クラシックに直結! 札幌2歳Sを分析!
【2021/9/4 札幌11R 札幌2歳ステークス(G3) 1着 9番 ジオグリフ】
過去10年の札幌2歳S好走馬(函館開催だった2013年は除く)
■表1 【過去10年の札幌2歳S好走馬(函館開催だった2013年は除く)】
近年の傾向としては、血統面でも特徴的な結果が出ている。19年〜21年にかけてゴールドシップ産駒が3頭、キズナ産駒が2頭好走している。たくさんいるサンデーサイレンス系種牡馬のなかでは、この2頭に注目したい。また、母父キングカメハメハの産駒が3連勝中でもある。キングカメハメハはミスタープロスペクター系にカテゴライズされるが、本競走の好走馬においては短距離向きのミスタープロスペクター系は全然見かけない。キングカメハメハ、ウォーエンブレム、ワークフォース、Fusaichi Pegasusと中長距離向きの馬が並んでいるのが特徴だ。また、サドラーズウェルズ系のDawn ApproachやNew Approachという血も気になる。17年2着ファストアプローチら3頭の好走馬が出ている。札幌競馬場は洋芝なので、少しタフな力を要求され、時計もかかる。こうした状況に適性がありそうな馬を狙いたい。
過去10年の札幌2歳Sのキャリア別成績(函館開催だった2013年は除く)
■表2 【過去10年の札幌2歳Sのキャリア別成績(函館開催だった2013年は除く)】
キャリア2戦は意外と平凡な成績で、単勝回収率205%が目立つ程度。キャリア3戦は連対率が28.6%と高く、キャリア4戦は複勝率が50.0%と優秀。キャリア4〜5戦は複勝回収率が100%を超えており、豊富なキャリアの馬も軽視はできない。
過去10年の札幌2歳Sの前走レース別成績(函館開催だった2013年は除く)
■表3 【過去10年の札幌2歳Sの前走レース別成績(函館開催だった2013年は除く)】
前走新馬組の人気別成績(函館開催だった2013年は除く)
■表4 【前走新馬組の人気別成績(函館開催だった2013年は除く)】
前走未勝利組の前走コース別成績(函館開催だった2013年は除く)
■表5 【前走未勝利組の前走コース別成績(函館開催だった2013年は除く)】
【連載間隔変更のお知らせ】
月・木曜日の週2回連載している当コラムは9月より木曜日の週1回連載に変更となりますのでご了承ください。
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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