エル・クラシコ、注目のマッチアップ

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10月16日(日)の現地時間16時15分より、サンティアゴ・ベルナベウを舞台に世界中が注目する「エル・クラシコ」が行われる。伝統の一戦に臨むレアル・マドリーとバルセロナは、各ポジションに世界最高レベルの選手を揃えている。GK、ディフェンスライン、中盤、そして前線と、それぞれの戦力を改めて分析すると共に、注目すべきマッチアップを紐解いていこう。

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両チームの守護神、ティボ・クルトワとマルク=アンドレ・テアシュテーゲンは世界ナンバーワンGKの座を争うライバルだ。昨季ラ・リーガ・サンタンデールとチャンピオンズリーグの二冠獲得の立役者となったクルトワは、クラシコ翌日に発表されるトロフェオ・ヤシンの最有力候補と目されている。一方、今季のラ・リーガ・サンタンデールでは出場6試合で6失点を喫しているクルトワに対し、テアシュテーゲンは8試合でわずか1失点と大きくリードしている。残念ながら今回はクルトワが負傷欠場するため、後半戦のクラシコまで直接対決はお預けとなった。

トロフェオ・ヤシン最有力候補とみられるクルトワ。残念ながら今回のクラシコは欠場することに 【(C)LaLiga】

今季のテアシュテーゲンは膝の負傷を乗り越え完全復活。8試合で1失点は驚異の数字だ 【(C)LaLiga】

ディフェンスラインにもトッププレーヤーが揃っている。セルヒオ・ラモスとラファエル・バランが移籍した昨季より、レアル・マドリーはダニ・カルバハル、エデル・ミリトン、ダビ・アラバ、フェルラン・メンディが不動の4バックを形成。中でもアラバは加入直後から即戦力としてフィットし、カンプノウのクラシコでは先制ゴールまで決めた。今季も開幕戦で直接フリーキックによる決勝点を決めると、第2節以降は全試合に先発出場。センターバックと左サイドバックの双方で高いパフォーマンスを発揮し続けている。

バルセロナのディフェンスラインには今季新たにジュール・クンデ、アンドレアス・クリステンセン、マルコス・アロンソ、エクトル・ベジェリンが加わった。クリステンセンを除く3人は開幕後の加入となったが、いずれも難なくチームにフィット。とりわけセンターバックと右サイドバックの双方で計算できるクンデは、同じく23歳のロナルド・アラウホと共にディフェンスリーダーとなっていくことが期待されている。そのクンデはアラウホ、クリステンセン、ベジェリンが欠場する今回のクラシコにぎりぎり復帰が間に合った。シャビ・エルナンデス監督は胸をなで下ろしているはずだ。

アラバは開幕戦で決勝ゴールを決めるなど、今季も攻守に欠かせない存在となっている 【(C)LaLiga】

怪我明けでクラシコの招集メンバーに入ったクンデ。離脱者続出の最終ラインの救世主となれるか 【(C)LaLiga】

中盤では今季レアル・マドリーに加入したオーレリアン・チュアメニがクラシコデビューを迎える。ラ・リーガ・サンタンデールで6位タイのボール奪取回数(15回)を数える22歳の傍らには、出場6試合で同パス本数7位タイ(437本)のトニ・クロース、衰え知らずの37歳ルカ・モドリッチが健在。ベンチには中盤にパワーとスピードをもたらすエドゥアルド・カマビンガも控えている。

バルセロナの中盤を形成するのは、スペイン代表でも揃って先発に名を連ねるセルヒオ・ブスケッツ、ペドリ、ガビの3人。三者三様の特徴を持つ彼らだが、共通するのは若くからベテランのように完成されたプレーをしていることだ。20歳でトップチームに抜擢されたブスケッツの早熟ぶりも異例だったが、ペドリとガビは全くの規格外。フレンキー・デヨンクほどの名手をベンチに追いやり、堂々と先発を張っている。

今季加入したチュアメニは、移籍したカゼミロの穴を見事に埋めている 【(C)LaLiga】

17歳とは思えぬプレーを見せるガビは、瞬く間にバルセロナとスペイン代表で定位置を獲得した 【(C)LaLiga】

前線ではヨーロッパを代表する二人のストライカー、カリム・ベンゼマとロベルト・レバンドフスキが初めてラ・リーガ・サンタンデールの舞台で対戦する。レバンドフスキは8試合で9ゴールを量産し、得点ランキングの首位を快走中。一方、ベンゼマは怪我もあり5試合出場で3ゴールと遅れをとっている。ただシュート数はリーグ最多31本を数えるレバンドフスキに対し、ベンゼマは少ない試合数で28本を放っており、ゴールへの意欲が薄れたわけではない。

今季は怪我がちなベンゼマだが、プレーの質が衰えることはない 【(C)LaLiga】

レバンドフスキは加入当初からゴールを量産。自身初のクラシコでもゴールを奪えるか 【(C)LaLiga】

レアル・マドリーの前線ではビニシウス・ジュニオールがチーム最多の5得点を挙げ、ベンゼマの得点減を穴埋めしている。リーグ最多62回のレガテ(かわすドリブル)成功数を誇るドリブル突破にはバルセロナ守備陣も苦労するはずだ。今季は右FWでプレーすることが多いフェデ・バルベルデも3ゴール1アシストを記録。昨季のチャンピオンズリーグ決勝でビッグイヤー獲得を決める決勝点を生み出した2人に加え、限られた出場時間で高い得点力を発揮しているロドリゴ・ゴエスも虎視眈々とチャンスを窺っている。

バルセロナの両翼を担うウスマン・デンベレとラフィーニャも好調だ。デンベレは2得点2アシストの数字以上に、チーム最多のレガテ成功数を誇るドリブル突破がライバルの守備陣に脅威を与えている。ラフィーニャはここまでラ・リーガ・サンタンデールでは1得点1アシストにとどまっているが、一発がある選手だ。プレシーズンマッチのレアル・マドリー戦では唯一のゴールを決めており、再び大仕事を成し遂げるかもしれない。ここまで先発は1試合のみながら2得点3アシストを記録しているアンス・ファティ、昨季のクラシコで4ー0の大勝に貢献したフェラン・トーレスらがクラシコの主役となる可能性もあるだろう。

驚異のドリブル突破はそのままに、ビニシウスは年々得点力に磨きをかけている 【(C)LaLiga】

今季絶好調のバルベルデ。サイドであれ中盤であれ、先発に名を連ねることは間違いなさそうだ 【(C)LaLiga】

ビニシウスと並び、デンベレは現在世界最高レベルの突破力を誇るドリブラーだ 【(C)LaLiga】

ラフィーニャはプレシーズンのクラシコに続き、レアル・マドリー相手に連続ゴールなるか 【(C)LaLiga】

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