スーパーショットで首位 小林夢果ー18番であわや
【<Photo:Toru Hanai/Getty images>】
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ルーキーが名刺代わりのアピール。小林夢果、パー5の18番がそうだった。残り176ヤードの第2打を7Iで、あわやアルバトロスのシーンを演出。惜しくもカップへ10センチ残してしまったものの、楽々とイーグルを奪った。
「本当に大きい。ホッとしたというか、うれしかった」という。さらに、「(インスタートの)午前中、バーディーをとった気がしない。でも、スコアを確認したら4アンダーです。プレーに集中し、スコアは気にしていない。なぜか、私ではないような気分でした」と苦笑する。
というのは最近、調子がいまひとつだったから。今夏のステップは、前2試合が予選落ち。JLPGAツアーへ挑戦したニトリレディスも予選落ちを喫した。「熱中症にかかって調子がよくない。練習が満足にできていなかった」そうだ。それだけに、きょうのラウンドを、「私が一番、びっくりしているかもしれませんね」と目を丸めた。
アピールポイントは飛距離。1Wの平均は270ヤードだ。第1打のアドバンテージは天性の資質。何しろ、師匠は、あのジャンボ尾崎である。「中学生で出場した日本女子アマで、ジャンボさんの関係者からお話をいただいた。父と相談し、中学卒業後、指導を受けています」と説明した。
原英莉花、笹生優花、西郷真央などと切磋琢磨。15ヤードの飛距離アップへ成功した。1Wはもちろんだが、アイアンショットも最終プロテスト合格時は笹生クラスの前評判。「とんでもありません。インパクトゾーンがまったく違う。私は、まだまだ」と控えめだ。
今大会、不振から抜け出すために大きかったのは用具の変更。「元々、ドローヒッターですけど最近、フェードになって…。この大会前、必死に練習して、やっとドローへ戻ってきた。少し硬めの6Sへシャフトを替えたことも良かったと思います」と分析している。
ようやく、大器がきっかけをつかんだ。一方で、前週Vの同期、川崎春花から大いなる刺激を受けている様子。「おそらく、同期では一番、仲がいい。中継をみていたら涙が止まらなくなった。感動したし、すごくうれしかったです」と振り返る。親友のスーパープレーは、眠っていた才能を呼び起こした。自信回復。勢いが増したルーキーは怖い。
【<Photo:Toru Hanai/Getty images>】
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