ただ今、日本代表合宿中。「初キャップ獲得に向けて、毎日がチャレンジです!」李承信

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【コベルコ神戸スティーラーズ】

コベルコ神戸スティーラーズからSH中嶋大希、SO李承信、WTB山下楽平、FB山中亮平の4選手が日本代表に、ナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)にCTBラファエレ ティモシーが選出された。6月3日から日本代表は宮崎で、NDSは大分で合宿を行っている。11日には、NDSがTONGA SAMURAI XV(トンガサムライ・フィフティーン)と試合を実施。その後、ウルグアイ代表、フランス代表とのテストマッチが開催される。
来年はワールドカップイヤーだ。メンバー入りに向けて、それぞれの戦いがはじまった。

100パーセント、NDSだと思っていました!

 李承信、21歳。
2020年春、ジュニア・ジャパンでの経験から世界との差を感じ「もっとレベルアップがしたい」と帝京大学を中退し、ニュージーランドへ留学を目指すも、コロナ禍の影響により頓挫。2020年8月、縁あってコベルコ神戸スティーラーズの一員となった。
入団1年目のラストトップリーグでは、5試合に出場。今シーズンの「NTTジャパンラグビーリーグワン2022」はスタンドオフ、センターで全試合に出場を果たした。その活躍が認められ、5月9日に初めて日本代表候補入りし、発表直後の囲み取材では「驚きました。今シーズンは、日本代表スコッド入りを目標にしてきたので、素直に嬉しいです」と笑顔を見せていた。
5月14日、15日のテスティングキャンプに向けて「2日間とはいえ、初めてのことなので、めちゃくちゃびびっています!」と初々しく話していたが、「持っている力をすべて出せた」と手応えを感じた様子。
5月23日から27日までの日本代表候補スキル&コンディショニングキャンプでは、フィジカルやフィットネスのトレーニングが中心に行われ、代表のアタックやディフェンスのシステムにも触れた。
「日本代表のラグビーは規律が保たれていて、スキルフルなイメージがあります。そこで活躍するには、自分は、コミュニケーションや質、スキルの部分でまだまだ力が足りません」
この2回のキャンプで李がレベルの高さを感じたのが、ラグビーワールドカップに2度出場の田村優(横浜キヤノンイーグルス)。
「同じポジションですし、見ていて、得るものが多かったです。目標ではないですが、スキルなど学べることは吸収しようと思いました」
5月31日、日本代表およびNDSメンバー発表が行われた。自身が日本代表入りしたことは、前日の夜に藤チームマネージャーから連絡があったという。
「100パーセントNDSの方だと思っていました。10番、12番ができるところや、アタック、ディフェンスでのアグレッシブさが評価されたのかな」
メンバー発表後の記者会見でジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチは
「キャンプを通じて、李から『何としても日本代表のジャージを獲得したい』という意欲と、貪欲に成長したいというマインドを感じられた」と李の選出について語っていた。

スタンドオフとして目指すプレーヤー像はダン・カーター。スタンドオフで試合に出る時は、ダン・カーターの映像を見て、自身のプレーをイメージしているという。 【コベルコ神戸スティーラーズ】

ラグビーワールドカップに出たい!

 これまでは「漠然」とした目標だったという「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」出場だが、日本代表スコッドに入り、徐々に明確なものに。
「ワールドカップに出たい」
その思いは日々高まっている。2015年のイングランド大会に出場したベテランの山下裕史に「なんとしてもワールドカップに出たいんです!どうやったらメンバーに入れますか?」とぶつけたこともある。
来年9月に開催のフランス大会までアピールする場は多くない。それは百も承知だ。6月3日からの代表合宿に対し、「この春のテストマッチでキャップを獲るか獲らないかで、秋の日本代表スコッド入りや、ワールドカップメンバーにも影響してくると思います。テストマッチをどれだけ経験できるのか。それにより、自分の位置が変わってくると思いますので、まずはファーストキャップを獲得する!毎日がチャレンジです!」と意気込む。
リーグワンでランやパスは通用すると思った。しかし、ジャパンで活躍するためには、もっとレベルを高めないといけない。さらに、代表では、初めて一緒にプレーする選手がほとんどだ。司令塔として「コミュニケーションの質を上げないと」と課題を口にする。
「ラグビーワールドカップ2019日本大会」の優勝メンバーで、南アフリカ代表のセンター、ルカニョ・アムは、ポテンシャルの高さに驚いたチームメイトとして、李の名前をあげ、「体は小さいけれど、大きなハートと高いスキルを持っている。このまま努力し続けたら、将来さらに上のステージでプレーができると思います」と高く評価していた。
「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」出場に向けて、世界のトッププレイヤーも認める若き才能の挑戦がスタートした。

文・山本暁子(チームライター)

スタンドオフでも、センターでもプレーできるのも強み。持ち味のアタック力で日本代表の勝利に貢献すると誓う。 【コベルコ神戸スティーラーズ】

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著者プロフィール

コベルコ神戸スティーラーズ

1928年創部。1988年にチームの愛称である「Steelers」の文字をジャージに採用し、人とボールがよく動く「クリエイティブラグビー」を信条に、1989年の日本選手権で初優勝を収める。以降、1995年まで連続で日本一を勝ち取り、歴代最多タイ記録となる7連覇を達成。2003年度より開幕したジャパンラグビートップリーグでは初代王者に輝き、2018年にはシーズン無敗で日本一に輝いた。 2022年から開幕する「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」では、チーム名を「コベルコ神戸スティーラーズ」とし参戦する。

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