三菱重工相模原ダイナボアーズとのプレシーズンマッチが行われた。
日本代表も合宿で使用する別府市内の実相寺多目的グラウンドで、80分間の激しい肉弾戦が繰り広げられた。

序盤は、先発メンバーのフォワード陣に、今季初出場となるオペティ・ヘル選手やルアン・ボタ選手、トゥパ フィナウ選手といった昨シーズン主力選手を置いたスピアーズが、近場の密集戦で有利に立つ。

スピアーズボールでキックオフした直後のファーストスクラムで反則を奪うと、ゴール前に蹴り出しラインアウトを選択。このラインアウトからモールを組むと、圧力をかけ前に出る。すぐさまバックスに供給すると12番立川選手が外側のスペースを見逃さず左外にキックパスをして11番木田選手の先制トライを演出した。

前半はその後も、8人の合計体重がほぼ900キロのフォワードが圧倒する。セットプレーといわれるスクラムやラインアウトを軸に相手陣に居座り続けた。

前半20分付近には、フォワードのプレッシャーからディフェンスを崩して、速いバックス陣を走らせ、13番テアウパ選手と11番木田選手がトライ。
19対0で前半を終えた。

大きなフォワード陣と速いバックスリー(ウィングとフルバックの総称)が目立つ前半だったが、この二つをうまく連携させて試合のペースを握った9番、10番、12番の中軸を担う選手たちの貢献は大きい。

9番藤原選手は素早い球出しでフォワードにギリギリのタイミングでパスを出し、相手ディフェンスを翻弄。10番押川選手は献身的なタックルを見せピンチを助けた。そして、12番のキャプテン立川選手は状況をよく見て、正確なキックパスでトライに繋げる。

後半はメンバーをガラリと変えたスピアーズ。
相手に先制を許すが最終的に点差を広げたのはスピアーズだった。
互いに打ち合いともいえるような攻撃の応酬だったが、プレシーズンで鍛え上げた選手たちの足は最後まで止まらなかった。

タッチキックもなかなかラインを切らず、プレー時間が長く続くきつい展開が幾たびか生じたが、スコアに繋げたのはスピアーズ。

後半20分ごろには今季入団のトニー選手の突進からクロッティ選手がトライ。
このトライを皮切りに、ペナルティトライや両センターで繋いだトニー選手のトライと点差を広げる。
最後は、試合終盤のダイナボアーズの猛攻から、逆にボールを奪い返した近藤選手が50m以上を走りきり、最終スコア47対7で快勝した。

相手を抱え上げる藤原選手とウヴェ選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(ラグビー)】

左からテアウパ選手、島田選手、リカス選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(ラグビー)】

最後のトライで独走した近藤選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(ラグビー)】

チーム初!オールドジャージーでキャプテンズラン

試合後、立川キャプテンは
「前後半を通じて、ここまでやってきたことをしっかりとパフォーマンスに発揮することができました。また、この合宿を通じてチームとしても、選手ひとりひとりも成長し、いい競争が生まれています。別府での合宿は素晴らしい環境で練習ができました。また、練習だけでなくチームアクティビティーなどを通じて、よりチームとしてまとまることができ、シーズンに向けていい時間を過ごすことができました。」
とコメントした。

チームアクティビティーといえば、試合前日の調整練習、いわゆるキャプテンズランにて選手たちが過去所属したチームのジャージーを着用する「オールドジャージーデイ」をチームは実施。各々の高校や大学などの母校ジャージーを着て練習した。

このオールドジャージーデイは、思い出のジャージーに袖を通すことで、改めてラグビーができる環境やこれまで自分をサポートしてくれた人たちに感謝しようという意図から行われたもの。

これまでもチームは合宿最終日などに実施してきたが、練習日に、しかも試合前日のキャプテンズランの日に行うことはチーム初の試みだ。

これについて立川キャプテンは、
「これまでも行ってきたイベントだが、練習日に行うことで改めて自分たちのルーツを再認識し、試合へのモチベーションが高まるいい機会となりました。」
とこのチームイベントの意義を話した。

これから大学ラグビーも高校ラグビーも盛り上がりを見せるこの時期。
スピアーズはラグビーの感謝を忘れず、着実なチーム作りを進めている。

オールドジャージーで練習する選手たち。立川キャプテンはもちろん天理大学のジャージーを着用 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(ラグビー)】

文:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 広報担当 岩爪航
写真:チームフォトグラファー 福島宏治
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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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