自己暗示で首位タイ 川岸史果が大変身
出場が確定しているのは、今大会を含め残り3戦。川岸史果は現在、メルセデスランキング53位だ。「他の選手の順位で、私の来年の動向が決まるのはイヤです」。ラストスパートである。
どうすればー熟慮の開幕前だった。今回、最重要ポイントは「自分に暗示をかける。経験を積んでも苦手だぁ。そう感じてアドレスしにくいホールがあるから」。気をつけたのは、「絶対に打ち急がない。リズム感を大切に。フィニッシュまでクラブを振り切る。不安が浮かぶと、ボールが曲がる。とにかく、私を信じました」と解説した。
ハラをくくった。ピンチでも動ずることがない。インスタートの13番、第1打を安全策で3Wを選択したが、「思い切ってダフって、160ヤードぐらいしか飛んでいない。ピンチでした」と振り返ったが、見事なパーセーブを披露。後半の2番、第2打もダフったが第3打でリカバリーした。奪った6バーディーより、「この2ホールが大きい。ノーボギーで良かった」と話した。
また、自身のセールスポイントといえば、やはり飛距離。ただ、この日に大活躍の「8、9Iのショットがすごくいい。距離のイメージをきっちりと出すことができました」と、愛用クラブへ感謝をしながら、頼もしそうな目つきでみやっていたのは今季からクラブをフリーにしたからだろう。
心機一転でスタートした今季、来期のシード権獲得はぜひ、達成しなければならない目標だ。「夏場以降、バテることなくプレーしています。でも、トップ10フィニッシュが少ない。ここまでは60点ぐらいですね」といい、「予選通過を果たさなければ、ポイントが稼げない。なるべく上位へ」。淡々と語った。
追い詰められて見出した、新たなスタイルの模索。第2日もまた、正念場である。
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