【公式独占】泉ひかり選手「滑らかに、流れるような動きを見て」パルクール世界選手権・日本代表インタビュー

公益財団法人 日本体操協会
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【©︎Aflo Sports】

10月14日(金)〜16日(日)にかけて東京・有明アーバンスポーツパークで開催される第1回パルクール世界選手権に、日本代表として出場する泉ひかり選手にインタビュー。9日に行われた日本選手権ではスピードで大会2連覇、フリースタイルで2位と好調をアピールした。

2019年ワールドカップ世界ランク1位に輝き、今年7月に米国で開催された「ワールドゲームズ」(オリンピックに採用されていない競技種目の国際総合競技大会)では女子のスピード、フリースタイルでともに銅メダルを獲得するなど、世界トップレベルで活躍している日本女子の第一人者。「長く待っていたのでまだ実感がわかないけど、本当に楽しみです」と世界選手権が待ちきれない様子の泉選手に、大会への意気込みなどを聞いた。

「続けて大会があるのはメンタル面でもありがたい」

第3回パルクール日本選手権 女子スピード表彰台 【©︎Aflo Sports】

――日本選手権お疲れさまでした。スピードで2連覇、フリースタイルでは2位となった今大会を振り返っての感想からまずはお願いします。

今大会は1日での開催で、途中で雨が降ってしまってフリースタイルの決勝ができなかったんですけど、自分のメインの競技はスピードなので最後までしっかりと走り切ることができました。まだまだ改善点はあるんですけど、今のところスムーズに行けたのですごく良かったなと思います。

――今回のコースを走ってみて、自分の中で良かった点、もう少し伸ばせそうな点はすでに把握できたと。

そうですね。フリースタイルの方はどうしても自分の中で決めていたルートじゃないところに行っちゃったりとか、やろうと思っていた技を一つ入れられなかったりというのがあったので、決勝でそこを改善してもっと納得のいく走りができたらなと思っていたんですけど、雨で流れちゃったので、その分の改善点も世界選手権にぶつけていきたいと思います。

――その世界選手権ですが、日本選手権から1週間後です。このように大きな大会が続けてあることを過去に経験されたことはありますか?

初めてですね。大きな大会が2週連続で行われるというのはそうそうなくて、一度、ヨーロッパであった大会の次の週にオーストラリアの大会に出るということがありました。でも、やっぱり規模感が今回とは全然違うのでどういうふうにコンディションを整えようかなというのはあるんですけど、大会が近いとずっと大会用のメンタルでいられるので、自分的にはありがたいですね。

――ということは、泉選手としては2週続けて大きな大会があることをプラスに捉えているのですね。

はい。

女子スピード:泉ひかり選手 【©︎Aflo Sports】

――世界選手権も日本選手権と同じコースセッティングということですが、今回そのコースを実戦で走ってみて、どのような印象を持ちましたか?

今までいろいろな世界大会に出させていただいたんですけど、それらの大会に比べるとちょっと窮屈というか、ちょっと小さめのコースという印象を受けました。最初に見たときは動きやすいのかなと思ったのですが、実際に走ってみると、普段の世界大会にあるようなちょっと広めのスペースがない分、スピードはずっとアップダウンがあってしんどかったり、フリースタイルもなかなか細かいものがあるので、今までとはちょっと違った使い方をしないといけないという点ではスピード、フリースタイルともに難しいコースだなと思いました。

――なるほど。ただ、日本選手権で実際に走ってみることができた分、日本選手は初体験となる海外選手より少し有利になる面もあるのかなと思ってしまうのですが、泉選手ご自身としてはどう受け止めていますか?

そうですね、セットが同じなのか変わるのかというのもギリギリまで知らなかったので、実際に同じセットになったのは有利だなと思う反面、フリースタイルはもしかしたらジャッジの位置が変わるかもしれません。そうなったときは壁やバーの位置がすべて逆になるので、また一から考え直さないといけないと思います。もともとセットを最初に見ることができる時点で有利ではあるんですけど、また頑張らないといけないなという感じではありますね。

「移動系で面白い動きを入れられたら」

女子スピード:泉ひかり選手 【©︎Aflo Sports】

――新型コロナの影響もあり何度かの延期を経て、いよいよ世界選手権が1週間後に迫りました。泉選手にとっても待ち望んだ大会だと思うのですが、あらためて、目前に世界選手権を控えている今のお気持ちを教えてください。

まだちょっと実感がわかなくて……日本選手権も雨のために途中で終わてしまいましたし、やり切れないまま「いよいよ世界選手権」というのもあまりピンと来ていなくて。実際、来週も雨になる可能性もあるみたいで、まだどうなるか分からないんですけど、早く海外の選手たちに会って「ああ、本当に日本で世界選手権が行われるんだな」って(笑)、そういう気持ちになりたいなと思っています。

――そういう気持ちで今か、今かと待っているわけですね。

いよいよ日本で、本当に開催されるのか?と(笑)。これだけずっと長く待っていたので。でも、本当に楽しみですね。

――ファンの方もすごく楽しみにされていると思います。世界選手権ではぜひ自分のここを見てほしいというところがありましたら、ぜひ教えてください。

自分はスピードがメインの選手なのですが、フリースタイルも出られるのであれば出るつもりです。そうなったときに、他の選手が見せるようなフリップというよりは、移動系で面白い動きを入れられたらいいなと思っていますし、滑らかに、流れるような動きを入れられたらいいなと思っていますので、そういうところを見ていただければ嬉しいなと思います。

第1回FIGパルクール世界選手権 Presented by Yahoo! JAPAN

【©︎JGA】

日程:2022年10月14日(金)~16日(日)
会場:有明アーバンスポーツパーク (東京都江東区有明1丁目7番2)
競技種目:スピード(男子・女子)、フリースタイル(男子・女子)
入場無料
*アプリのダウンロードとエントリーが必要となります

[スケジュール](予定)
10月14日(金)
午後 女子スピード予選・ 男子フリースタイル予選

10月15日(土)
午前 女子フリースタイル予選・男子スピード予選
午後 女子スピード準決勝・男子フリースタイル決勝
女子スピード決勝・表彰式

10月16日(日)
午後 男子スピード準決勝・女子フリースタイル決勝
男子スピード決勝・表彰式

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