<全英オープン>当日5分前に滑り込み出場の星野陸也「ここに来てよかった」

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【めったにできない経験です】

■「150回全英オープン」7月14日ー17日
セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)7313yard・par72 ▼14日・初日

行っても出られる保障はなかったが、それでも星野陸也(ほしの・りくや)は憧れの聖地に来た。
10日(日曜日)に着いた時点で、出場待機リストの2番手だった。

たとえこのまま出場資格が降りてこなくても、セントアンドリュースで過ごす第150回大会は特別と考えた。
「次につなげる意味でもここに来ていて良かった」と噛みしめながら、出場が確定しないまま練習ラウンドを重ねてきた。

繰り上げ出場が決まったのは、開幕当日のこの日14日。

「いつでも行けるように」と、朝5時半にコースに来てストレッチで体を慣らしておいたが、朝8時14分にスタート予定のイギリスのジャスティン・ローズが背中痛で欠場を決めたと知ったのは、ティオフの5分前だった。

準備もそこそこに、駆け足で1番ティに向かうと、すでに最初のモリナリがティショットを打つところだった。

続くフリートウッドの第1打を待つわずかな間に呼吸を整え星野の番。
ティショットをまっすぐ運び、2打目をチャンスにつけた。バーディパットは逃したが、冷静にパーセーブが出来た。

「去年から目標にしていた大会。出られて良かった」と、好機に歓喜しながらプレー。

「出るからにはベストを尽くす」と、前半は1バーディ、2ボギーの1オーバーで折り返し、後半12番のバーディでイーブンパーに戻したが、13番でポットバンカーに捕まり、「へりにくっついて、横にも出せない状況」と、そこから2つのボギーと、ホテル越えの17番パー4では「ジャッジミス」と、ダブルボギーを叩いた。

最後18番のワンオン→バーディで、ひとつ取り返せても初日は3オーバーの出遅れとなったが、「こんな経験は初めて。プレーすることができてよかった」と、まずは出番を得られたことに安堵。
翌2日目の巻き返しで、ただの思い出には終わらせない。
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